表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
天使たちの鎮魂歌  作者: ちゅう吉
道化師
1/8

act1:人形

私は人形ドール


造られし者



血の海より生まれ落ち


その身を真紅に染め上げる


敵が骸を積み上げて


自らがその仲間入りをするその日まで




act.1 人形(にんぎょう)




「完成……か?」


一人の男が呟いた。


そこは薄暗い研究室。

薬品の匂いが満ちるその部屋には、複数の白衣の男たちがいた。


彼等が見つめるのは部屋の中央部。


そこには部屋の半分以上を占める巨大なビーカーのような円筒型の容器。

硝子張りのその器は薄緑色の液体で満たされていた。


その器の中には。



一人の女性が入っていた。



女性の長い髪が液体中をゆらゆらと漂っている。

その色は黒。

だが、一面の黒い紙に白い絵の具で所々に線をひいたように、白い髪が束になって混じっていた。


その美しい顔には何の表情も浮かんではいない。左右の黒い瞳は光を失ったかのように虚ろで、そこにはとても深い闇のみがあった。


彼女は膝を抱いた状態のまま瞬き一つしない。時折吐く気泡がブクブクと小さな音をたてており、それが彼女の生存を示している。


だが男たちはそんな『モノ』など見てはいない。

彼等が見ているのはその背中。

そこにある自分達の『成果』。


一対の、だが色違いの翼。


左の翼は白。

その純白は汚れを知らない美しき光を示すがごとき白。


右の翼は黒。

その漆黒は全てを引きずり込む暗き闇を示すがごとき黒。



その正反対の色を持つ翼を、男たちは興奮した面持ちで見つめていた。


久しぶりに読み返してみたら……ひどいなぁ、自分。

文才どころか、ただの妄想爆発小説……。



感想、その他、お持ちしています。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