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現実世界をPLAY!

作者: 鍋の地
掲載日:2025/12/05

あなたの現実、本当に現実?

「ククク。中間テストは結果が良かったようだな」

「当たり前よ、私は天才だから。東大? だって楽勝!」

「だが、期末テストはどうかな?

1学期の期末テスト、この委員長の僕と勝負だ!」

「望むところよ!」


[決定! 高校2年生、委員長対主人公!]


―そして、家。


「勝てるのかなあ、私。

中間テストは、確かに1位だった。

でも期末テスト、相手は委員長だし」

私はボリボリ頭をかき、

「いくら問題を解いても不安だよー!」


そして、00時になり、私は眠ることにした。

なんとなく、この時間になると『眠らなくちゃ!』と私は強く思うのだ。




「はっ」

目覚めた。


ゲームの世界→現実の世界。


ピコピコピコ、隣で座る妹はゲームをしている。

私は、病室にいる。個室、16歳の妹と17歳の自分だけ。


私は妹に微笑んで、

「どう? 期末テスト、1位になれそう?」

「多分なれる」

「そっか」

「けど、念のため、モンスター倒してお姉ちゃんをレベルアップさせないと。お姉ちゃんのために」

「頑張ってね」


私は、目覚めると、現実の世界に帰る。

この現実の世界のことは、『ゲームの中の私』は忘れている。

18歳の誕生日、現実の世界の私は病気で死ぬ。

死んだら、『ゲームの世界』をPLAYできなくなる。


皆が『現実だ!』と思っている世界。

実は、妹が作り、姉の私がPLAYする『ゲームの世界』だったりする。




ピコピコピコ。

無言で妹はゲームをする。

皆が現実の世界と思っている世界と、妹がPLAYしているゲームの世界は別。

だって、モンスターとかいないし、私が主人公の世界には。


妹がモンスターを倒すと、ゲームの世界の私はレベルアップする。

今回は、勉強の力。


[高2、委員長の少年と主人公の私が、期末テストでバトル!]


「お腹減ったなあ」

言ってみる。

「そこにミカンがあるよ」

ゲームから目を離さず返される。

「そういうことじゃなくって」

呟き、ため息を吐く。


うーん。

確かに、小さい頃からずっと病院にいるから寂しいよ? 学校とか、まともに通ったことないし。だから、ゲームだけど高校に通えて、期末テストでバトル! とかできるのは、楽しいし、嬉しいよ?


けどさ、

私は静かに君と残りの日々を過ごしたいな。

ずっと、こっちの、本当の現実の世界で。


そして、ゲームをする妹を見ながらボーッとしていると、時計が鳴る。

「じゃ、行ってくるね」

「うん、期末テスト頑張って」


親指を立てる妹、可愛いなあ。と思いながら、再び『ゲームの世界』へ意識が移りはじめる。




「ふはは! 私やっぱり最強! なんか目覚めたら楽々と解けるようになった!」

期末テスト? 委員長?

「かかってきなさい!」

ドンッ、と胸を叩く。

ありがとうございました。

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