現実世界をPLAY!
あなたの現実、本当に現実?
「ククク。中間テストは結果が良かったようだな」
「当たり前よ、私は天才だから。東大? だって楽勝!」
「だが、期末テストはどうかな?
1学期の期末テスト、この委員長の僕と勝負だ!」
「望むところよ!」
[決定! 高校2年生、委員長対主人公!]
―そして、家。
「勝てるのかなあ、私。
中間テストは、確かに1位だった。
でも期末テスト、相手は委員長だし」
私はボリボリ頭をかき、
「いくら問題を解いても不安だよー!」
そして、00時になり、私は眠ることにした。
なんとなく、この時間になると『眠らなくちゃ!』と私は強く思うのだ。
「はっ」
目覚めた。
ゲームの世界→現実の世界。
ピコピコピコ、隣で座る妹はゲームをしている。
私は、病室にいる。個室、16歳の妹と17歳の自分だけ。
私は妹に微笑んで、
「どう? 期末テスト、1位になれそう?」
「多分なれる」
「そっか」
「けど、念のため、モンスター倒してお姉ちゃんをレベルアップさせないと。お姉ちゃんのために」
「頑張ってね」
私は、目覚めると、現実の世界に帰る。
この現実の世界のことは、『ゲームの中の私』は忘れている。
18歳の誕生日、現実の世界の私は病気で死ぬ。
死んだら、『ゲームの世界』をPLAYできなくなる。
皆が『現実だ!』と思っている世界。
実は、妹が作り、姉の私がPLAYする『ゲームの世界』だったりする。
ピコピコピコ。
無言で妹はゲームをする。
皆が現実の世界と思っている世界と、妹がPLAYしているゲームの世界は別。
だって、モンスターとかいないし、私が主人公の世界には。
妹がモンスターを倒すと、ゲームの世界の私はレベルアップする。
今回は、勉強の力。
[高2、委員長の少年と主人公の私が、期末テストでバトル!]
「お腹減ったなあ」
言ってみる。
「そこにミカンがあるよ」
ゲームから目を離さず返される。
「そういうことじゃなくって」
呟き、ため息を吐く。
うーん。
確かに、小さい頃からずっと病院にいるから寂しいよ? 学校とか、まともに通ったことないし。だから、ゲームだけど高校に通えて、期末テストでバトル! とかできるのは、楽しいし、嬉しいよ?
けどさ、
私は静かに君と残りの日々を過ごしたいな。
ずっと、こっちの、本当の現実の世界で。
そして、ゲームをする妹を見ながらボーッとしていると、時計が鳴る。
「じゃ、行ってくるね」
「うん、期末テスト頑張って」
親指を立てる妹、可愛いなあ。と思いながら、再び『ゲームの世界』へ意識が移りはじめる。
「ふはは! 私やっぱり最強! なんか目覚めたら楽々と解けるようになった!」
期末テスト? 委員長?
「かかってきなさい!」
ドンッ、と胸を叩く。
ありがとうございました。




