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『』

焼きそば弁当最強!焼きそば弁当最強!

「気付いたか」


…?誰かの声が聞こえる。目を覚ますとそこは何もないところだった。そして辺りを見渡すと一人の男がそこに立っていた。

 

 俺が立っていた。整えられていない髪と髭、そして死んだような魚の目をしている。「平凡」を形容しているよう顔をしたニートがそこにいた。


…俺?なんで俺がいるんだ…?


「不思議そうな顔をしているな。だがそんなに力を入れる必要はないぞ。ここは俗にいう死後の世界なのだからな。そして俺は神である。自分の身体を見てみぃ」

そういって『俺』は鏡をこちらに出してきた。


?………!!??

何と手足がなくなっていた。とうよりかは魂だけになっていた。


「はは、安心せい。もうお前は死んだ身だ。これ以上はないからな」


やっぱり俺は死んでいたのか…。横断歩道を無視して死ぬとかほんとに救いようがねえな…。なんだか泣けてきた。ニートのまま死ぬなんていくら何でもクソすぎる…。


「まああれだ、お前の人生は確かにゴミ屑と同義であった。何もなし得ず他者に迷惑をかけてばかりで恩も返せず。だがしかし同情ができないわけではない。お前がそういう結果に至ったのも理解はできる。そこでだ」


…この展開は…もしかして、もしかしなくても!


「そうだ、お前にはやり直す機会を与えよう。俺からの慈悲だとでも思ってくれ。お前には【異世界】に転生させ【チート役職】を与えよう」


まじでっか!!神様ナイス!!!!!!


「勿論拒否することも可能だ。しかしその場合は地獄に落ちてもらうがな。さあどうする?」


転生します!させてください!なんでもしますからぁ!


「OK、それでは転生の準備を始める。楽しみに待っているんだな」


『俺』はそういうと指を鳴らした。途端に俺は激しい光に包まれた。

俺の異世界転生はここから始まるんだ…!!


「あ、ごめん。申し訳ないけど他の人もいるんで3日ぐらい待ってね」


なかなかに締まらない始まりである。

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