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病み期の僕と占い師

作者: 南坂 航

長くはないです。

深く読まずにサラッと読んでくれると幸いです。


初投稿です。

読者の皆様の批評を次の作品にいかしていきたいと思ってます。

コメント待ってます(>_<)


僕は国語力がないので読みづらいかと思いますが、よろしくお願いしますm(__)m



「はぁ~」

また大きなため息をついてしまった。

―なんでいつもこうなんだろう

そう思っただけで涙が止まらなかった。


時は今日の昼までさかのぼる。

僕は彼女との初デートで遊園地に来ていた。

「なっ…何乗ろっか」

緊張で声が震えているのを寒さのせいにしようと思ったが、今日は暖かい。

最高気温23℃と、とても穏やか。

―初デートは緊張するものだ

僕は自分に言いきかせた。

「うち、観覧車に乗りたいな♪」

彼女が笑顔で答えてくれたので、僕は嬉しくなった。

でも、よりによって観覧車を選ぶなんて…

遊園地は子ども連れの家族で賑わっている。

「えっ、だめだった??」

心配そうに彼女がきく。

「大丈夫、観覧車乗ろう!」

と、彼女に力強い声で言ったが、今思うと自分の心に言いきかせてたのかもしれない。

そう、僕は極度の高所恐怖症だから…


観覧車の前についた時、僕の心臓は張り裂けそうなくらいバクバクしていた。

高所恐怖症なんて下をみなければ関係ない。

今僕が気にしているのは、観覧車の中で2人きりのこと。

何話そうかな

どんな話題が好きかな

そんなことを考えてたらついに順番が来てしまった。

「やっとうちらの番だね♪」

彼女が満面な笑みで僕に振り向くので、慌てて僕は作り笑いをした。


観覧車の中ではしばらく沈黙が続いた。

―きっ…気まずい、何か話さなくては

そう思った僕は窓の外をみて

「すっごくいい景色だね!」

と言ってみた。

―しまった!!

そう思った時にはすでに遅く、僕は床にしりもちをつき、恐怖でおもらしをしてしまった。

自然と涙が止まらなくなった。

それから数分の間、観覧車の中はとても臭く、彼女とは一言も喋らなかった。


観覧車を降りたところで別れを告げられた。

僕はしょうがないとは思ったが、どうしても別れが惜しかった。

ひき止めようと思い声を出そうとしたが、すでに彼女は人混みの中に消えていた。


「はぁ~」

ため息と涙がとまらない。

自分でも自分が嫌になった。

頭に思い浮かぶのは、臭そうに鼻をおさえながら観覧車に乗る彼女の姿だけだった。

いつも通っている帰り道が、今日はいつもより寂しく感じた。

―パンツ…履き替えたいな

頑張って制汗剤をかけて匂いは消えたが、こんなパンツを履いていたくはない。

その時、後ろから肩を叩かれた。

振り返ってみると、うさんくさそうな男が立っていた。

「これ、使いなよ」

男はブリーフをくれた。

「なっなんだよこれ!」

慌てて聞き返すと、男は笑みを浮かべてうなずいた。

「いらないよ、そんなもの…」

僕は呟いた。

男は笑いながら

「顔に書いてあるぞ」

と言った。

―なんなんだよ、こいつ

「私は占い師だ」

「えっ!!」

―心を読まれたのか??

「あぁそうだ、なんてね(笑)」

占い師と名乗る男は笑顔で話し始めた。

「たいていの人にそうきかれる。だからもう、わかるんだ(笑)」

この人は本当に占い師なのか…

もし本当に占い師なら僕の運命を占って欲しい、そんな気持ちが隠せなかった。

「あの…占い師さん?僕の運命を占ってくれませんか?」

おそるおそる言ってみた。

そしたら占い師は笑いながら語りだした。

「ハハハ、運命?そんなやつはない!しいて言えば、自分で決めて進んだ道こそ運命だよ!」

その言葉は僕の胸に響いた。

とたんに涙が止まらなくなった。

「何が運命だよ…、もう占い師なんてやめちまえ…」

なんとか声を出している僕に、占い師はさらに笑顔で

「うん、今日の君の恋愛運はMAXだ!謝ると良いことあるぞ」


僕は決意した。

まだ終わりたくなかった。

今ならまだなんとかなると思った。

「ありがとうございました!!」

僕は占い師に礼を言い、彼女の家へと走り出した。

もらったブリーフを握りしめて…


最後まで読んでいただき、ありがとうございますm(__)m


できたらでいいので、感想よろしくお願いします(>_<)


これからも南坂 航の作品をよろしくお願いします!!

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