月のてらす君の泣き声
なんだって、こんな古い、拙い、封印してしまいたい詩集なんか持ち出して来たのかといえば、それは、今日たまたまこの詩集を見つけてしまったから。
何編か読んでみたけど、思わず「ぎゃっ!」って叫び出したくなる恥ずかしい詩篇ばかりです。
が。
まぁ、懐かしいし、もう今じゃ書けないのもあったりして、ちょこっと「晒し」ます。
まぁ、やさしい目でみてやっていただければ幸いです。
ちなみに、たぶん、ですが、だれからも望まれていない復活劇は、今回一回限りになるはずです。
でわ。
その泣き声に驚いて、振り返ると
君はその夜も眠りながら泣いていた
生きることが辛い正しさが
瞳のはしから耐えきれず
冷たい透明な水になって
ひとすじツーって流れてしまったんだね
紅を落とした唇が、吐息といっしょに漏らすのは
しあわせという嘘をついてしまった薄い笑い
それで、自分が嘘つきだから、
いつでも、謝って、眠りながら、泣いている
うまれてこなければよかったんだなんて
死んでも言っちゃいけないえいえんの約束
生きつづけることに
溺れてしまったという
月の声なんて聴こえない夜だから
(愛)、君に触れてしまっても、よい?
お読みくださり誠に有難うございます。
またお会いできる日を楽しみにしています。
でわ。