53話 VSホムラ
トーナメント表を確認し、次の試合を見るために自分の席に移動する。
席に着くと、隣にはクレスがいた。
ちょうど、ホムラの試合が終わった様子だった。
会場の方を見ると、ボコボコにされた先輩と思われる人が担架に乗せられて運ばれていた。お疲れ様です。
「よっ。」
「ああ、テル。一回戦突破おめでとう。」
と、さっき売り子が売っていたリンゴジュースをストローでちゅうちゅうと吸う。ああ、俺も買ってくるか。
「ふっ!当たり前の助だ!俺を舐めるなよ!」
誉められたので鼻からフンッと息をだす。クレスらは冷たい目で見られた。
そして売り子からジュースを買うために席についた後、ジュース買ってくると言って売り子に近づいていった。
よくよく考えたら魔空間にコーラがあったのでそれを飲めばよかったと後悔したのはジュースを買った後だった。
そして一回戦を全て終え、二回戦が始まる。(チームバトルはラスト)
★★★★★★
また俺はトップバッターなので道具とかを準備してる時にホムラの言葉を思い出した。
『お互い、頑張って決勝で会おうね!』
とどこか聞いたことのあるような、そしてそれはフラグで決勝で会うのはめちゃくちゃ強いやつで会うことはないというやつだが、さっきトーナメント表をみたら決勝どころか次の試合で当たっていた。
表ちゃんと見たのかな?ホムラ君?
というかわけで気を引き締めていくぞお前らぁ!
★★★★★★
「さあさあ皆さまお待たせいたしました。これから二回線を始めます!」
と、言うといちいち会場が盛り上がる。明日には喉が枯れそうだ。
「例年の武闘会では1〜3年生では3年生がほとんど残ることが多いですが今年は違う!なんと1年生対決です!青く巨大な門をくぐって来るのは、1年Sクラス主席、テル=ハングルぅーー!!」
ああ、よかった。今回は真っ黒な歴史を作り出すことはなさそうだ。さて、ホムラの歴史は黒く塗りつぶされるのか?注目だな。
「それに対するは、同じく1年Sクラス次席にして皆さんご存知、音剣流第一責任者ノール=アルプを僅か3日にして破った正に天才!ホムラ=ツルギタニぃぃーー!」
赤い門をくぐって来たホムラはシンプルな形をした剣を持っており、威圧感のようなものもうっすらと感じられる。
俺、本当に勝てるか・・・?
「それでは対戦スタートぉー!」
試合開始のゴングと共に、俺は走り出しホムラの鳩尾目掛けて拳を繰り出した。先手必勝!
が、現実そんなに甘くない。鞘に収められた剣を抜きあっさりと防がれた。相変わらずの反射神経だ。
仕方ないので魔空間にしまってあった付与しまくった剣を出し、構えた。
すると、一息置いてから俺の知らない技を繰り出して来た。
それは、炎の体を持つ人型を複数召喚して俺に襲わせた。
ファイアーボールの強化された攻撃をして来たので俺も青いファイアーボールでねじ伏せてあっという間に消した。
「へえ、やるね。こんなにイフリートたちが瞬殺されるとは思わなかったよ。」
「いやあ、俺もお前がこんな技使って来るのは予想外だったな。」
余裕たっぷりの様子を見せてやると、「まあね僕も強くなってるんだ。」と得意げに返された。
ライバルが前よりも強くなってる。ベタだな。
「スキル『炎』。まだまだ解放しきれてないけど、強くなったよ。」
と、ぶつぶつとつぶやく。あの鑑定した時のヤバそうなスキルか。
「じゃあ、本気でいくよ。」
魔力が急に放出されたので警戒したら、剣は炎に変わった。
それは、全てを焼き尽くす炎。
それは、死を連想させる炎。
だめだこりゃ。
上級魔法も防げる魔法障壁をパリッと割られて、俺に当たる。
そして意識は暗転する。
次回、テル=ハングル死す!デュエルスタンバイ!(これやりたいだけ)




