化物だらけの鬼畜世界を剣一筋で成り上がる!!
こんにちは!
ガスト君です!
暇だったので鬼畜世界に美少女入れて遊んで見ました。
是非ご覧あれ!
なんか好評だったら続き作るかも
この世界には――
すべての剣士が憧れる、ただ一つの称号が存在する。
その名は、『覇剣王』。
数多の戦場を制し、無数の強者を打ち倒し、
世界最強の剣士として認められた者だけが手にすることを許される、
至高にして唯一の称号。
それは、力の証。
それは、栄光の象徴。
そして――すべての剣士の夢。
人々はその座を掴み取るため、日々剣を振るい、
己を鍛え、強者と競い合いながら、果てなき高みを目指し続けていた。
そして今。
そんな伝説の称号に憧れ、
世界最強の剣士を目指す少女が、ここに一人いる。
まだ名も知られぬ、ただの少年。
だがその瞳には、誰よりも強い決意の炎が宿っていた。
これは――
最強の剣士を目指す一人の少女が、やがて伝説へと至るまでの物語。
〜〜〜
「先手必勝ッ☆ツッコむわよ!」
『ちょい待て待て待て待て待て!!!死ぬ気かよ!?』
――ドガァァン!!
凄まじい爆発音が森に響き渡る。
次の瞬間、ゴブリンの集落が半壊した。
すると――
「ギギギィ!!」
「ギャアア!!」
怒り狂ったゴブリン達が、集落の奥から次々と飛び出してくる。
『ひぇぇぇ……おい、どーすんだよ刀華ァ。
ゴブリン共、ドンドン湧いてきてんぞ!?』
「どうもこうも無いわよ」
刀華は剣を肩に担ぎ、ニヤリと笑う。
「全員ブチ殺せば万事解決でしょ?」
『……はいはい。んじゃ、全員纏めてぶっ飛ばしてくれや、この剣バカ。』
キィン!キィン!キィンッ!!!
硬質な金属音が森の静寂をズタズタに切り裂く。
「ギャアス!!!」
断末魔。
銀閃が走るたび、緑の飛沫が木の葉を汚した。天城刀華の瞳には、獲物を追い詰める捕食者の色が宿っている。
「ははっ! 遅い、遅い、遅いッ!!」
加速する剣。
振るう、斬る、踏み込む。
一歩ごとにゴブリンの命が塵のように弾け飛ぶ。その姿は剣士というより、戦場に吹き荒れる剥き出しの嵐だ。
「ギギッ!!」
背後、死角からの跳躍。
だが、刀華の神経は研ぎ澄まされていた。
ヒュンッ――
「甘いわねっ!」
ズバァン!!
振り返りざまの逆一文字。空中で肉を断つ嫌な手応えと共に、ゴブリンの残骸が重力に従って地面へ叩きつけられた。
『おい刀華、ちょっとは周りを見ろっての!!』
脳内に響くフーカの怒声。
『左だ! 三匹、一気に来てるぞ!!』
「三匹ぃ?」
刀華は流れるような動作で残心を取り、口角を吊り上げる。
「少なすぎでしょ」
ドッ!!
爆ぜるような踏み込み。
次の瞬間、彼女の姿が視界から掻き消えた。
ズバッ! ズバンッ! ズガァッ!!
時間差のない三連撃。
まるで最初からそこに刃が置いてあったかのように、三匹のゴブリンは同時に命の灯火を消し、物言わぬ肉塊へと成り果てた。
「はいっ、おーわりっと♪」
ふぅ、と軽く息を吐き、剣に付着した不浄な血を振り払う。
『……まだだ。終わってねぇ!!』
フーカの叫びが、かつてない警戒を帯びる。
『後ろだ、後ろ! 伏せろ!!』
「え?」
直後、大気を圧迫するような轟風が刀華の背後から襲いかかった。
ガァァンッ!!
「……っ!?」
咄嗟に突き出した刀身に、暴力的な質量が叩きつけられる。
痺れる両腕。刀華は後退しながら、その「正体」を睨み据えた。
そこにいたのは、周囲の雑魚とは明らかに格の違う個体。
盛り上がった筋繊維。
節くれだった巨腕。
そして、その手に握られた岩塊のごとき巨大な棍棒。
『……おい刀華、マズいぞ。あれは「ゴブリンウォーリアー」だ』
「へぇ……」
フーカの危惧をよそに、刀華は首を鳴らす。
その瞳は恐怖ではなく、未知の強敵に対する剥き出しの歓喜に染まっていた。
「やっとマシなのが来たじゃない」
『喜ぶとこじゃねぇって言ってんだろ! クソッ!』
「グォォォォォォ!!」
ウォーリアーが咆哮する。
森の空気が震え、鳥たちが一斉に飛び立った。
ドゴォォォォン!!
振り下ろされた棍棒が大地を爆砕し、土くれと石礫が散弾のように降り注ぐ。
「遅いっ!」
ヒュンッ!!
着弾のコンマ数秒前。刀華は横へと滑り込み、衝撃波の圏内を最小限の動作で回避。
即座に反撃へと転じる。
ズバァァァッ!!
