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き、奇遇ですわね!!

「どこにあるのかなーあのアイス」


 周りを見渡しながら中の方へ入っていく。


 時計をちらっと見てみると1時を回ったところだった。


「アイスの前にご飯食べようかな……」


 家に帰ってご飯食べようと思っていたのに急遽外に出ることになったので忘れていたのだ。


 そう思いご飯のことを考え出すと余計お腹が空いてきてしまう。


 するとどこからかお肉の香ばしい匂いがしてくる。


 近くにお肉を扱ったお店でもあるんだろうか。


 その近くを少し探し回ってみると、そこにはハンバーガー屋さんがあった。


「たっか……」


 値段を見てみるといつも行っているハンバーガー屋さんの3倍〜4倍ほどの値段が書かれたメニュー表があった。


「でもここまでお肉のいい匂い……我慢出来るわけないよなぁ!!」


 少し並んでいた最後尾に並ぶ。


 何にしようかなぁ。この店の名前も着いているシャッ〇バーガーにしようかな。


 少し待つと直ぐに注文できたのでそのバーガーを頼み、飲み物はこのお店のオリジナルレモネードがあったのでそれにした。


「うっわ。肉汁すげぇ……美味すぎ。こんなの食べたらいつものマッ〇に戻れねぇよ」


 コスパでいえば断然あっちだろうけど、もうあっちでは腹を満たすだけでしか行けないわ。


 家の近くにないのかな。


 おっ。よく遊びに行く心斎橋の大〇にあるのか!!


 ラノベ代削れば行けるかな……?ジュルリ


 そんなことを考えながらバーガーを食べる。


 すごく美味しかったので直ぐに食べきってしまう。


「はぁ……美味かったぁ」


 少しの間、その余韻に浸りまたハーゲ〇ダッツのお店を探す旅に出る。


 少し歩くと視界の先に知った顔を見つける。


「なんで如月さんいるんだよ……ってことはお嬢様も近くにいるんだろ?」


 そう思い周りを見渡すとやはりお嬢様が居た。


 お嬢様は近くの洋服のお店ではしゃいでいる。


 周りの護衛さん達が暖かな目で見ていた。


 俺は嫌な予感がしてそっと反対側の道に移りそのお店から離れていく。


 ある程度離れて後ろを振り向いてみたが、そこからはお店の外にいたはずの如月さんも見えなくなったのでホッと息を吐く。


 そして近くにマップの書かれた掲示板があったので行きたかったお店がどこにあるか分かったのでそちらへ向かうことにした。


 すぐに〇ーゲンダッツを見つけたので中へ入る。


 そこには色んな種類のアイスがあって迷ってしまう。


 バナナショコラータって何美味そう!!


 保冷剤もつけて貰えたとしても家に帰るの夜中だよなぁ。そこまで持つ気がしないから今から食えるものだけか.......


「皐月家の車みたいに中に冷やす所あればなぁ。あ、でもあれも冷蔵庫だから意味無いか」


「よ、呼びましたか?」


 ヒェッ。


 急に後ろから話しかけられ、驚いて後ろを振り返るとそこにはお嬢様がいた。


「き、奇遇ですわね。今日はあなたもアウトレットに来ていたなんて」


 俺が行くこと聞いて来たならそれは奇遇じゃなくて元々予定されていたのと一緒だよ……


「き、奇遇ですねお嬢様……午前中も学校で会いましたし今日はよく会いますね。私はアイスを買って出ますのでではまた」


「お、お待ちください!!私の車には冷凍庫も付いておりますので買うのであれば私が保存しますよ!!」


 独り言聞かれてたのか……でも、いい提案だけど頼ったら嫌な予感が……


 それを証明するように如月さんが寄って来て小さな声で言ってくる。


「アイス代など全てお支払いしますので好きな物言ってください。そのアイスを私達は車に運びますのでその間お嬢様と一緒にいていただけませんか?というか、お嬢様があなたとお話したいと言って聞かないのでそろそろゆっくり話してあげてはくれませんか」


 やっぱりそう来るよなぁ……お嬢様何とかして俺と関係持とうとしてくるし。


 ゆっくりしたかったけどまぁいっか。車にアイス置いてくるくらいの間なら一緒に居ても何も無いだろうと考え、俺は10個のアイスを給料に初の護衛を引き受けることにした。
















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