ステータス:ヒイナ
信用度30%は伊達じゃない…(期待を裏切った意味で)
…目を開けると、そこはVRゲームをしている者なら誰もが知っている真っ白な空間・・・つまり、キャラクター作成画面。
そして、目の前に半透明のパネルが出現した。
「キャラクター名は…ネイル以外他のプレイヤーはいないし、《ヒイナ》にしてっと」
「職業は…全ステータス1.5倍の《剣士》かな?」
「ステータスは全部10で、あと使えるポイントは100Pまでね…」
30分後…
「…これでいいかな?」
――――――――――
【ヒイナ】Lv1 職業:《剣士》(全ステータス1.5倍)
HP:45 〘20P〙
MP:15
STM:30〘20P〙
STR:60 〘30P〙
VIT:15(+6)
AGL:60 〘30P〙
DEX:15
LUC:15
装備:
頭:無し
胴:異邦人の胸当て(VIT+3)
腰:異邦人の腰当て(VIT+2)
脚:無し
アクセサリー:異邦人のローブ(VIT+1)《認識阻害》
エンチャントスキル:《認識阻害》
使用条件:フードを被った時のみ
スキル:《認識阻害》は自分のLV以下の相手に認識されない。
武器:
異邦人の鉄剣(DP+5)
インベントリ:
・パン:5個
・水入り瓶:5個
・ナイフ:1本
・10000ゴールド
――――――――――
「…さて、それじゃあゲームスタート!!」
そして、ヒイナは半透明のパネルにある決定ボタンを押した…
《ビルド・ワールド:プロトタイプ》内にて…
ログインして、広大な草原に降り立ったヒイナ。
「…完成度高すぎて現実世界にしか見えないよ…」
「まずは私に言う事があるんじゃないですか?」
その声に反応して振り向くと…そこには、紫色の瞳に紫色の髪を肩まで伸ばした少女…ネイルが暗い笑顔を浮かべていた。
(不味い、アレは激おこだ…!!)
「すぐに入ると言いながら、一体いつまで待たせるんですかッ!!」
その後、怒りは収まったがしばらく小言を言われる羽目になったのだった…
次回はステータスとネイル視点です。