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50話 共同戦線

 

「〝暴風(テンペスト)〟!」

「〝轟雷(トゥルエノ)〟!」


 隼人と日和は背中合わせになり叫ぶ。

 隼人の体を風が、日和の体を雷が包む。


「“風撃(インバット)”!」

「“雷撃(ライトニング)”!」

 再び叫び、異能犯たちの中に突っ込む二人。

 異能犯たちが悲鳴を上げて吹き飛ぶ。


 『強制帰還装置』が発動し、『異能世界』に戻った隼人たち。

 しかし、転移した先は人一人いない地下街のような場所だった。


 混乱する隼人と日和。

 その前に突如として異能犯たちが現れたのだった。


 異能犯たちは隼人たちを見ると、問答無用で襲い掛かってきた。

 応戦する二人。


 だが、多勢に無勢だ。

 徐々に押され始めている。


「は、隼人……!」

「日和!」

 並び立ち、異能犯たちを見据える隼人たち。


 その額には、汗が浮かんでいる。

 肩で息をする二人。


 大分、倒したはずだ。

 だが、異能犯たちが減る気配はない。


 じりじりと迫ってくる異能犯たち。


「くそッ!」

 顔を歪め、異能犯たちに向かって走り出そうとする隼人。


 その時だった。

 音を立てて地面が揺れ始める。


「な、なに!?」

 辺りを見渡し、日和が叫ぶ。

 異能犯たちも動きを止めている。  


 隼人は、さっと上を見上げた。


「日和、上だ! 気を付けろ!」


 同時に、天井が爆発する。

 そして、大量の砂が降り注いだ。


「タマキ! 崩れたで!」

「悪い! 下にも階層があるとは思わなかった!」

「きゃああああっ!」

「うにゃあああああ!?」

 それと共に人が降ってくる。

 声の一つを聞き、ハッとする隼人。


 聞き覚えがある。

 思わず叫ぶ隼人。


「珠輝か!?」

「その声、隼人か!?」

 砂煙の中から、珠輝が出てくる。

 それに続いて、一人の少年が出てくる。


「……タマキ、知り合いなん?」

「ああ」

 訊ねる少年に頷いて応える珠輝。


「けほっ、けほっ!」

「目に染みるにゃ~」

 その後ろから二人の少女が出てくる。


 その内の一人に猫耳が生えてるのを見て隼人は驚く。

 もう一人の小柄な少女は黒髪をツインテールにしている。


 その時、いきなり隣にいた日和が走り出す。


 そして、ツインテールの少女に抱き付いた。


「実辰! よかった、無事で!」

「日和!」

 名を呼び合う二人。

 唖然とする隼人。


 なんて偶然だろうか。

 日和の知り合いが、珠輝と行動を共にしていたとは。


「二人とも、まだ敵がいる。安心するのは後だ」

 実辰と呼ばれた少女と日和に声を掛ける珠輝。

 その言葉に頷く実辰と日和。


「隼人、力を貸してくれるか?」

「ああ、ちょうどキツいと思ってたんだ。そっちの四人が仲間になってくれるなら、心強いぜ!」

「助かる」

 頷き合う隼人と珠輝。

 そして、敵に向き直る。


「よし、協力してあいつらを倒すぞ!」

「ああ!」

 隼人は敵に向かって走り出した。





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