『パソン・ウルルフス』
『パソン・ウルルフス』
俺は朝の日差しで起きた。
いつもの様に下へ降りる。
けいは
「慧播 兄ちゃん!」
妹だ、妹とはいえ義理だが。
はくあ みかん
名前は白亜 蜜柑
俺は武田 慧播
親が2人とも行方不明になった
「兄ちゃん今日一緒に帰ろうね!!」
妹は根っからの『お兄ちゃん』大好きっ子だ
義理なのにそんなに大好きなのか?
「ハイハイ」
「おいしい紅茶の店見っけたんだよ」
いこうねと言われ断れなかった
また俺がお金払うんだろ…
いつもの様に学校へ行った
そう『いつもの様に』
『お…オイ!!!!!』
なんだ?
朝に聞こえた声か?続き?
『異常事態だ!』
お前がな。
『呼んでくれ!勇者を!』
誰?勇者って?
「まあいいや」
無視して授業にいった。
ここからだった『異常事態』は………
6時目が終わり
1回もあの声が聞こえていない。
やっぱり空耳。
そう信じよう。
『はぁぁぁぁぁぁぁぁぁ』
また空耳?
「お兄ちゃ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ん!!!」
そんなスピードで来たら俺にぶつか―
ゴスッ
俺は妹にタックルされた。
「ごめんねお兄ちゃん」
ごめんねで済ますんだね…
『来い!勇者よ!!!!!』
何が―――――
俺は目の前に現れた黒い塊に吸い込まれた。
意識がとんだ―――
グルグルしたり伸びたり縮んだり―――――――――――――――――――――――
「う・・・ゆう・・・しゃ・・・・」
ん?
意識がもどった…
「勇者様」
俺の前には青い髪のいかにも『高貴な人』な人がいた
「は?」
「リアンワールドからの勇者様」
リアンワールド?
「ここはエレメントワールド」
は?そんな非現実的なことが起こってるの?
「私はこの国の次期王、レイブンと言います。それではお話します」
と言い手から古ぼけた本が煙を上げ出てきた
『ここはエレメントワールドこの世界はあなたたちの世界リアンワールドとは表と裏の関係 裏のこの世界があるからあなたたちの世界がある。裏のこの世界が危機にあるこの世界が消滅すればあなたたちの世界も消滅するのです』
「ふーん」
「消滅の危機というのは魔王の降臨」
ふぁんたじー!
「この国の言い伝えによるとリアンワールドは凄まじく強い勇者がいてその勇者はこの世界を救うと言われています。」
話が一旦終わり、本を持った魔術師のような人物が続けた。
「我々は魔王を倒し、封印する為にあなた方を降臨させたのです。」
あなた方?後ろを見ると蜜柑がいた。
「お兄ちゃん、ここ、どこ?」
「今言っていただろ。」
話によるとここを含めて7つの国があるらしい
家と家の間にやけに毛が長くシルバーの髪をし、服はボロボロ、『狼』と言う雰囲気の人がいた
よく見ると涙を流している。
「あの子は何だ?」
と聞くと
パソン・ウルルフス
「あの子は獣の種族『人狼』です。」
「『人狼』か…」
「強いのか?」
「はい、ですが、虐めにより心を閉ざしてしまったのです。」
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
見てくださりありがとうございます