夢見る男は傍若無人に異世界開拓!!
ニートに憧れ続けたおっさんが子供の時の大怪我をきっかけに記憶を取り戻し、神様に与えられた《ニートになるためのチート能力》を自重なしに異世界を開拓!!
さてさて、いったいどうなることやら...
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処女作になり、更新も遅いと思いますが応援していただけると嬉しいです。
《五月雨太郎》
普通のサラリーマンとして生きてきて数十年…
まじめに働きつつもニートに憧れていた俺が5か月ぶりの休日を過ごすため自宅に帰宅していたが、働きすぎたのか疲労からくる体調不良が限界突破したようで帰路でポックリと死んでしまった。
薄れていく意識の中<次があるならニートになりたい…っ!>と思って死んでしまったからか、地球の神様とやらに今までの人生に同情されまさかの異世界転生できちゃった!?
しかも念願のニートになるためのチート能力も手に入れてしまった!
ニートになるための能力を授けられたおっさんがニートになるため辺境の地でやりたい放題!自重もせずに夢に向かって一直線!【魔族と人族が対立?世界の危機?】そんなの知るかっ!!お得意の勇者召喚出来るんだから召喚して勝手に戦争でもすればいい!なんて考えながら、前世で散々痛い目にあったので、《就職?なにそれ美味しいの(^ω^)?》状態を貫き今日もせっせとニート活動!
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今思えば、ふとした時に何かと日常的に「コレジャナイ感」が心でくすぶっていた。まるでそれとは違う何かを経験したことのあることのように...。幼い心ながらきっと何処かで分かっていたのかもしれないこの世界に生まれた体でも中身はこの世界のものではないと。
だからなのかもしれないが、たかが5歳の子供にして中等教育から高等教育の過程を理解し議論を大人相手に行っていた俺は家族や祖父母からは天才だとか天使だとかそれはそれは可愛がられていたが、周りの人は得体のしれない子供を不気味と怖がったり、利用しようと媚を売ってくる者たちばかり。子供ながら大人の汚い部分を見てしまい何処か心が冷たくなるような感じだった...。
しかし、極端な人間の環境に挟まれることはやはり天才だろうが何だろうが子供の心と体にっとては負担が大きく、人と接することが怖くなってしまい家族以外の人間とかかわると逃げ出すようになってしまった。そして何時ものごとく息をひそめて廊下の端を移動しているときに部屋から出てきた両親のお客様に偶然会ってしまい、しかも挨拶もされたもんだからパニックになってしまい逃げ出したところで俺が俺と思い出すきっかけとなり、後の人生に大きく関わる事となる事故は起こった。