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魔法使いが転生したらそこは見たこともない科学世界でした  作者: 空宙機動兵器FSR‐13隊長機
第一章 魔法使い
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第2話 地獄の番犬

 メインである小説と同時進行で書いてるので時間が掛かります

集中力がひどく、中々集中して書けないので投稿頻度は遅いです

 西王暦630年 デルヴォロア魔国


 フォルシー家は一家全員で、父フォルネルの実家に帰省していた。フォルネルの父、ミクミの祖父は悪魔魔法で召喚されるモンスターの研究をしている博士である。

 祖母はデルヴォロア中にある料理店の一号店の料理長であり女将でもあった料理上手。今は引退しているがそれでも料理の腕は上がり続けている。


 フォルネルは母親の後を継いで料理人となり、国中に店を広めていった功労者である。その功績もあって王宮の料理長を数年やっていた。


 実家は豪邸であり、王都からちょっと離れた場所にある。警備などは、祖父が悪魔魔法で召喚したモンスター達がしている。寝ることはないので最適で対価はほんの少しの魔力なので、1日に巡回すればそれで対価の支払いは完了となる。


 ミクミは物心ついてから初めて、父の実家なのではしゃいでいる。

「おお、ミクミいらっしゃいおじいちゃんだよ。」

「わぁぁおじいちゃん、こんにちは。」


「そういや、フォルネル。そろそろ実践させるのか?」

「そうだな、いろいろと知識は詰め込んだが、おれは料理には詳しいが、魔法はそんなに詳しくないから、父さんに頼もうかと思ってさ。」

「分かった。今日は誕生日パーティーだから、明日にしようか。」


 その夜はミクミの誕生日パーティーが行われ、フォルネルと祖母が一緒に料理を作って振る舞われた。魔国一の料理を味わえ、ミクミはとても喜んでいた。


 次の日、フォルネルの庭でミクミが初めて悪魔魔法を実践しようとしていた。


 悪魔魔法とはどんな物なのかというと、召喚魔法である。死んだ人が向かう冥府や地獄からモンスターを呼び、戦わせるなど使役も可能。

 実際魔族はこれを利用してスケルトンやゴブリン、オークなどを呼び出して使い捨ての兵として運用しているので圧倒的に数では人間側を凌駕しているものの、弱いことが多い。


 魔法使いが数名~数十名集まって、巨大な怪物を呼んで戦場で戦わせるということも昔の戦争であった。昔呼ばれたのはキマイラやサイクロプスなど、人の数倍以上の大きさなのででこれによって人間側は、窮地に陥ったものの多数の犠牲を出して倒された。


 まず手順1は大きめの場所を取り、地面がなるべく平であることが好ましい。


 手順2、召喚用の魔法陣を地面に書く、詠唱で地面に魔法陣を出現させるかのどちらか。


 手順3、最後に念じながら、召喚したいものを浮かべながら、魔法陣に魔力を送る。


 何が来るかはその発動者に委ねられる。魔力量が少なければ、スケルトンなどの低級モンスターしか来ず、数も少ない。一定以上あれば数十体ほどの低級、膨大であれば中級のオークやオーガを呼べる。数十人規模の魔力で呼び出せるのは伝説上の怪物など強力な物がおおいが制御は難しい。


 ミクミは初めてなので、祖父が地面に魔法陣を引いて、発動させる準備は整う。

「いきま~す。」

「ミクミ、頭の中で何かを思い浮かべるんだ。後はそれを魔力に込めて注ぐんだ。」

「うん、分かったおじいちゃん。」


 (何を思い浮かべればいいんだろう……。なにかペットが欲しいなぁ。)


 頭の中で想像してミクミは、それを魔力に込めて祖父が引いた魔法陣に魔力を注ぐと、魔法陣全体に魔力が行き届き、輝き始める。

「おお、よかった。なんとか魔法陣は動いているようだ。」

「何が来るのかしらね。」

 両親のフォルネルとアルヴィアは傍らで見守る。


 すると、輝いている魔法陣が突然点滅を繰り返すようになり、何かを召喚しようと反応しているようだ。ミクミは目を瞑りながらしているので、分からないが周囲の祖父母や両親は魔法陣に変化が起きたのを見逃さなかった。


 魔法陣の中心付近から何かが飛び出していた、動物の鼻の先が飛び出ている。ズズズっと徐々に顔が出てくると思うと犬のようだが真っ黒い毛並みに覆われている。さらに上がってくるともう1つ、いや2つの鼻先が出ている。


 召喚されたのは、3つの首を持つ犬のようなモンスターであった。召喚が終わると、魔法陣の輝きが消えた。ミクミはゆっくりと目を開けると、目の前には見たこともない何かが居た。瞼をパチパチと見返す。


 周囲の両親や祖父母もキョトンとしている。

「これはもしや……ケルベロス!」

 祖父が反応する。

「ケルベロスって地獄の番犬って言われている、伝説上のモンスターじゃないのか父さん!」

「これは凄いが、サイズが小さいから幼体ということなのか。」


 親子が様子を見守っていると、ケルベロスが動き出し召喚者であるミクミの前に座った。尻尾をフリフリしながら何か待っている様子。だが当の本人は近づいてきたケルベロスに対して、後ずさりして逃げるように母アルヴィアの後ろに隠れながら、指を指してこう言った。


「あれ、気持ち悪い! なんで犬なのに頭が3つもあるの~。」

「ミクミ、あれはねケルベロスといって3つの頭を持つ犬型のモンスターなんだ。強いモンスターだから泣かないでくれ。」


 それを聞いたケルベロスは悲しそうに頭を下げて、次の瞬間ケルベロスが光に包まれる。突然のことで周りも慌てるが光が収まるとそこには3匹の子犬が居た。そうケルベロスが召喚者に応えるかのように分裂してお座りした。


 するとミクミは近づいて、3匹の子犬と化したケルベロスの頭を撫でるとケルベロスの首輪に変化があり、それぞれ別の色になり、契約者としてミクミ名前が入った。左から赤、緑、白の首輪が付いたのでそれぞれ赤はケルベ、緑はルベロ、白はベロスと名付けた。


 幼体であったがそれでもケルベロスを呼べたのは史上初の事態で、祖父はケルベロス研究を開始した。これ以降ケルベ、ルベロ、ベロスはミクミ一生のお供となる。伝説上のモンスターには寿命の概念がないからである。


 その頃、冥府と地獄では生まれたての5体の内、1体の幼体ケルベロスが突然居なくなったので騒ぎとなった。祖父が急いで報告書を魔国に上げたので何とかいざこざは起こらず、そのまま召喚したミクミの元で暮らしてよいと許可がでた。 


 外見も大まかに見ればただの犬なので、ペットとしてフォルシー家で飼うことになる。


 なぜ許可が出たのかというと、冥府と地獄の番犬を務める成体となるケルベロスは、試練をクリアしたものだけが成れるので、地上では育つのかという実験も含めての許可だった。


 地上で愛情を受けながら育てられたケルベロスは、甘い物好きや音楽が好きという冥府や地獄では分からなかったことまで後々分かるようになった。


 ミクミのお供であるケルベロスはアルヴィアの作ったデザートのケーキが大好物でミクミが趣味で笛を吹くとケルベロスは踊りだすぐらいだった。

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