108話 暗黒再臨・深層
「自分の力を譲渡したからそうなる」
「さようなら、父さん」
神威はそう言い、剣を握りしめ僕の側に来て僕に止めを刺そうとした。
「!」
神威は自分の父親に止めを刺そうとした時、赤い長髪の女に妨害された。
「お前は誰だ!!」
神威は聞く。
「私はアリア。ユウイチの嫁だ」
アリアは剣を構えた。
「貴様、よくも私の夫をここまで追い込んだな」
アリアはユウイチの目から流れていた涙を見て、頭に来ていた。アリアは構えていた剣を鞘にしまった。
「!」
アリアの眼の角膜の色は赤に変わり、瞳孔は黒く鋭く尖った。そしてアリアの左の頬に、獣の爪で真っ直ぐ縦に抉られた四本の黒い傷のような物が現れた。
「そんなまさか…」
神威は驚きを隠せなかった。
「暗黒再臨」
アリアは唱えた。無数の人の心の闇が生み出した黒い魔力がアリアの方に集まり、アリアの身体は少し浮くと黒い魔力は身体を包み込み、黒い渦の球体となった。
そして球体は割れ地面に破片が落ちた。アリアの宙に浮いていた足は地面に着いた。アリアの目の光は失われ冷たい目となり、髪の色は赤色からローズレッドに変わった。
「ぐっ……」
アリアは神威に向かっていき神威の剣に拳を打つけた。
「くっ…」
アリアは何度も拳を打つけた。神威は攻撃を剣で防ぐので精一杯だった。
「!」
神威は水を生み出し操作した。アリアは水を避け、距離を取った。
(剣一振りと二つの拳…。私が圧倒的に不利のようだな。剣を仕舞うとしよう)
神威は自分の剣を鞘にしまった。
「どうやら本気を出さないといけないらしい」
神威は先までの雰囲気とは変わった。どうやら本気を出すようだ。
神威の眼の角膜の色は青に変わり、瞳孔は黒く鋭く尖った。そして神威の左の頬に、獣の爪で真っ直ぐ縦に抉られた四本の黒い傷のような物が現れた。
「水景水龍神顕現」
神威の身体は少し浮くと魔力で深い青色の水を生み出し自分の身体を包み込み、深い青の水の渦の球体となった。そして球体は弾けた。神威の宙に浮いていた足は地面に着いた。神威の目の光は失われ冷たい目となった。
アリアと神威は互いに向かっていった。神威は深い青のオーラをアリアは黒いオーラを…、互いに拳に纏わせた。
「俺とアンタ。どっちが上か決めようぜええええええ」
神威は叫んだ。神威とアリアの拳が打つかり合い。竜人同士の殴り合いが始まった。
「死ね死ね死ね死ね死ねえええええええええええええええ!!」
神威はアリアの身体に拳を打つけながら叫んだ。
「クソガキ!!」
アリアは拳を何度も神威の身体に打つけた。
「おんなあああああああああああああああ」
神威も拳を何度もアリアに打つけた。
神威とアリアは殴り合いは続き…。そして決着は付いた。
「俺の勝ちだあああああああああああ!!」
神威はアリアの首を手で握りしめアリアを持ち上げ、アリアは宙に浮いていた。神威もアリアに勝ったが身体はボロボロになっていた。
「!」
神威に向かって黒い闇の斬撃が放たれ、神威はアリアを離し斬撃を避けた。
「何だ、父さんか」
僕は立ち上がって地面を見ていた。
「!」
僕の剣と鞘が黒い小さな炎となり、僕の胸の中心の前に浮いていた。そしてその黒く小さい炎は僕の身体に溶け込んだ。
「おいおいおいおい」
神威は焦った。
「暗黒再臨・深層」
僕は消え入りそうな声で唱えた。無数の人の心の闇が生み出した黒い闇の魔力が僕の方に集まり、僕の身体は少し浮くと黒い魔力は僕を包み込み、黒い渦の球体となった。
そして球体は割れ地面に破片が落ちた。僕の宙に浮いていた足は地面に着いた。僕の目の光は失われ冷たい目となった。僕の周りから大風が吹き、圧倒的な存在感を漂わせこの場に佇んだ。




