第二章その七 『幸夢エンドロール①』
「――ここは?」
「久しぶり」
気がつくとセンスは何もない真っ暗な場所に立っていて目の前には栗色の髪を伸ばした女性がこちらを見て言う。
「――あんたは? それにここは一体どこなんっすか?」
「もうちょっと上手く使わないと、いつか……死んじゃうよ?」
「は、へ? いやなんのことっすか?」
「……言いたいことはそれだけ――じゃ、また会えるといいね」
女性はそう言って振り返り立ち去っていく
「ちょっ、ま、待ってっす」
センスが女性に手を伸ばすとどこからか急に現れたナイフによって腕を刺された。
「ぐわっ!? な、何をするっすか、ってお前は!?」
「――俺っちについてこいよぉ〜」
そこに女性の姿はなく、代わりに赤いナイフを持ったスカルが笑いながら立っていた。
「てめぇ、なんでここにいるっすか!?」
「ひどい言い草じゃなぁ〜い、僕ちゃん達仲間なのにぃ〜」
「っっざけんな!てめぇみたいな人殺しと俺が仲間なわけねぇだろうがよ」
「俺っち見たいな人殺しじゃないぃ〜? じゃ〜あ、その足元のそれは何よ?」
「足元? ……うおっ!? なんすかこれ!?」
足元には血の海が広がっており、いくつかの死体が溺れている。その中には、樅木、ハクト、カコの姿もあった。
「な、な、なんだよこれ……? おいっ、これは、いっ、一体?」
視線を上げるとスカルではなく、みすぼらしい格好をした女性がいた。髪型は乱れ白髪がちらほらと見え、服は相当古いものなのか所々ほつれがあったり毛玉が付いている。
「あ、あんたは?」
「……お前の」
「え?」
「お前のせいで私の人生は滅茶苦茶っす!!」
女性は叫ぶと包丁を手に突然飛びかかるようにセンスに襲いかかった。




