37話 散歩
僕がジュースを飲みに来たらアリアとレオがいた。
アリアはレオのゲームしているところをレオを抱きしめながら見ていた。
アリアは黒いスポーツブラに黒いショーツだけを着ていた。暑いのは分かるが怪しからん。
「レオ、ゲームは楽しいか?」
僕はレオに聞いた。
「楽しいよ」
レオは答えた。
「そうか」
僕はそう言い、アリアの後ろに座った。
ビクッ。
アリアは僕の行動に反応した。
僕はアリアの胸を触り、アリアの首にキスを二回した。
「たまらん」
僕はアリアの男を誘惑させるような格好に興奮した。その格好で息子と仲良くしているのを見るとアリアのことがより一層恋しくなった。
「すーっ、はあーっ。すーはあーっ」
僕はアリアの匂いを嗅ぎ、興奮していた。
「………」
僕の行動にアリアは何も言わないが反応した。
僕は満足し、その場を去った。
「父さん、母さんに変なことするのやめて」
僕がルナに近づきお尻を触っていたらルナの息子であるレイジにそう言われた。
「母さんはな、俺の女だからこれくらいしても問題ないよ」
「母さんが嫌がってる」
レイジにそう言われた。
確かにルナは僕がスキンシップを取ると嫌がる。
「子供が親のことに口を出すな」
僕はレイジにそう言うと、レイジは不機嫌になり別の所に行った。
よく僕はレイジにルナのことで喧嘩になる。この前もレイジと喧嘩になり、ルナとの子供であるリナはそれを見て泣き、ルナは僕に怒った。
深夜になり、僕はルナと寝ていた。
「母さん、起きてる?」
レイジとリナは部屋の扉を開け中に入った。
「どうしたの?」
ルナは二人がこんな夜遅くに来たので聞いた。リナは泣きそうな顔をしていた。
「母さん、父さんと離婚したいならしてもいいよ」
レイジはルナにそう言った。
「どうしたの?急に」
「母さんは医者になって世界を飛び回って人を沢山助けたいのが夢だったのに父さんが諦めるよう母さんに子供を産ませた」
「僕たちが重荷になってるなら…、僕たちを置いて出ていってもいいんだよ」
レイジがそう言うと、リナはすすり泣いた。
「父さんは母さんがいなくても僕たちにご飯は食べさせてくれると思うし、だからさ…、母さんは何も心配する…、必要は無いんだよ」
そう言われルナは涙を流した。
「ごめんね、私は夢を諦めさせたお父さんのこと恨んでいた。でもね、私、あなたたちが生まれてこれで良かったと思ったの」
「あなたたちが重荷なんて一度も思ったことは無いよ」
「「お母さん」」
レイジとリナは泣くとルナは二人を抱きしめた。
レイジとリナは自分の部屋に戻った。
ルナは僕が寝ているベッドに戻った。
ルナは僕の顔を見た。
僕の頬にキスをした。
「………」
僕は涙を流した。
「ごめん、すまなかった」
僕は涙声ですすり泣いた。僕はルナに取り返しのつかない事をしてしまった。
「………」
ルナはそんな僕を見て抱きしめた。僕は泣いた。
五日後…。
「お母さん、何でお父さんと一緒に暮らせないの?」
アメリアはカミラに聞いた。
「私の一族は代々、一夫一妻を貫いてきた。だから私は優一とは一緒に暮らせない」
「そんなのおかしいよ」
アメリアはそう言った。
「お前達を産んだ時も周囲の反対もあったんだ。だから今のこの暮らしで精一杯だ」
「でも、お父さん達と一緒に暮らしたいよ。テオもそう思うよね」
「うん」
テオもお父さんと暮らしたいようだった。
「お母さん…」
「アメリア!我儘言わないの!」
「………」
アメリアは黙った。
「お父さんと暮らしたいってそんなにおかしい事なのかな」
アメリアは泣きながら言葉を紡いだ。
「ごめんね」
カミラはアメリアとテオを抱きしめそう言った。
僕はカミラの子供、アメリアとテオに会いに行った。よく僕の家にアメリアとテオは遊びに来るがカミラは来ないので僕は会いに行った。
「カミラいるか?会いに来たぞ」
僕はそう言い、家の扉を叩いた。
「ユウイチ…」
カミラは扉を開けた。
「久しぶり、カミラ。アメリアとテオはいるか?みんなで一緒に買い物はしないか?」
「アメリアとテオは寝てる」
「そうか…」
「ユウイチ、二人で散歩しない?」
「ああ、いいぞ」
僕とカミラは手を繋ぎ散歩した。
「なあ、カミラ…」
「何だ?」
「みんなで一緒に暮らさないか?」
カミラは驚いてこちらを見た。
「俺はカミラの事情は知っている。でも俺はカミラとアメリアとテオの笑顔を傍で見たい」
「カミラの一族の柵なんて関係ない。俺はみんなを幸せにするために生まれたんだ」
「………」
カミラは泣いた。
「ユウイチ、私も一緒に暮らしたい。ユウイチと一緒に人生を送りたい」
「うん。俺もカミラと人生を一緒に送りたいよ」
僕とカミラとアメリアとテオは一緒に暮らすことになった。
カミラは今、住んでいる家を売り払った。




