表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
12/53

あるクリスマスの少しだけ前の日に。

そんな人もいるんだよ、ね?


きょう愛する人と別れるから、

最後の私は、綺麗な想い出にしてね?


寂しすぎる女だと

同情しては駄目よ、


その同情利用して、

あなたの心に入り込むかも、よ?


ウソよ、

いってみただけよ。

そんな事できる女の子がいるって

初めて知ったよ、

あ〜あ、私、やっぱり

な〜んにも知らないバカだった。

愛も恋も、

与えたり、もらったり、

するだけのものだと思ってたよ。

その想いが純粋であればあるほど、

その、力は大きく、

相手に届くものだと信じていたよ。

ちがった、大間違いさッ、エッへへへ。

甘ちゃんだったなぁ〜私、全然違うんだよ、ね?

愛するって、戦いなんだ。

色んなテクニックがあって、

それを縦横無尽(?)に使って、

じぶんの好きな人を手に入れる

日常バトル、だったんだ。


でも、こんなこと

考えてんのを知られちゃ絶対駄目で、

私は、

このさき、恋を咲き誇らせることなど

二度とできない気がして来たわ。


ゴメンね、

頑張って、着飾って来たんだけど、

みっともないよね〜。

綺麗な想い出にして欲しかったんだけど、

こんなこといってちゃ、

別れるときまで愚痴ばかりの

なっさけない女だよね、幻滅だよね?

いいや、幻滅するほどの

理想像も私には元からないか、ハハハ。


じゃあね?

私、帰るわね?



今、街に流れるバカ陽気なあの歌が、

少しだけ、私の悲しみを、癒してくれるかな?

少しだけ、この心、慰めて、くれるかな?


メェリー、メェリー、メェッリー、

クリスマァ〜スッ!



(ツゥ、ミィ……?)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