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Noir et Rouge 〜闇夜に開かれし宴〜  作者: 吾桜紫苑
第1幕 始まりの宴
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支度 〜Rouge〜

 ノワから襲撃点の指示を受けたのは、私とヴィルさんが集落へ無事侵入し、ノワのいる部屋の真下に辿り着いた時だった。


「屋敷の入り口から堂々と、か。ノワにしては珍しいな」

 普段、ノワは慎重派だ。気にしすぎじゃないかと思えるほどあらゆる可能性を検討して、危険を極限まで排除する。どれほどの力の持ち主がいるかも分からない場所に、こうして堂々と侵入させるだなんて、珍しい。


「……危険じゃないか? 警備だっているだろうし、もっとこっそり入り込んだ方が——」

「いいえー。説明しましたけど、私の仕事は目立つことですから。心配しなくても、だいじょぶですよ」


 不安げなヴィルさんにそう言って、ヴィルさんに手を差し出す。ヴィルさんはしばらく躊躇っていたけれど、緊張気味に私の手を握った。


 体内に魔力を循環させ、強く地を蹴る。ふわりと躯が浮いて、窓枠に着地した。


 ヴィルさんを見ると、肝の冷えた表情を浮かべている。


「無茶苦茶だな……」

 怯えたような呟きは聞こえなかったことにして、私は窓を開けた。ノワが鍵を開けていてくれたので、あっさり侵入成功。



 部屋の様子は、夕べとほとんど変わっていなかった。違うのは、ベッドに綺麗な銀髪の女の子が眠っていること。ノワの魔法で眠っているみたいだ。


「あ、多分呼んでも起きませんよ。魔法で眠っているみたいです。出来れば静かにお願いします」

 声を上げかけたヴィルさんを止める。ヴィルさんは口を閉じて、無言でベッドに駆け寄った。


「じゃあ、私は行きますね。いいですか、ぜっっったい、ここから出ないで下さいね」


 念押しして、ヴィルさんが頷くのを確認してから、もう1度窓から飛び降りた。



 着地して、音を立てないように走り出す。そのまま、入り口に真っ直ぐ向かった。


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