魔女と吸血鬼のおはなし
どうも茶影さんです。ツイッタ―やpixivなどで一時期見た魔女集会を、ちょっと違うかもしれないけど。恋愛ものと言いますか何と言いますか....まぁそんな感じに影響されました作品です。
魔女は退屈していた、魔女狩りはとっくの昔に終わっており、今は人間社会の中で暮らしていた。しかしその魔女はふと思った。「最近面白いことがなにもなくね?」とちょっと前だったら人間の捨て子などを拾って育てることが流行ったがこの魔女は興味がなかった。「人間なんて育てて面白いのかと」この魔女は一際優秀で不老不死の薬さえ作った。しかしそれが終わるとなにもすることがなくなってしまったのだ。
ある意味で人類の夢である死なないことを完成させた彼女は特に目標もなくただただ過ごしていたらいつのまにか100年単位で時間が過ぎていて回りの魔女はいなくなり結局魔法みたいな薬学は廃れ科学へと移行していっていた。この魔女にはなにも効かない。呪いだろうが鈍器であろうが電気椅子であろうが宇宙でさえ死ぬことはない。つまり、この星が消えても死ぬことはないのだ。
面白さに欠けるような日々、最近ではアルバイトを始めてお金を稼ぐことが趣味みたいになっている。ただの暇潰し、食事や睡眠すら必要としない身体に自分の作った薬で作りあげた。つまり知らなかったのである人類最強の敵は暇であると.....しかしそんな魔女最近よく外に出掛ける、ちょっと前までは賃貸でごろごろしているだけなのだが最近は笑顔でにっこにこで出掛けていくのだ.....あ、要らない情報かもしれないけど魔女はまだsy(殴
「おい、字幕!なに勝手なこと言ってるんだ!」
こっちまで干渉しないでくださいよ....しっかしほんと魔女さんはあれだよね年齢的には20代前半くらいなのにおむn(殴
「....誰がペッタンコだって?」
.....いえ、何でもないです。魔女なんだからお胸くらい大きくする薬作れるんじゃないの?とまぁオチャメな一面もあるそんな魔女さんです。仕事?あぁなんか普通に働こうかなって思いながら近所にある居酒屋でバイトしてたはず。年をとるけど変わらないからどうしようかなって迷ってるらしい。....っと出掛けるようです。が、私こと字幕、魔女さんの部屋から出れません。というか存在できませんので私としては以上になるかな....あ~あまた暇になるじゃん....
「そんなの私が知るはずないだろ、じゃ、行ってくる。家の事は任せたよ」
はいはい。分かってます。いってらっしゃい
「帰りはいつになるかわからないからな」
それもわかっていますよ。
「では行ってくる」
「ガチャン」と扉を締めて出ていった魔女、まぁ魔女なんておとぎ話のような存在を誰が信じるのかと聞きたくはなる。が事実さっきまでこの部屋にいたのだ。それは変わらない事実だ...けど....
はぁ、まったくお節介というかなんというか....意味の分からないよね字幕の存在事態が....確かにさ、最近の事を思い出すのには不自由ないんだけどさ....さて、今日はどこにいるんだろうか?公園かな、それとも友達とどこかに出掛けてるのかな、しかし....今の時間を考えるに学校かもしれないな....当然だがバイトまで時間はたっぷりある....公園で待ってようかな....いやそもそも来ないかもしれない...まぁ私に時間なんて関係ないしな....気長に待っているか....公園で待つか...たぶん可能性は一番高い....なんで私はこんなに夢中になってるんだろう....会えないだけで胸も苦しいし考えるのはいつもあの人の事ばかり....もし他の魔女が生きていたならバカにされるのだろうか....
でも生きているのは私だけ....薬を完成させてしまった私だけ....もう誰も残っていない....分かってるはずなんだ頭のなかでは....けどどうしようもないほど懐かしく、そして寂しくも感じるな。でも結局は皆して私に頼ってきた....今までバカにしてきた奴らが不老不死の薬を渡せといってきたんだったかな....今となっては懐かしい思い出だよ....一度人間に捕まり輪姦されたこともあった....ただ単純に男の性欲を発散させられていた。あの頃から人間という種族は信用していないし、ヤり終わったら終わったでギロチンで殺してきた...さすがに死んだと思ったけどね、ただ死んだと思ったら意識がある状態で体と首がくっついた。当然、人は恐怖した。ギロチンで死ななかった奴は今までいなかったからだろうね、私だって驚いたさ....そして私を改めて拘束し今度は火炙りだったり三角木馬だったりアイアイメイデンだったり挙げ句のはてには呪いなんかもかけてきたっけ、結局私は道にある石畳をはずされ、その下にある土を掘り返し手首足首を拘束、目隠し、口には猿ぐつわをさせられ棺桶に入れられて掘った土のなかに入れられた。結局それでも死ぬことはできなかった。お腹がまったく減らないんだ...その後は何事もなかったかのように人は過ごしていった。
.....っと昔の事を思い出すとどうもセンチメンタルになってしまう....公園の休憩所みたいなところに座ってぼ~っとしているだけなのだからなにかを考えるしか暇潰しが出来ない....公園...子供が遊具で遊んでる....ブランコ、シーソー、滑り台....平和だな....この東洋の国は...表面上では争いがなくその争いがこの国の人々に関与することはほとんどない....昔にこのような国があればな....
