第二章その6 『レッドナイフ&レッドアイズ①』
「――ガラクタだぁ!? なんじゃそら? おいセンスこりゃ一体どう言う状況だ? あの白髪ガイコツマスクのガキが三雲って奴か?」
先程電話で話した時とは状況が異なり、それが全く飲み込めていない樅木はとにかく事実確認をしようとセンスに問う。
「いや、あいつは琴音じゃ……って危ねぇっす!!」
樅木の質問に答える声が途中で途切れ、代わりに顎をくいっと動かし前を向けと促すようなジェスチャーを見せた。
「気配をびんびん感じるぜい!」
樅木の先ではどこに隠し持っていたのか投げつけたものとは別のナイフを持ちながらスカルが大きく跳躍して一気に距離を詰め樅木に斬りかかっていたのだ。
「うぉ、なんだ!?」
奇襲に怯みながらも樅木は先程掴んだナイフで受け、そのまま勢いのある前蹴りを繰り出すが、スカルは難なく躱し
「まずは足ぃ〜」
と伸び切ったナイフを振り下ろす。
が、もうすでにそこに樅木の足は無く、スカルの凶刃は綺麗に空を一刀両断した。
「えっ、なんで? なんでぇ〜? なん、っぶふぇらぁ」
当然スカルは困惑しながら、何度も同じような所にナイフを振り下ろすがその刃が樅木の足をとらえることはなかった。
それもそのはず樅木は既に時を止めスカルの背後に回っていたのだ。
そして樅木はゲーム内のNPCの様に同じ動きを繰り返すスカルの背を蹴り飛した。
耐えきれずスカルの小さな体は地面を転がった。
「――いっちっち〜、って、おぉ!! 見える、見えるゾォ、俺ちんの視力が戻ったゾォ!!――と思ったら目前に迫り来る危機ぃ〜!!」
樅木は転がり仰向けになったスカルの頭を狙った踵落としを繰り出そうとしたが、直ぐさまスカルはぴょんと跳ね起きそれを躱す。
「おっとっと、やっと顔が見えたな揉木さんよぉ〜、……へぇ〜なかなか良い面してんじゃん〜、眼帯もなかなかクールじゃ〜ん!!」
「やっと見えた? そりゃどう言うことだ?」
「それはね……つまりあんたの顔はも〜見たくないってことぉ!! 消えるっちゃぁ!!」




