56話 休日②
さてと、今日は何しようかな。
外からは窓を閉めていても熱気と声援が感じられる。
今日は武道会二日目。しかし、今日俺の出番はないため“ゆっくり体と心を休める”という定で部屋にこもらされている。まあ、勝ち上がった選手には他学年の試合の観戦か自分の部屋で休むの2つしか選択肢がないため実質軟禁だ。
さあさあ、盛り上がっている会場だが俺は前世ではもはやプロゲーマー(ニート)になりかけたのであの激アツの雰囲気が苦手だ。だから、会場の外で買い食いでもして難なく一日を過ごそうかと思っていたのだが、あの性悪魔女(担任)が『疲れているんだから休んでおけ』と馬子(母親)の前でわざとらしく大声で言ったため、半強制的に軟禁された。
うちの母親は自分のことはロクにできない癖に昔弟となんかあったらしく、過保護になりがちだ。
そのことを知ってか知らずか、周りには貴族もいたため渋々了解・・・はしてないがただいま絶賛ベッドに寝っ転がり中だ。
この大会で優勝したクラスの担任にはボーナスが出るそうな。月の給料3か月分くらいの。
魔術講師の給料など知ったこっちゃないが、3か月分と言い、性悪魔女が俺を犠牲にしてまで貰おうとするのだから相当なものなのではないだろうか。現金な奴過ぎてため息が出るな。
それに、『疲れてるんだから休んでおけ』ではなくもっとオブラートに包んだ通常の先公では考えられない言葉で言ってきたため、うちの母親やほかの貴族の目には先公はどのように映ったのだろうか。
それは―――『生徒を心配できる美人でやさしい魔術講師』だ。そう、ちゃっかり母親だけでなくお偉いさんたちの評価を上げているのだ。なんかここまで現金な奴過ぎると逆に尊敬に値するな。
まあ、そんな感じで母親譲りの橙色の髪を指でくるくるしながらゴロゴロしているわけだが。
暇だなー。
そういえば、アマテラスから貰った『神解析』とレベルアップした時に貰った『神鑑定』を没収されたので、結構困ってる。神鑑定とか使えばその物とか人とかモンスターとかの情報がまるわかりだったのに、全く見えなくなったから非常に不便だ。
それでその代わり?のようなスキル、『千里眼』を貰ったので会場の方をイメージして見ると500mくらい離れているはずなのにまるで自分がそこにいるかのような臨場感に包まれた。『千里眼』スゲーな!
千里眼はどのくらいすごいのか調べてみた。まずは今世の実家。そして発動するとちょうどディムがモップを使って初心者が見てもわかる熟練の技で、彼女が先ほど掃除していたと思われる場所は塵一つもなかった。
次は空。とにかく上に行く。上へ上へ行くと、見えない壁のようなものがあってそれ以上上に行けなかった。まあ、宇宙に行けないのは正直想定内。行けたらいいなーくらいな気持ちで。
さてお次は前世の実家。これはもちろん行けなかった。行けたら怖いよね。有能すぎて。
まあ、こんなもんか。
『千里眼』の有用性を確認したところで俺は新しい便利で戦いにも使える魔法の再作にふけった。
★★★★★★
ようこそ異空間へ!
さていきなりですが、左手をご覧ください。こちらはホムラの情報を詰め込んだいわばホムラの分身体です。
こいつはどこまで成長するかわからない本物の数倍は強くなってます。きっと何らかのキッカケでこれより強くなるでしょう。
それと、今まで俺があった強い人達天才も秀才も集めました。ぜひ皆さんも来てください。
行き方は空間超えの魔法を使えるようにしてください。俺がきっと強い人の分身と戦っていると思います。
・・・しょうもな。




