35話 欲
朝起きた。
ご飯食べた。
漫画とラノベ読んだ。
ふと思った。
『コーラ飲みてえええぇぇええええ!!!』
と。
コーラコーラ!!コーラが飲みたいー!!!
うわあああああああああ!!!ゴーラ゛がのびだい゛い゛い゛い゛い゛い゛ーー。
禁断症状があ゛あ゛あ゛あ゛おざえられない゛い゛い゛い゛い゛ーー。
はぁはぁ。飲みたい。
コーラ飲みたい。今世界で一番コーラ飲みたいの俺だわ。断言できる。
めちゃめちゃ飲みたい。
何?どのくらい飲みたいか?うーん。わかりやすい例え方すると・・・。
子供の時にクリスマスプレゼントを早く貰いたいと思っている、12月24日。
みたいな?
何?わかりにくい?え、じゃあ、
新しく買ったゲームをしようと思ったらアップデートがあったので『まだかな♩』みたいな感じ?
何?まだわかりにくい?うーん、あとは何だろうなー。
あっ!そうだ!ユー○ューブの生配信を待ってる時———って!
今はそんなことどうでもいいだろ!
今はとにかくコーラが飲みてーんだよ!
★★★★★★
「あーテステス。マイク入ってるかな。なんちゃって。えー、というわけで錬金術でコーラを作っていきます。まず、実験1回目。【錬成 コーラ】」
錬金版からシュワシュワとした、コーラが液体のまま出てくる。
「ちょっ、まって。待ってええええーーー!」
コップとかペットボトルから出てこないんだ。はあー。でも、まだ、実験一回目だから。
★★★★★★
「えー、ということでこぼしたコーラを拭きました。実験2回目です。【錬成 コーラ】」
今度は錬成版の上に置いたコップにコーラが注がれる。
ごくごくとコップに注がれたコーラを飲む。
ふーむ。
はっきり言うか。
まずい!!!
めちゃめちゃまずい!!!なんか薬の味?みたいな感じがするし、のどごし?とかよくわかんないけどコ〇・コーラとかペ〇シでは無い。ドクター〇ッパー?に近いのかな?飲んだことないけど。
ということでとにかくまずい。飲めたもんじゃない。
★★★★★★
「えーということで実験10回目です。【錬成 コーラ】」
省略。
ごくごく。
うん。まあ、二回目よりはマシ。マシなだけ。まずい。
そうしてコーラの開発は続いた・・・
★★★★★★
「はあー。ただいま実験100回目です。はあー。疲れた。【錬成 コーラ】」
省略。
気だるげな声はだんたんと小さくなっていく。
まだだ。甘くない。
「ただいま実験150回目です。【錬成 コーラ】」
省略。
だいぶマシになってきたな。でも、これがお店に売られてたら本社にクレーム入れるレベルだけど。
コーラの開発はまだまだ続いた・・・
それは全て己の欲望のために・・・
★★★★★★
「実験200回目ー。【省略】」
実験200回目には詠唱がコーラじゃなくて『省略』で作れるようになってしまった。
まだまだ。
「250回目。」【コーラ】
とうとう錬金術の一番の高み、無詠唱でコーラが生み出されるようになってしまった。
ああ、そうだ。実験を始める前に言ったコーラが飲みたいって言うのは訂正するわ。コ〇・コーラが飲みたい。
まずい。次。
「300回目ぇーー。」【コーラ】
その声はほとんど枯れていて、何を言っているかわからないレベルだった。
まずい。次。
そしてその時は突然来た。
「314回目。円周率っぽいっす。めでたい。(?)」【コーラ】
見飽きたその黒っぽい液体はコップにジョロジョロと注がれていく。
ぐびぐび。
!
「何だこれはッッ!今までのコーラとは格段に違うぞッッ!!芳醇な香りと爽やかなのどごしッッッ!!これがまさに俺が目指していたうまいコーラ。つまりコ〇・コーラだッッッ!!!」
うん。まあ、とにかく上手いってことよ。
そしてうまいコーラを飲んで思った。
ポテチ食いてえーーーッッッ!!!
コーラ飲んでポテチ食べながら映画見てーーーッッッ!!!
それからポテチやお菓子などが開発されるかと思われたが、錬金術でポテチは作れなかった。
どうやら錬金術は科学によって生み出されたものしか作れないらしい。
「錬金術って科学のものしか作れないのか。コーラは科学なの?ポテチは科学じゃないの?」
ポテチ食べたかったなー。
『ポテチは料理』って湖〇屋が言ってたから、実家に帰ったら作って見るか。
こうしてこの異世界にコーラは生まれた。
こういう時ってたまにあるよね。




