おねがい
冷えたお水をちょうだい
胸に沁み入るような
キンキンに冷えた、痛いほどの正しいヤツを
あたしたちは
もうじゅうぶん愛し合ったから
斜めになっている罪深さが
こんや倒れてしまっても
おかしくないんだよ?
知ってた?
あたしたちは
たぶんやけどしてるんだ、こころ
お互いに、ね
爛れたまごころが融け合って
混ざり合ってそれは
気持ちが良いのだけれど
もう、ダメなんだよ?
なにも産まないふたりの会話
なにも切らないやさしい詩歌
なにも呼ばないホントの恥辱
くだらない真実なんて
みたくなかったけど
くずれゆく現実なんて
無視してたんだけど
それでも生きてるって
強弁したかったけれども
流石に無理だった
こころが疲れてしまった、よ。
あたし、
これまで五度死んでる
君は、
知らないよね。
こんかいが
その罪を積み重ねる
最後になるといいな
あたし、六度も死んでしまった
最後は君に殺された、ハハ。
その痛みにも慣れた馬鹿さ加減に
流石に、疲れ、果てて、しまったんだよ。
ねぇ、ねぇ、ねぇ、
わかってよ?
流石に、もう、ダメだって
よしてくれ、って
じぶんでじぶんを抱きたいって
それだけで良いから、って。
思ってしまっても、
いいでしょう?
いや、いや、いや、
嫌って言っても
知らないけどね
最後に、
かるくひとつだけ
おねがい、します
熱いお手紙をちょうだい
読めば君を嫌いにならずにいられなくなる
レトリック無用で、心に突き刺さるヤツを