小説のメタ発言についてみんなどう思っているかな?
「小説でのメタ発言はどこまで許されるのだろうか」
唐突に何を話しているのだろうか。僕は今執筆に忙しいんだ、ほっといてくれ。僕はこの連休にいくつもの作品を執筆しないといけないんだ。僕は崩れた姿勢を直して、ノートパソコンに視線を向かせキーボードを打ち込みながらそう呟いた。
「だってそうじゃないか。漫画でもゲームでもメタ的発言は箸休めやギャグ的なものに利用しているんだ。手塚治虫だって、KONNAMONOYOMANAKUTEMOIIと書くほどにね。テレビだって部屋を明るくして離れて見てくださいといっている。この話を見る読者も、スマホに近づきすぎていないだろうか私は心配だ。こんなつまらん話でブルーライトの光で目を弱らせるのは、心底心を痛める」
じゃあ言ってやる。小説だとそれが主目的でない限り興がそがれるんだ。漫画とかだとちょっとデフォルメして絵の可愛さでごまかせるけど、小説なんて文字だけだ。唐突にメタ発言すればなんだこの作者は舐めてんのかと殴られるのが落ちだ。
これでいいだろ。まったく唐突に表れて、一体なんなんあんだこいつ。
「そこ誤字ッている」
わーってる! うるさいな。こんなものあとでバックスペースキーで押せば済むことをいちいち指摘しやがって。
「悪かったねうるさいやつだと。でも指摘せずにはいられないんだ。読者は誤字脱字を見ると読む気を失うんだ。そこらへんは作者としての推敲と配慮が必要だ」
思考を読むなよ……君はエスパーか? そういうあれなのか?
僕だって誤字脱字は極力なくしたい、けどどうしても見落としてしまう。無神経な発言を続けるこいつに辟易しながら、コーヒーをすする。うっ、苦い。砂糖をもtっといれないと。
「はいまた誤字。君、もうちょっとタイピング速度を落としたらどうなのかね」
うるさい。うるさい。うるさい。うるさい。うるさい。うるさい。うるさい。うるさい。うるさい。
「ctrl+cでコピペして読者に印象付けようとするなんて手抜きだね。だから君は未だに底辺で売れない作家だなんて言われるんだろ。この間だって同僚に言われたばかりだし」
うるさいな。どうせあいつは一度だって僕の小説を読んだこともこのサイトを見たこともなんだ。ただの戯言。ほっといたほうが吉だ。僕は短編作家だからptもブックマークも少ないのは当たり前だ。
みんなもっと短編を読んだほうが良い。みんなみんな長編ばっかり、時間がないときにこそ短編を読むべきだ。短編なら読み終わった後ポイント評価も入れてくれ。
ほらページの一番下にポイント評価ってあるだろ。長編だと最新話まで行かないとできないだろ、短編なんて読み終わったらすぐ下にポイント評価がある。とても楽ちんだ。ついでにブックマークも頼む。そして宣伝してくれ、こんな面白い短編があるよってな。同じように宣伝ボタンもある。とても便利だ。
ついでだから僕が短編を見てほしいというお願いを書いたエッセイのリンクでも乗せておくか。
「ところでみんな私を誰なんだろうと思うかな。気のいい友達とか、絶世の美少女が君の座っている机の上に座って話しかけているとかかな? 男はきっと私のことを女だと思うだろうね」
そんなわけはないだろ。君の設定なんて全く考えていない。男か女かすらな。唐突に僕の脳内に現れ、文字の上に現れた。あえてつけるなら、名無しの権兵衛だ。
せっかくだし即興でつけてやるか。
こいつはなにがなんだかわからないという言葉がぴったりとパズルのピースのように当てはまる。手は四本、右手は不思議なことに五本。胸はくびれて、腹が太い。四つもある眼は全部僕の方に向いていて、砂糖たっぷりのコーヒーが全然飲めない。
「おいおい、それじゃ化け物じゃないか。酷い作者だ!」
うるさいな。僕は作者だ。君が誰であろうと、化け物にだって雌雄同体の設定だってできる。君がしゃべっている空間だって夕暮れの教室にも宇宙空間にだってできるさ。
無の空間にもできる。漫画じゃこんなたいそれたことできないだろう。
「じゃあせめて容姿を人にしてくれよ作者」
まったく注文が多いな。
自分で書いてみたが、この話はまったく筋が見えてこない。メタ発言についての話なのに、結局何が言いたいのかさっぱりだ。こんなのどこかのチラシの裏に書くようなふざけたものそのものだ。あれだ、二次創作でキャラクターが突然、お話の途中で作者に話しかけるようなものだ。
もしこんなものをなろうにでもあげたら、ふざけるな、お前は小説を冒涜している。と炎上間違いなしだ。
「じゃあ最初から書き直しだ。もっと私を有効的に使うべきなのに全く君って作者は……」
もういい、この話は没だ。君の設定も使うこともない。まったく文字と時間の無駄だ。これが漫画なら紙とインク諸々諸経費まで含まれている。
こいつともおさらば。この話は永遠に僕のフォルダの奥底に眠らせる待遇もおこがましい、右クリックして削除。それとゴミ箱の中を空っぽにだ。
これで永遠にさよなら。僕の執筆の妨げをしたんだ。それ相当の報いだ。
あれ? どうしてこの作品が小説家になろうに投稿されているんだ? 誰が投稿した? この作品はとうに消したはず