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暗黒大景 / ANKOKU TAIKEI【パイロット版】  作者: 火山 千
第1部

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54/117

54話 円卓の騎士の襲来

 王都が敵に襲撃される当日になった…。

 

 武装した十三人の男が宙に浮き、王都を見下ろしていた。


「どうやら待ち伏せされているようだな」

 この集団のリーダー格の男が言った。


「どうしますか?アーサー」

 集団の中の一人が言った。


「いや、このままでいい」


「どうやら先生の仲間に未来視の能力を持った奴が居るようだな。面白い」

 アーサーは答えた。


「お前達は王都で好きに暴れるがいい。だが先生と戦うのはこの私だ。邪魔をしたら殺す、分かったな」

「散れ」

 アーサーがそう言うと武装した集団は各々散った。


「あははははは、死ねえい、死ねええええええ」

 剣で王都の市民を何人も刺し殺した男がいた。


「お前、人を殺しすぎだ。もうその辺にしとけよ」

 阿修羅は男にそう言った。


「ん、何だ?おめえ」

 男は聞いた。


「俺の名は阿修羅。お前の名前は?」


「俺の名はモードレッド。円卓の騎士の一人だ」

 男はそう答えた。


「そうか、お前が待ち伏せをしている奴の一人か。俺の邪魔をしないなら見逃さなくはないぞ」

 モードレッドはそう言った。


「王都の市民が抵抗して戦って死ぬのは別に構わんが、無抵抗の奴を殺すのは感心しないな」


「おい、モードレッド。俺と戦え。別に俺と戦いたくなければ、尻尾巻いて逃げていいぞ」

 阿修羅は挑発した。


「逃げる?ざけんな」

 モードレッドは不気味な笑みを見せた。

 

 

 王都内の町中で戦いは始まっていた。フェリックスはペリノア王とクロスはベディヴィア卿、アリスはガラハッド卿と戦っていた。王都は建物が破壊される音と悲鳴が聞こえた。


「何で俺が兄貴と一緒じゃないといけないんだよ」

 ロキはレオにそう言った。


「イザベラが決めた事だ、何か意図があるんだろう」

 レオはそう言った。

 空から人が落ちてきた。そして地に降りた。


「お前達、先生の息子だな」

 男はそう言った。


「誰だ?お前」

 ロキは聞いた。


「私の名はガウェイン。さあ、私と戦おうじゃないか」

 円卓の騎士のガウェインはそう告げた。


 

 円卓の騎士二人はゼノとディアナの目の前に現れた。


「兄者、多分あいつらですぜ」

 円卓の騎士の一人のガレスは言った。


「弟よ、あの子供は本当に先生の息子か?」


「確かに先生の息子の(はず)です」


「先生の息子の割に力を感じない。もう一人の(ばばあ)からは先生の力を感じる、どうやら力を譲渡されているようだな」

 円卓の騎士の一人、アグラヴェインは魔眼で相手を観察していた。


「ほう」

 魔女、ディアナは自分の本来の姿になった。彼女の若い姿を見てアグラヴェインは目を見張った。


「暗黒解放:死と滅亡の運命(ラグナロク)失われた恐怖(ロストフィアー)

 ディアナは唱えた。彼女の魔導服は白く染められ、黒い大剣は白くなった。ディアナの頭の上には白い天使の輪が現れた。白い大剣から白いオーラが漏れ、体の周りからは白い閃光が光り、そして消えた。


「ゼノ、貴方は私の援護をしなさい」


「分かりました、師匠」

 ゼノは構えた。

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