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第二章その七 『幸福エンドロール④』
「あ?」
「じゃあなんで……」
「なんでしばらく様子を見てたんっすか?」
「なっ?お前気づいて?」
「えぇ、聴覚と嗅覚を強化して樅木さんの居場所はわかってましたから」
「……そうか」
そう呟くように言うと、長い……といっても数十秒程度の沈黙の後樅木は言う
「すまない、正直俺はお前とスカルが仲間なんじゃないかと疑っていた、お前の言う通りだよ俺はお前たちの様子を監視していた」
「…………そっすか」
うまく出すことのできない言葉をなんとか形にしたセンスは自身の目頭が熱くなっていくのを感じていた。
友の死と仲間から疑われていたと言う事実に涙が溢れそうになっている。
「センス?」
「すいませんっす」
そう言ってセンスは部屋を出た。
リビングではカコとハクトがゲームをしていて、センスに気づくと話しかけて来た。
「モミとの話は終了したのか?よし、今日はまだ仕事もなさそーじゃし、ほれ、センスも共にゲームをするのじゃ」
「あはは、まっ、今の所暇だし、センスくんも一緒に……ってそんな顔してどうしたのさセンスくん?」
ハクトとカコに何も返さず扉の前まで行き
「………今までお世話になったす」
それだけ言うと背後からなにやら声が聞こえたが無視してセンスは外に出て走り去った。




