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転生した俺が神様になるまで  作者: つぶ丸
学園編~1年~
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49話 夏祭り

今日はリシャ領でお祭りがあるらしい。

みなさんは祭りにはどんな思い出があるだろうか?

俺は小学校の頃、仲のいい友達とかき氷食べて舌見せ合ったりしたな。確か・・・宏太郎とあゆみちゃんだっけか?宏太郎、元気かな?俺の頭に少年の頃の映像が鮮明に流れ込んでくる。ていうか俺は誰に話してるんだ?


冷静に考えて思わず自分にツッコんでしまうが、答えは出ないことをすぐに悟り、考えるのをやめた。


というかそもそも論、日本の祭りに似ているとは限らなくないか?中ニの時に社会で外国について調べたな。俺は確かスペインで、宏太郎と同じで・・・また出てきたぞ、宏太郎。そういえば宏太郎は中学まで学校もクラスも同じだったけ?”親友”と呼べるのだろうか。


これは置いといて、スペインには確かトマト投げ祭りがあるとかないとか・・・。祭りといっても種類が多すぎてイマイチ想像できないな。日本の祭りに似ていることを祈る。そしたらたこ焼き食べたいなぁ。射的とかくじ引きとか綿飴とか!モクモクと祭りの想像が膨らんでいくなか、外では大男達が祭りを大成功させるために身を粉にして働いているのを俺は知らなかった。


★★★★★★


浴衣ってこの世界にもあるんだな。浴衣って思いっきり日本の物じゃないのか?

しかも浴衣だけじゃない。下駄や花のような簪、終いには扇子もあった。

もちろん俺はジンベエ(浴衣みたいな服)を無理矢理着させられて、下駄も履かせられた。なぜか、本当になぜか簪も勧められたが、流石に俺も男の子で髪も短いので遠慮したら、なぜかリシャ家のメイドが残念がってた。なんで?


女性陣は赤や青、黄色といった正に『十人十色』という他ない種類の多さに感心したり、メルカが簪を付けられて呆れたような顔にプッと吹いたりした。


なんだかんだで、祭りは始まった。


★★★★★★


カツカツと石畳みを歩いた先には、赤く賑やかに光る提灯が数えきれないほど吊るされていて、提灯の下には屋台が大量にあった。かき氷、くじ引き、射的!ベビーカステラという看板を見た時にはテンションが最高に上がったのは内緒だ。


で、子供達は子供達で回ってきなさいと大銀貨を一枚渡された。こんなに使っていいんすか?

綿飴とか人数分買ったり、くじ引きをやりまくったりした。


で、買い食いをみんなでしていたら見た目は子供、中身は三十路の少女?を見つけた。

「よう。何してんの?」

と、型抜きをしているところをちょんと突いてみると、びっくりしたのか型がパッキリと割れてしまった。


「ちょっと何してくれんの!?」

いや知らんし。

「ほら、自分で破壊してるだろ。破壊神。」

と、トドメの一撃を言ってやるとプク〜と頬を膨らませて、若干涙目になっていた。


なんか申し訳ない気持ちになったので、まだ食べてない射的の景品をあげた。

で、赤い髪の少年があと少しで落ちそうなのに落ちない射的をやっていた。


「よ。」「あっテル。ちょっと待ってね。もーすぐ落ちると思うから。」

いやもうラストだし・・・。多分落ちないな。


「あっ・・・。落ちなかった。」

景品が落ちなかったためにしょぼんと下を俯く。ちなみに景品は熊のぬいぐるみだった。


「えっと・・・俺が取ろっか?」

「えっ!いいの!?」

その言葉を放つと、目をきらびかせる。


「おっちゃん。一回。」「はいよ。」


コルク銃を構えて、バキュンとぬいぐるみを落とす。

そしてぬいぐるみを手渡すとニコリとさっきの絶望した顔が嘘のように喜んだ。


「ありがと!」

「どういたしまして。」


すると、右手側の方からドン!という大きな音がした。

見ると、大きな赤い花火が咲いていて、皆が釘付けになっていた。


またやりたいな。夏祭り。

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