序章
皆さんはじめまして。ryuseiと申します。
普段から王道バトルファンタジーものが大好きな私ですが、この際なので自分が好きになれそうな作品を自分で書いてみてはどうだろうという考えに至りました。我ながら頭おかしいですね。
自分が楽しめるような作品を書いていくことで、それが皆さんにも楽しんでいただけるような作品になっていけばいいなと漠然と考えております。
つたない文章ではありますが何卒よろしくお願い致します。
「魔術」
それは人が産み出した最大の叡知である。何もないところから火を、水を、風を作り出すそれはもはや天変地異となんら代わりはない。
魔術の誕生により、人々の生活水準は急激に向上していった。ほとんどの人間が衣食住に困ることがなくなり、それまで暗闇に包まれていた夜の街が煌々と輝くようになった。医療技術も発達し、大抵の怪我や病気では人が死ぬことは無くなった。
しかし、人間の欲求とはついぞ尽きることはない。
ひとつ力を手にすれば、さらに上へ、さらに向こうへと願うのが人の常である。
他者が自分にはない力を持ったと知れば自らもそれがほしい、使いたい、さらにはそのものよりも先へいきたいと思うのは当然のことであった。
大魔法戦争
ある二つの国がたったひとつの魔術の奪い合いを始めたことが発端となった、人類史上類をみない世界大戦。
そして、人類が初めて、魔術を武力として使った初めての戦いである。
あるものが炎で敵を焼けば、今度は味方が敵の放った雷撃に貫かれる。
もはや何のために始めたのかも分からないような、血で血を洗う戦いは、10年にも渡って続いた。
この戦いにおいて、人類は実に全人口の約1/3を失ってしまう。
が、皮肉なことに、この戦いによって世界の魔術は恐ろしいまでの速度で発展を遂げていったのである。
武力だけでなく、日常生活における魔術のレベルも右肩上がりで上昇していったのだ。
人々はこれを、人類が払った大きな代償を忘れないという決意を込め
「血涙の大革命」
と呼んだ。
この物語は、時が過ぎ、人々が戦いの歴史を過去のものであると認識し始めた頃、
二人の少年少女が紡ぎだす英雄譚である。
ここまで物語の序章も序章、とどのつまり導入というやつです。
更新に関しては不定期ですが、最低でも週1以上のペースで更新できたらいいなぁといった感じです。
まぁ私死ぬほど飽き性なので、間隔空いてきたら「こいつ飽きてきてんな」ってことでぜひ顔面をひっぱたきに来ていただけると嬉しいです。
こんな拙い私と文章ではございますが、お付き合いいただければ幸いです。