鋭い一閃がウォーリアーの分厚い胸板を深々と切り裂いた。
「グギャァァッ!!」
だが、怪物は止まらない。
傷口からドス黒い血を噴き出しながら、さらに棍棒を振り上げる。
『うおっ!? タフすぎるぞこいつ! 一撃じゃ足りねぇ!』
「なら――」
刀華は低く身を沈め、剣を正眼に構え直す。
彼女の全神経が、剣先の一点に集中した。
ドンッ!!
「もう一発、叩き込んであげるわッ!!」
地を蹴る足音が、森に再び開戦の狼煙を上げた。
──数分後。
「はぁ……はぁ……」
刀華は剣を肩に担ぎながら息を吐いた。
「今回は流石にキツかったわね……」
『……当たり前だバカ、いきなりツッコむんじゃねーよ。』
戦闘中と同じ様に声が返ってくる。
だが、周囲には誰もいない。
「うるさいわよ、バーカ」
刀華は腰の剣を軽く叩いた。
カンッ。
その瞬間。
『叩くなよ!!』
声の主は――
その剣だった。
「喋る剣のくせに文句多いのよ」
『誰のせいで毎回死にかけてると思ってんだ!!』
刀華は肩をすくめる。
「私の**魂の武器**なんだから、付き合いなさいよ」
「もっとマシな持ち主がよかったわ!!」
「何よ今さら」
刀華は呆れたように肩をすくめると、腰の剣を拳で軽く叩いた。
カン、と硬質な音が森に響く。
『だーかーら!叩くなって言ってんだろ!……ったく』
フーカが不機嫌そうに唸る。
『いいか? 私ら**魂の武器**ってのはな、選ばれた魔人や人間にしか宿らねぇ高貴な存在なんだぞ。十四歳で私が顕現した時の感動、もう忘れやがったのか』
「忘れるわけないでしょ」
刀華は肩をすくめ、剣を軽く回して担ぎ直す。
「確か、魂の形がそのまま武器になるんでしょ? 剣だったり槍だったり弓だったり。……ただ」
彼女はニヤリと笑った。
「あんたみたいに口が悪い剣になるなんて聞いてなかったけど」
『うるせぇ』
フーカは小さく舌打ちする。
『形だけじゃねぇ。普通の魂の武器はな――生まれた瞬間から大体完成されてるんだよ』
「最初から強い、ってやつね」
『そうだ』
フーカは続ける。
『並の魔物なら最初っから一刀両断できるだけの「圧倒的な力」を持って生まれてくる。……その代わり』
少し間を置く。
『成長はめちゃめちゃ遅い』
「だから世間じゃ言うのよ」
刀華は平然と口にした。
「魂の武器には、浪漫が無いって」
『よく分からん言い方だが、まあ間違っちゃいねぇ』
フーカが鼻で笑う。
『力を極限まで引き出せた奴なんて、歴史上でも数えるほどしかいねぇ』
「その数えるほどの奴が――」
刀華は剣を軽く振る。
「覇剣王ってわけね」
『そういうことだ』
フーカは低く言った。
『ソウルウェポンの限界を超えて、この世界の災厄――原初の七幻魔の一角を倒したイカれ野郎だけが、世界最強の証……「覇剣王」を名乗れる』
少しだけ間が空く。
『まあ、文字通りの伝説だけどな』
だが。
刀華はあっさりと言い放った。
「伝説?関係ないわね」
剣を肩に担ぎ、笑う。
「どーせ、いずれは私がそれになるんだし」
『……相変わらず自信過剰だなオイ』
フーカの声が、少しだけ真面目になる。
『お前、自分の状況分かってんのか?』
「何がよ」
『普通のソウルウェポンはな、最初からバカ強くて伸びしろがほぼ無い。だがお前は逆だ』
「……」
『最初はなまくら同然。その代わり、成長速度だけはバカみたいに速い。つまり今のお前はどちらかと言うと弱者だ。
そんなんじゃ、その辺の魔物やアンデットにやられるぞ?』
「聞き飽きたわよ、ソレ。」
刀華はダルそうにため息をつく。
赤く染まった森の奥を見据えながら言った。
「つまり――」
「私が最強になるのも時間の問題ってことよ」
『話聞いてたのかよ、この戦闘狂』
フーカが呆れたように呟く。
だが、その声にはほんの僅かに笑いが混じっていた。
『……まあ、せいぜい私を使いこなせる程度には成長してくれよ』
「えらそーね」
そう言いながら、彼女は剣を肩に担ぎ直す。
夕日が森を赤く染めていた。
戦いの跡が残る静かな森の奥へ、刀華はゆっくりと視線を向ける。
まだ見ぬ強者。
まだ知らぬ戦場。
そして――
この世界のどこかに存在するという災厄。
原初の七幻魔。
刀華は小さく笑った。
「まあいいわ」
そして、前へと一歩踏み出す。
落ち葉がサクッと音を立てた。
「この世界で私は――」
剣を軽く振り、言い放つ。
「最強の覇剣王になる!!!」
その言葉は、誰に聞かせるでもなく森へと消えていく。
だが――
その野心に満ちた宣言が、
やがて世界を揺るがすことになることを。
この時、まだ誰も知らなかった。




