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桜花の散る夜、ふれたいくちびる

前回ので、終わりにしたかったんだけど、ちょっと昔の詩を下敷きに一編書いてみたものだから、昔作ったこの詩集にピッタリみたいな詩になっちゃって。


ちょっと(ていう割には、たいそう長い詩ですが)、載せさせていただきます、ね?







(あなたなら、その星に触れられるはず )


私は、愛を探しています

愛がこの目でみえないのです

だれの胸にもある愛が

私の目には、みえないのです


あなたは、愛がみえますか?


あなたは、すべてがわかっていますか?


私がここにいるわけも

あなたをみつめるこの目の色が

ずっと暗くて深い闇だと

あなたは、ちゃんと、知っている


あなたは、私を、知っている


空には、ふたつの虹があり

ひとつはあなたで

ひとつはだれなの?



私は、愛を探しています

愛がこの目でみえないのです

だれの胸にもある愛が

私の目には、みえないのです


愛に潤んだおぼろな瞳は

私の闇さえ優しくみつめる



空がゆっくり闇をおおわれ

街に無数のともしびとも

真白な世界を嫌った私は

流れる闇にこの身をゆだねる


夜空に浮かぶ三日月を

一度みあげて深呼吸をし

私はようやくあなたの瞳を

少し落ち着きみられるのです


そして私は顔をあげ

ちゃんとあなたに尋ねます



私は、愛が、みえません

あなたは、ほんとに、愛ですか?

あなたは、ほんとの、愛ですか?


そしてここにいるわけを

悲しい目をせず教えてください


くちびるだけをみています

あなたの声がここちよく

夜空かがやく星たちを

あなたと思っていだきたい

空から星が降る夜は

私は星に灼かれます


それであなたは愛しい星から

私を殺めた星になります


私は、愛を探しています

愛がこの目でみえないのです

だれの胸にもある愛が

私の目には、みえないのです


輝きつづけたあなたの声が

嘘でも「好き」って言ってくれれば

私の胸に、愛は生まれて

愛は、ゆっくり育つのでしょう

そしていつかは、その愛さえも

長い月日の流れた後に

夢だと知らされ、死にゆくでしょう


一度私を殺めたあなたが

にこにこ笑って私に近寄り


そしてあなたは私の心に

愛を刻んで、私を殺す。



私は愛がわからないから、

あなたが教えてくれますか?


私は、愛を、探しています

あなたは、愛が、みえますか?


あなたは、すべてが、わかっていますか?


私は、愛を、知らないけれど

ただただ、

あなたを、

好きになりそう。



(あなたなら、その心をわかってくれるはず )


ねぇ、言っても、いい?

ねぇ、桜花おうか、散る夜、

愛を、頂戴?











お読みくださり誠に有難うございます。

またお会いできる日を楽しみにしています。

でわ。

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