23話 夜の景色が見える貸し切り露天風呂
僕達は貸し切りにした露天風呂に入る事になった。
「じゃあ、ユウイチ。十五分経ったら、着替え場に入って着替えて待っててよ。私達が身体を洗い終わったら、呼ぶから入って来て」
僕はエリナにそう言われ、混浴露天風呂の暖簾の前で十五分が過ぎるのを待った。
十五分が経ち、僕は暖簾を手で避け中に入り、服を脱ぎ裸になり呼びかけが来るのを待った。
「入って良いぞ、優一」
水月の声が聞こえた。
(おお、入るか)
僕は疑問に思う事無く、風呂に入る扉を開けた。
「なっ!!」
「あら」
僕が扉を開けると目の前で僕の母であるレイカが自分の身体を洗っていた。僕は見てしまったレイカの色白でキメ細やかな綺麗な肌とぷにぷにしたエッチな体つきを…。
「この変態!!」
エリナは僕がレイカの裸を見て僕の顔が赤くなったのを見て、風呂桶を投げつけて来た。
「うがあっ!!」
エリナが投げた風呂桶は僕の顔面に当たった。シエラとルナは僕に固形石鹸を投げてきた。 僕は扉を閉め、嫁達の攻撃を防いだ。カミラはそれを見て笑っていた。
「水月、お前やりやがったな!」
「すまんな、優一。私を無視した罰じゃ」
水月は笑っていた。
「すまん、すまん。儂が悪かった」
水月は僕に入って良いよと言った事で僕の嫁達に頭をぐりぐりされていた。
五分後…。
「ユウイチ、入って良いよ」
エリナの声が聞こえた。
「本当に大丈夫か?」
僕は用心しながらそう聞いた。
「「入っていいよー」」
僕の嫁達の声でそう言うので僕は扉を開け中に入った。僕は見るとみんな湯船に浸かり満喫していた。僕は早く風呂に入りたいので身体と頭を素早く洗った。
「湯加減、どんな感じだ?シエラ」
僕はシエラに聞いた。黒い温泉だから熱そうに見えた。
「とても良いわ」
シエラはそう言った。
僕はゆっくりと湯船に入った。
「ああーっ。気持ち良いー」
僕は黒い湯船に浸かり空を仰いだ。僕らは夜空を見ながら温泉を楽しんだ。
僕らは風呂を上がり浴衣を着て、宿泊する部屋で布団を引いた。女子達はお菓子と炭酸を出し、女子会を始めた。
僕は邪魔にならぬよう端で寝そべりながらピーナッツなどの菓子を食べていた。女子会の話は盛り上がっていた。僕は聞く耳を立てて話を聞きながら、眠りについた。
「貴方、起きて」
「ん、何だ?」
誰かが僕を擦るので目が覚めた。
「ユウイチ、歯を磨いてないでしょ。起きなさい」
エリナにそう言われた。
「ああ、そうだ」
電気はまだ煌々と点いていた。
「今、何時だ?」
「一時だよ」
「まだ、寝ないのか?」
「ううん、もう寝るよ」
エリナはそう答えた。僕は起き上がり、洗面所に行き、使い捨ての歯ブラシと歯磨き粉を使い、歯を磨いた。
「そういえば、俺はどこで寝れば良いんだ?」
僕は歯を磨きながら聞いた。今日、ホテルで借りた部屋は二部屋でどっちに寝れば良いのかまだ決めてなかった。
「私とレイカさんと水月、レオは隣の部屋で寝るから貴方はこの部屋で寝て良いよ」
エリナはそう言った。
「じゃあ、私たちは隣の部屋に行きましょ」
レイカはそう言い、立ち上がった。
「みんな、お休み」
「「お休みなさい」」
エリナ達は隣の部屋へと行った。
僕は歯磨きをし終えた。
「俺はどこで寝れば良い?」
僕はシエラ達に聞いた。
「真ん中で良いんじゃない?」
カミラはそう言った。
「そうか。じゃあ、真ん中で寝る」
僕の両隣にカミラとシエラが寝て、僕とルナは真ん中で寝る事になった。
「電気消すね」
「みんなお休み」
「「お休みー」」
カミラは電気を消した。部屋は真っ暗になり、何も見えなくなった。




