泣かしてあげる
いや。
何年ぶり、って感じです。
この詩集、初めて書いた場所もちゃんと覚えているくらい、最初の印象は強かった(というか、病院の待合室で暇にあかせて書いたというシチュエーションが記憶に残ってるのかな?)のですが、ほかの詩集とか詩集もどきが、百だの二百だの三百だの四百だの五百だのと詩を積み重ねているうちに、なぜか、おそらくは、青春恋愛ものってシバリがあったので、ちょっと遠のいていたんだと思います。
でも、私の描く詩って、大半恋愛ものだから、まぁ、考えたら、この詩集を続けることはできたんです。
でも、どの詩集や詩集もどきに、どの詩を入れるかって決めきれないのでこれは、新たな詩を入れにくかったんだと思います。
でぇ。
もう。
恥も外聞もなく、ほかの詩集や詩集もどきのことはもう無視して、ですね。
この詩集を仕上げてしまおうと思います。
なんか、よく見てみると、これだけじゃなく、未完のまま放って置かれた詩集がほかにもけっこうあるみたいなので。
あの。
この場を借りて、ですが。
ここに詩を投稿させていただき始めたのは、2017年の8月。
もう、まる2年以上、経ってます。
もともと、『石の上にも三年』じゃないけど、三年間を一つのメドと思って書いています。
で、それまでに、放って置かれた詩集たちをとりあえずはどんな形でも、完結だけはさせてあげようかな、と。
まぁ。
そんな想いの発露がこの、1年以上無視されて来たこと詩集の再始動です。
とかなんとかゆうておりますが、まぁ、ただ単純に書きたくなったから書くだけのことですけどね。
でわ、そんな事情はどうでも良いでしょうから、まずは一編、お読みくださいませ。
業務命令のように始まった恋
恋愛ゲームみたいで
ちょっと楽しかった
執行猶予つきの判決みたいに
モラトリアム、キッスとか
ふざけてチュッチュしてたね
あなたは露骨に嫌な顔をしたんだけど
それじゃあ2人
付き合ってないみたいじゃないのっていうと
両眼を固くつむって応えてくれていた
我慢してるかお
ちょっとはかわいかったよ
あ
りとる
全然本気じゃないから
すごく余裕を持って
好きでいられた
あいしちゃってるってことばだって
簡単だった
あなたは、どうだったの
結構一途ぽかったけど
一途の真似だったのかな
ある夜、3番街で食事をした後
ぶらぶらと淀川の土手を歩いたね
明るい満月を見上げて
頰赤らめ
涙目になりながら
月が綺麗ですねって言う
あなたの言葉を聞いたとき
恋心がざわついたのを覚えている
そして
きゅんって鳴ったんだ
あ
もう制御不能になっちゃうだろうって
予測可能な未来が見える
あの夜から
ずっとおんなじだ
からかっちゃダメだよ、もう
敏感に反応しちゃうからね
あの夜からこぼれ出す心の恋色は
あなたにバレバレで
あなたを引かせているのも知っている
でも
関係ないとも言える
だって二人
一番大事なパートナーだから
とか思ってるのは私だけ?
あのー、私、
実はですね。
もはや私自身より
あなたのことが好きなの、
大好きなの、
雨、雨、降れ、降れ。
あいあいがさ、しよー?
嫌っていうなら、泣いちゃうぞ
あ、違う
嫌っていうやつ
泣かしてあげる
お読みくださり、誠に有難うございます。
またお会いできる日を楽しみにしております。
でわ、また。