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暗黒大景 / ANKOKU TAIKEI【パイロット版】  作者: 火山 千
第1部

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10話 襲撃

 数日後…。


「はあ…」

 僕はコーヒーを飲んでため息をついた。


 僕が今いるのは僕が元々いた世界、僕はこの世界を四の世界と呼んでいるがそこでやる事があるので留まっている。


 どこかの本に書かれていたが世界は十一個あり、その本の著者は観測したらしい。


 その著者が言うにはアリアが住んでいる世界は五の世界だと本に書いていた。だから僕もその世界のことをそう呼んでいる。


 僕がこの世界に留まっているのはまあ、たいした理由は無く、お金を稼げるからそこにいる。


 僕はタワーマンションの高層階に住んでいるので街の夜景をよく眺める。ビルやマンションが並んでいて遠くにはタワーが光っていた。

 

 僕は今日ある人と会う約束をしていた。


「行くか…」

 僕は今日ある人と会う約束をしていたので身支度をし、家を出た。


 僕はとある雑居ビルに向かった。

 今日は雨が降っていたので傘を持っていった。


「傘をお預かりします」

 僕は目的地に着き、外にいた人にそう言われたので傘を渡した。


 僕は雑居ビルに入った。店に入ると中は真っ暗だった。


 僕はそのまま中に案内され、通路を真っ直ぐ進んだ。


 奥の突き当たりで隠れていたエレベーターに乗り上の階へと向かった。


 エレベーターが開いたので僕は進んだ。


「久しぶりだな、ヨミ。まあここに座れ」

 僕はそう言われ、ソファーに座った。


「お前を呼んだのは他でもない殺して欲しい奴がいるからだ」


「誰ですか?」

 僕はそう言い、机に置かれているお茶を飲んだ。


「天王寺会、会長坂口を殺して欲しい」

 組長である(ひいらぎ)がそう言うと周りの空気がぴりついた。


「五千万でどうだ」


「すみませんがお断りさせて頂きます」

 柊にそう言われ僕は拒否した。


「テメエに拒否権はねえんだよ」

 ソファーの周りにいた若いやつが僕に向かってきて胸ぐらを掴んだ。


「吉田…」

 若頭はその若いやつの名前を呼ぶと若いやつを僕から引きずり出し、そいつを殴り飛ばした。


「悪いな、ヨミ」

 若頭の斉藤はそう言った。


「僕、最近お金に困っているんで、一億でどうです」


「わかった。一億出そう。やってくれるんだな」


「はい」

 僕はそう答えた。


 組長に坂口についての事を詳しく聞いて、僕は坂口をどう殺すか考えた。

 

 坂口を殺すには何人か人員が欲しいので頼んだ。銃や車も必要なので頼んだ。



「ではもう、いいかね」


「金を積めて持ってこい」

 組長はそう部下に言うと部下はアタッシュケース二つに金を詰めて机の上に置いた。


 僕はアタッシュケースの中のお金を数え、アタッシュケースを閉めた。


「では、僕はこれで失礼します」

 僕はそう言うと立ち上がり、部屋から出てエレベーターに乗り下の階に行き、店の出入り口を出た。


 店の外には僕の傘を預かっていた男がいて僕に傘を渡してきた。


 僕は傘を受け取ると自宅へ傘をさして戻った。雨はまだ降り続いていた。


 

 天王寺会の会長である坂口を殺す日が来た。


 坂口は朝早くから黒塗りの高級車に乗って行くので僕はその日に坂口を殺す計画を立てた。


 僕を入れて三人で殺しを決行した。車は二台用意した。


 僕は二人で車に乗り僕は後部座席に乗った。もう一人は一人で車に乗った。


「今日も良い天気だなあ」


「良い天気ですね」

 後部座席にいた坂口の独り言に運転手は答えた。


「何だあの車」

 坂口は高速道路での追い越し車ずっと前の車がいるので苛立っていた。


「スピードもっと出せ」

 坂口はそう言い、運転手は車のスピードを上げた。前の車もスピードを上げた。


「あの車、中々退けないな」

 その次の瞬間、坂口は何が起こったのか理解できなかった。


 前にいた車は急ブレーキをし坂口が乗っている黒塗りの車に衝突した。


 二つの車は追い越し車線で停車した。早朝だったため周りには車は無かった。


「何が起きたんだ。畜生」

 坂口はそう言い車から出ようとすると左車線に車が止まった。坂口の車の真横だ。


「うわあ、何だ何だ」

 横に停車した車から人が二人降りてきて拳銃で撃ってきた。


 ヨミは坂口に向かってサブマシンガンを撃った。


 坂口の車の窓ガラスは割れ、ドアも穴だらけになった。


「死んだな」

 ヨミは部下とともに坂口の車のドアを開け中を確認した。坂口と運転手は死んでいた。


 ヨミと部下二人は車に乗り、その場を去った。


 

 僕はアリア達がいる世界、五の世界へ戻った。


 僕は自宅に戻った。今日はシエラだけが家にいた。僕とシエラはシエラの部屋のベットに座った。


「そろそろ帰ってくると思ってましたよ」

 シエラは僕にそう言った。


「他のみんなはどうした?」


「学校の寮に泊まってますよ」

 シエラはそう答えた。


「お前、一人で怖くないのか?」


「昨日から泊まってますけど怖くないですよ」


「なるべくヨミを一人にさせないように代わり番こでこの家に泊まっているんですよ」


「余計な気遣いして」

 僕はそう言った。


「私じゃ、不満ですか」

 シエラは僕の瞳をじっと見てそう言った。


「そんなこと無いよ。シエラ、今日も可愛いよ」

 僕はそう言い、シエラの頭と僕の頭を真正面からくっつけた。


「シエラ昔と違って変わったよな」


「どういう意味です」

 シエラは食い気味に聞いてきた。


「んー、昔はツンツンしてたかな」


「え、そうですか?」


「そういえば僕がシエラの仲間と戦っていた時、後ろからシエラが来た瞬間、イノシシが突進してきたのかと思ったよ」

 僕が笑いながそう言うと、シエラは頬を赤らめた。


「イノシシ女」

 

「あまりからかわないで下さい」

 僕がそう呟くとシエラはそう言った。


 その日はシエラと一緒に寝た。


 俺がシエラの尻をどうどうと言いながら触っていたら殴られた。

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