第7話 これから
とりあえず、俺とクオンは周辺に注意を払いながら、フォルテ様に言われた森の中のひらけた場所に向かった。
スキル等、実際に使ってみて確認してみたいが、いつ襲われるか分からないのでテントを建てて、その中で確認しようという事になった。
そして、歩く事10分程。
「ここがそうかな?」
「そうだと思うわ。さっさと建てましょう」
魔法の鞄から、テントを取り出し2人で設営する。
「まさかの、ワンタッチ式とは」
「流石、異世界って感じよね。中に入ろうよ」
テントの中に入ってみると、見た目以上の広さに驚いた。
そういうテントだって、頭では分かってても驚くし、異世界に来たんだなと実感する。
「すっげぇな、これ。なんか、テンション上がってきた」
「その気持ちはとても分かるけど、とりあえず家具やら、何やら設置して生活できるようにしよう?これから時間なんて山程あるんだし」
「そうだな。パパッとやってしまおう」
それから、クオンと手分けして、魔法の鞄からテーブル、ソファ、ベッド等家具一式を取り出し良い感じに配置していく。
二つある部屋のうち、もう一つは本棚を置き、大量の本を並べておく。
かなり小さな図書館みたいだ。
ジャンル別に、本を並べるのに時間がかかり、全ての物を配置するのに2時間程時間がたったがある程度満足いく配置になった。
「こんなもんか?とりあえず目処がついたし、休憩しよう」
「そうね。何か、軽く摘める物と飲み物をだすわ」
そう言いながら、クオンがコーヒーとサンドイッチを用意してくれる。
そして、2人で食べながらこれからの事を相談する。
「それで、これからどうする?」
「まずは、スキルの確認じゃない?周辺もある程度把握しておきたいけど、現状私達は最底辺の魔物よ?自分に出来る事を分かってないと、外に出るのは危険だと思うわ。このテントの中は結界が張ってあって安全らしいし」
「確かにそうだな。安全第一をモットーに行動しよう。クオンなんて、今は四足歩行だしな。慣れるまで時間がかかるだろうし」
「そうなのよ。ここまで歩いてきたけど中々慣れないわ。こればっかりは時間をかけるしかないわね。しかも私は、現状精霊と契約しないと、戦う術がないわ。四足歩行で剣術なんて使えないしね」
「最初は俺が頑張るしかなないな。魔法適性もあるけど、脳筋のスキル構成だし、最弱のゴブリンでどこまで出来るかも把握しとかないと」
とりあえずはあれだ。ここで、鑑定やら気配察知やらのスキルレベルをあげていってから周辺探索。それでクオンは精霊と契約出来れば良し。無理でも俺達レベルで勝てる魔物を探して、ひたすら弱いモノいじめするしかないだろう。
「先の長い話だな」
「仕方ないわ。最初から上手くいくわけないんだし、地道に努力するしかないでしょう。スキルレベルも簡単に上がるのか、かなり時間をかけて使って上がるのかも調べないといけないし」
「とりあえず、お互いひたすら鑑定をかけあうか。鑑定のレベルと鑑定察知のレベルが上がるだろうし、気配察知と気配遮断も常時発動してたら勝手にレベルも上がるだろ」
「そうね。とりあえず一旦、スキルレベルが上がるまでやってみましょうか」
そして、俺達は、異世界に着いて早々引きこもり生活を始めるのだった。