「.....」
「こんにちは、舞乃さん」
「!?.....あぁ紅野さん、こんにちは。学校帰りですか?」
「そうです。さきほど終わりました....なにされていたんですか?」
「昔をね....ちょっと思い出していたの」
「.....昔、ですか?」
「うん。ちょっとね....それより座らないの?」
「そうですね、隣いいですか?」
「えぇ、どうぞ」
「では失礼しますね」
....ビックリした...相変わらず音も気配もなく近づいてくる...相変わらず可愛いな....肌は白くて顔も可愛いし、でも目の色が赤いし髪の毛は白に近いシルバー....きっとこの国の人ではないんだろうな...日傘もしているしね、きっといいところのお嬢様なのかもしれないね身体だってスレンダーだけど胸だけはCかDはあると思う....なにを考え始めているんだ私は....けど彼氏とかいるのだろうか....そんな話は今まで聞いたことなかったけど....友達の話すらしたことなかった気が....
「...ねぇ」
「なんですか?」
「学校の帰りに寄るのはいいんだけどさ友達とかいないの?...あと彼氏とか...」
「...いません。」
「え?」
「、おちろん最初はこの容姿で近づいてきた人はいたんだけれども....皆さんいつの間にか私の周りからいなくなるです。.....最近分かったんです」
「.......」
「私みたいな人は後々気味悪がられて誰もいなくなるんです....だからいつも放課後に会える舞乃さんは結構特別なんですよ」
「.....なんかごめんね」
「いいんですよ、昔からそうでしたし....」(苦笑)
変な空気になっちゃったな....聞かない方が良かったかな....
「そんなに気を重くしないでください」
「.....そうは言ってもね....」
「...なら舞乃さんいつもみたいにお話ししましょう」
「.....」
「今日は舞乃さんの相談にも乗りますよ!」
「....ふふっ、ありがとね。じゃあそうさせて」
「っ!はい」
私は誰になのかを伏せたまま悩みを言ってみた。紅野さんはおそらく高校生くらいだと思うのに私の話を真剣に聞いてくれた。時には一緒に笑ってくれたりしてくれた。....その笑顔を見るたびに私は胸が満たされていくような感覚を感じる...この感情はなんだろうかと聞きたくなる。けどその答えは結構簡単に出てきた。
「....ということなんだ」
「それはズバリ恋です。」
「恋?」
「はい、恋ですよ。」
「....この感覚が....恋...」
「でもいいですね。その人は」
「どうして?」
「こんなにも思ってくれているんですから幸せ者ですよ」
「....そう..かな...?」
「そうですよ....」
「....(私が好きになったのはあなたなんだよね...)」
「...私の顔になにかついていますか?」
「っ!(ブンブン)」
「....そうですか?」
「うん。そうだよ...」
...言えるはずない女の私が...人ではない私があなたに惚れてしまったなんて....
「....ふふっ」
「どうかしたの?」
「お姉さんは可愛いなぁって思ってしまって」
「~~~!!」
「言ってませんでしたけど私は人の心を読むことが出来るんですよ」
「!!!」
「けど、お姉さんだけは読むことが出来なかったんです..でも今はなんでか読むことができたんです....魔女さん」
「.....そぅ...読んじゃったのね...じゃあ責任とってくれる?」
「....ふふっ、勿論ですよ。魔女さん。」
「...魔女さんは止めてほしいなぁ....たぶん吸血鬼さん?」
「...私の正体...知っていたんですか?」
「伝承とそっくりだからね....さっき心を読んだって聞いて確信に変わったけどね」
「...いつから?」
「.....さっき」
「え?」
「今までずっとただのアルビノの少女かと思ってたよ。....けど..私はあなたにずっと惹き付けられていた....そして突然のカミングアウト...流石の私でも気付いたよ。」
「....ちょっと強引でしたかね」
「そうだね、でも、嫌いじゃないよ」
「そうですか?」
「そうなの。いままではこんな事なかったからね」
「.....お姉さん....いえ!舞乃さん!」
「ひゃい!」
「私と、どこか遠くに、親戚がいない場所に行きませんか?」
「.....もちろんよ。けど、吸血鬼の親戚いるの?」
「....いません。魔女の親戚がいるのだと...」
「生憎、こちらは何度か死んでるのよ。もう一生死ねないけどね」
「私もなんです....吸血鬼のくせにアルビノ体質で特殊な身体で成長止まって....何度か殺されたんですけど死んでなくて....時間が経って誰もいなくなってしまいました....」
「....同じだね」
「そうですね」
「....さて、私はどうしたらいい?」
「身体一つでどこまでも行く心の準備をしてください」
その言葉を言う彼女の顔は夕日に負けないくらい赤く美しかった......
その日からその2人の存在は消えたように無くなり。それに気付く人間は1人としていなかった...だた奴だけはそれに気付いていたがそれはどうしようもなかった.....
「おい字幕!しんみりしてんじゃないよ!」
え~....だって連れて来てくれなかったから自分だけでここまで来たんだよ?褒めてほしいじゃん
「.....字幕...君ってやつは....」
感動した?
「空気を読んでくれよ....」
『がし』....あの、掴まないで?しんじゃうんだけど....
「じゃあ天国で字幕してればいいじゃないの」
『パリン』.....嫌なんですけどぉ....あぁもう、また消えちゃうじゃん!
「もう戻ってくるな!」
っち!分かったよ....もう、空で見守ってるよ....
「はいはい、ありがとね。.....字幕」
.........
「よかったんですか?」
「いいの、まさかこの状況で来るとは思わなかった....ごめんね.....まだ大丈夫?」
「もちろんですよ...来てください...」
「ぅん....」
とある町のとある森....そこには1人の魔女と吸血鬼が住んでいるらしい....近隣の住人でさえ進まない森にログハウスを建て女二人で幸せに過ごしたそうです.....が!なんと噂によるとその2人には子供が1人....女の子がいたらしい....
「ふぅ...街での生活はママたちが言っていたように大変ね....」
「.....あのこ...何も見えない...面白いわね」
そうして、幸せに?暮らしたそうだ.....