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興味本位の恋

作者: あゆんこ
掲載日:2021/06/15

誰にもバレなければ大丈夫。

ちょっと、楽しむだけ。

この、背徳感に溺れるだけ…



きっかけは、友人からの紹介。

直感的に、

「あ、こいつ…ヤバイ」

と感じた。


でも、話も合うしノリもよかった。


テーブルの下で手を握ってきたのは彼からだった。

その手を迷うことなく握り返した。


トイレに立つ時に、目配せをしたのは私からだった。

ニッコリ微笑んで返事をした。


掃除道具入れに押し込んだのは彼からだった。

当然のように唇を重ねた。


口を開けたのは私からだった。

遠慮することなく舌を入れてきた。


深く…深く舌をいれてきたのは彼からだった。

もっと欲しいとせがんだ。


「…っも…もうだめっ…」

「なんで?」


私が静止した。

微かに残っていた理性で、この状況を止めた。


駅で解散をした。

改札を抜ける前にメールがきた


ー今どこ?ー


「ごめん。お店にSuica忘れた…」

「え?そうなのー?」

「大丈夫?付き合おうか?」


「大丈夫、先に帰ってて!」


彼がどこにいるかもわからないけど、足早に今来た道に戻った。

戻りながら返信をした。


ーまだ駅。どこにいるの?ー


返信は早かった。


ーオレもー


合流して、駅から近い彼の家に行った。


ひとり暮らしの彼の部屋は、意外とキレイに整理されていた。

小さい冷蔵庫、小さいテレビ、小さいベット…

出しっぱなしのPCのちかくには、レポートが散らばっていた。

狭い部屋には、彼の生活すべてが詰め込まれていた。


ベットを背もたれにして、テレビを見ていた。

ただ、ついてるだけのテレビ…。

手持ち無沙汰でペットボトルのお茶ばかり飲んでいる。

何か、言いたい言葉をお茶で流し込んでいたのかもしれなかった。


「ね…どうしたい?」

彼から聞いてきた。

コイツ・・・ずるい・・・

私から言わせて、自分に逃げ道を作ろうとしてる。

私の直感に間違いはなかった。

でも…


「どうしたんだろうねぇ・・・」

そう言い切る前に、私から彼に唇を重ねた。

もう、何の遠慮もない。

どちらともなく口を開けたし、舌も入れたし受け入れた。

そして、お互いにもっと欲しがった。


「ねぇ、いいの?トモダチのこと・・・?」

本当にイヤなやつ。

そこまでして…ココまできてそんなことを聞くの?

「彼女のことはいいの?…聞いてるよ?」

私も言い返した。

彼は躊躇なく答えた

「オレ、酔ってるもん」

そして、少し笑いながら私に聞いてきた


「お前は?」

「わたしも…酔ってる・・・」


二人して嘘をついた。

もう、お酒なんて抜けてる。

もう、酔ってない。


もう、欲望だけ・・・


何度、彼を求めたのかわからない

でも、自分の欲望に正直になっていた

彼はそれに応えてくれた


カーテンの隙間から、眩しい光が差し込んできた。

すっかり日は高くなり、お昼前の時間を指していた。


タバコ臭い部屋、気だるい体と、何も考えられない頭

マスカラがボロボロの瞼、沢山の紅い証


「シャワー・・・どうぞ」

バスタオルを投げられた。

熱いシャワーを浴びてリセットさせよう。


それから、どうやって家に帰ったのか、よく覚えてない。

ただ、家に帰って吸ったタバコが彼のタバコだった。


多分、ここで友人のことや彼女の事を思って罪悪感があるのが普通の人だろう。

私には、罪悪感がなかった。

ただ、本当に何も考えられなかった。


携帯には、いくつものメールや着信があった。

使えないはずの頭で返信をした。

ー充電が切れかけて、返信ができなかった。無事に家で目覚めてるから大丈夫。ありがとうー


自分の体から、彼の匂い、彼の部屋の匂いがした。

それだけで、体の真ん中が反応した。

いけない、これはいけない。


すぐにシャワーを浴びて、洗い流して本当のリセットのために

自分のベットに潜った。

眠ろう…全部夢だったと思えるくらい眠ろう。


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