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式 SIKI  作者: 夢入


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25話 実戦

私達は手袋を選び、防具店を後にした。


「それじゃあ、早速任務といこうか。」

「僕も同伴するから安心してね。」


さすがにひとりじゃないよね?とはずっと思っていたので、すごく安心した。


「どこに行くんですか?」


「山の中かな。」

「洞窟内にある式刀・零の状態を確認しに行く任務だよ。」

「そろそろ弱い式霊が集まっているだろうから、討伐する必要があるんだよね。」


「式霊が集まるとどうなるのですか?」


「結合して強力な式霊になる可能性が高くなる。」


重要な任務だろうから、油断せずに頑張ろう。


……………………………………

…………………………

………………


私達は大阪の山奥に車で来ていた。


「ここから先は車では行けないから徒歩だよ。」

「これをつけるといいよ。」


白銀さんが私に渡したのは薄い緑のブレスレット。


「防具店で見たアクセサリーですね。」


「そう。」

「虫除けの式が刻まれているから、蚊に刺されたりしないと思うよ。」


「他のものにも効果があるのですか?」


「あるよ。」

「代表的なものは攻撃力を高めたり、傷を癒すのを早めるものとかかな。」

「あとは、その虫除けとか変わった効果のものもあるよ。」


白銀さんは私の質問に答えながら、山道を進む。

ただ、道は少し整備されているため歩きやすい。


「結構しっかりとした道ができているのですね。」


「半月から1ヶ月に1回だからね……」


「隠してるところが誰かにバレてしまうのでは?」


「大丈夫。最強のセキュリティが付いているから。」

「零式以外が絶対に解除出来ない強力な召喚式霊が守っている上に、物理的な固定と式による固定がされているからね。」

「盗もうとした例がいくつもあるけど、全て失敗に終わってるし、刀に触れたことのある人すら現れてないんだとか。」


「なるほど……それは強力かもしれませんね。」


「それで、ここがそのセキュリティによって守られている刀がある洞窟だよ。」


目の前には、人が簡単に通れるほどの穴があった。

奥は深く、底は見えなさそうだった。

白銀さんは洞窟に掛けてあるはしごを使って下に降りた。


「降りてきて大丈夫だよ。」


白銀さんが洞窟内を照らしたことで、深さがわかるようになった。思っていたより深くはない。

下を確認しながらゆっくりと洞窟内を進む。


洞窟内は広く、ある程度背の高い人でも問題なく歩けそうだった。

冷たい空気が流れており、水滴が落ちる音が聞こえる。


「離れないようにね。」


少し進んだところで空気感が少し変わるのを感じた。

白銀さんも足を止めた。


「あそこに小さいのがいるね。」

「見える?」


白銀さんが指をさした方を見ると蛇のような姿をした何かがいた。

真っ黒で目が赤く光っている。


「あれが式霊ですか。」

「似たような姿を昔から見てきました。」


「そうだったのね。」

「だったら、見慣れてるわけだ。」


刀を抜き、教えられたとおりに構える。

相手はこっちをみている。

式霊はゆっくりと近づき、威嚇をしているようだ。

昔から見えていた式霊は襲いかかることはなかった。

ただ、この式霊は私を敵とみなしている。


「来るっ……!」


式霊は口を大きく開き、私目掛けて向かってきた。

刀を斜めにふりかぶる。

何かが切れるような感覚があった。

後ろを見ると式霊は首の辺りから分離していた。

式霊はゆっくりと消え始め、数秒で完全に消えてしまった。


「よくやったね。」

「練習したかいがあったね。」


「ありがとうございます。」


「このまま式刀がある場所までいこう。」


………………………………

……………………

…………


「あれが式刀・零……」


「そう。」

「触っちゃダメだよ。式霊が召喚されちゃうからね。」

「まぁ、ここにいないなら大丈夫かな。」

「今日は少なかった方だったね。」


ここに来るまで数体の式霊にしか会わなかった。


「うん。大丈夫。」

「付近に式霊の存在を感じない。」

「お疲れ様!今日の任務はここまでだよ。」


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