三日目:旭川中央図書館
彼らは大声で叫んで言った、「聖なる、まことなる主よ。いつまであなたは、さばくことをなさらず、また地に住む者に対して、わたしたちの血の報復をなさらないのですか」。
新約聖書『ヨハネの黙示録』第六章
青い池を見ることもなく、富良野線で旭川に取って返した。途中でランチを食べて、昨日に引き続き旭川中央図書館へと向かった。
幸いなことに、カウンターにいたのは、昨日とは別の職員だった。
同じ資料を請求するのはどうも気が引ける。しかも、内容が内容である。私の存在を知られたくない。守秘義務を破ることはまずないだろうが、昨日のこともあるので、どうも不安だった。
学年と年度の計算がややこしい。西暦と年号も混乱の一因である。取り敢えず、コピーする年度を特定し直した。複写してもらった。
せめて相手の年齢だけでもわかっていればいいのだが、そうではない場合は、まるで雲を掴むような状況になる。名前が変わると尚更追跡が困難になる。しかも関係者の数が多い。国会図書館でも資料を当たっているが、未だに成果はゼロだった。取り敢えず、思い付いた資料をローラーするしかなかった。
大した成果もなく閉館となった。
さんろく街付近をうろついて、ラーメンを食べた。正直言ってあまり栄えている印象がない。雪が凍り付いていて、普通に歩き回るのすら困難だった。かつてのクイーンについて誰かに聞いてみたかったが、当てもないのでやめた。
どう見積もっても時間が足りなかった。翌日の永山中央公園行きをキャンセルすることも考えたが、流石に旭川までやってきたので、献花だけはしたかった。
しかし、ここで思い付いた。朝早くだと花の調達が出来なかった。
駅前のイオンで花屋さんを見つけた。今買うと萎れてしまいそうだった。目の前のスタバでマップを見て検討してみたが、永山駅周辺で、朝早くに花を買えそうなところはなかった。昼まで待てば何とかなりそうだが、そんな時間的余裕もなかった。結局、その場で花を購入してホテルに帰館した。