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無冠の皇帝  作者: vincent.
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第二話:皇帝は諭すのがお好き

「これ、そこを往く平民よ。余を皇帝と呼ぶことを許可する」


眉を顰めた青年がはたと立ち止まり、皇帝に視線を向ける。


「は? えっと、僕に云ってるんですか?」


皇帝は顎髭を撫でながら表情を曇らせた。


「これはこれは、はてさて…余の言葉が理解できぬと見える。如何ように換言すべきか…」


痺れを切らしたように青年が云う。


「あの。もう行ってもいいですか? 急いでるんで…」


それを聞き、皇帝は表情を明るくした。


「平民よ。『急がば回れ』である」

「や、遅刻するんで──」


皇帝を尻目に、青年は足早に立ち去ってしまった。


彼の背中を眺めながら、


「ウム。それも一理あるな。なかなかに優秀である」


と、感慨深げに目を細める皇帝だった。

ひとり取り残された皇帝の足許で一陣の風が舞った。

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