88話 武装形態:禍津日神
騒動があってから一週間が経過した。僕は僕とルナの子供のレイナと僕とカミラの子供のノエルと僕とエリナの子供のカイルの四人で食べ歩きしながら軽く買い物に来ていた。
「!」
僕は王都の外から殺気を感じた。殺気は僕だけじゃなく子供達にも向けられた。僕はカイルに娘達を任せ家に帰るように言い、殺気を放つ方へ僕は暗黒顕在し空を飛び向かった。
「僕等に殺気を放ったのはお前か」
僕は地に着地し、そう言い放った。
「!」
僕は驚いた。僕達に殺気を放った者は見覚えのある人物だったから。僕の今の姿と同じ黒い竜の姿をしていた。
「お前は…、イアなのか?」
僕の目の前に居たのは僕の昔の妻との子、イアだった。
「………」
イアは僕が呼んでも何も反応しなかった。イアの身体から禍々しい闇のオーラが漂う。
「その装備…まさか…」
僕は焦った。イアが今、身につけている装備はいずれ来たる戦いのために昔僕が砂漠の地下の神殿の隠し部屋に置いた物だ。その装備は四大死宝と呼ばれており御伽噺で言い伝えられる位、有名な物だ。四大死宝とは死を司る四つの宝の事だ。死の聖剣:アロンダイト、死の首飾り:エンリル、死の指輪:アダト、死の首飾り:ヌト、この四つの死の宝を四大死宝と呼ぶ。
「イア。お前、操られているんだな!」
僕は黒竜の姿を解き、人間の姿に戻った。
「父さんがお前を元に戻すからな」
僕はイアに近づいて行った。イアはその場から動かなかった。
僕の左の目の下の頬に獣の尖い爪で真っ直ぐ縦に抉られた四本の黒い傷が刻まれていた。これはジャンヌから返して貰った力だ。これを僕は死の刻印と呼んだ。僕の目の白目は黒くなり、角膜は白く透き通り、瞳孔は黒く尖っていた。
「「………」」
僕はイアに十分に近づき、立ち止まった。お互いに顔を合わせた。
「ふふっ…」
ダンッッッ!!
僕は少し笑うと僕は右手の薬指と小指を指を軽く曲げ右手を下から上に勢いよく天に突き上げた。黒い六角柱状の巨大な暗黒の結晶が出現した。。
「古竜固有魔法:暗黒水晶」
僕は静かに唱えた。真っ黒な水晶にイアは閉じ込められた。
バンッッ!!
イアは自分が捕らわれた黒い水晶を力を放出し破壊した。黒い水晶が崩れ落ちた。
「お父さん、酷いなあ。いきなり攻撃するなんて」
イアは剣を鞘から抜いた。
「!」
イアは見えない速度で僕の肩を斬った。
「くっ…」
僕は攻撃を受け、次に来る攻撃を回避するために後ろに移動した。イアは剣を鞘に収めた。そして両手を地面につけ、獣の姿のような姿勢になった。
「これでも喰らえ」
イアは口を大きく開けると周りに黒い閃光が走った。
「古竜固有魔法:究極の死の砲撃」
イアは口から力を放った。黒い力が目の前の全てを破壊し僕に向かって行った。
「古竜固有魔法:究極の冷凍砲撃」
僕も獣のような姿勢になり、口から白い力をイアの放った黒い力に打つけた。
ドオオオオオオオオオオオオオオオオンンンンン!!!!!
黒い力と白い力が打つかり合い、辺り一帯を吹き飛ばした。もの凄い衝撃と音が鳴り響いた。
「「………」」
力と力の打つかり合いで土煙は舞っていたが、消えると互いに睨み合った。
「………」
「!」
イアは人差し指を僕に向けると黒と灰色の混じった球体を作り出した。
「暗黒顕在!!」
僕はイアが出そうとしている技に恐れ、初速と反応速度の速い、黒い竜の姿となった。
「!」
イアは黒と灰色の混じった球体を僕に飛ばした。もの凄いスピードで僕の顔目掛けて飛んできた。僕はそれを避けた。僕の黒い竜の姿でなければ反応出来なく、僕は死んでいた。
「死ぬかと思った」
僕は翼を広げ空を飛んだ。
イアの出したこの技の厄介な所は追尾して来るところだ。僕は追尾してくる球体を避けた。
この技は初速はもの凄く早いが、追尾してくる速度はそれほどでも無い。しかしこの球体に打つかると身体の一部が消える。だから絶対に避けなければならない。
「暗黒竜の超新星」
イアは沢山の黒と灰色の混じった球体を何個も作り出した。
「まじかよ…」
僕はイアを見て呟いた。
「ふふっ」
イアは僕の顔を見て少し笑い、そして沢山の球体を飛ばして来た。
「くっっ…」
僕は追尾してくる球体から逃げながら凄いスピードで逃げた。追尾してくる球も僕のスピードには劣るが速い。
「おいおいおい」
イアはまだ球体を作り出していた。
「死ね」
イアは球体を飛ばした。
僕は四方八方から来る沢山の球体を避けれず、打つかった。そして球体は爆発した。爆殺したから煙が漂い、イアはユウイチが見えなくなった。
そして煙は消え、優一の姿が見えた。
「武装形態:禍津日神」
僕は自分の身体を隠す位、大きく真っ黒な盾を二つ右手と左手に持っていた。僕は先の攻撃をこの大きな黒い盾で防いだ。
「イア、お前にはこの姿を見せた事は無いな。これが僕の最強の形態だ」
「攻守交代だ」
僕はイアを見下ろし、そう告げた。




