ナルシス’S
プロローグ
今日も朝から俺、高校三年生の諸星カズヒロは起きてスグ鏡へとむかう。鏡を見つめるとそこには栗色の髪をした高身長の好青年が自分を見つめている。俺はそいつに話しかけてみる
「お前、何でそんなにイケメンなんだよ?」
すると鏡の向こうにいる好青年はこう告げる…
「君には言われたくないなぁ」
こんな日々の日課?習慣とでも言うのだろうか、こんな会話をおえて顔を洗い出した。その後ダイニングに向かいやや急ぎめに妹が作った朝食を食べ、ネクタイがしっかりと結ばれているか確認する間もなく学校へむかった。
学校では男子の中心として生活している俺は勉強も学年のトップ10に常にいるくらいには成績優秀だしサッカー部でもキャプテンで、エースの自分は、持ち前の自分ですら溺れてしまう美貌とあいまってか放課後、昼休みに屋上や体育館の裏で告白イベントが発生することも常であるくらいには世に言う【リア充】ではあるのだと思う。 だがその女子よりも自分の美貌に気を奪われるあまり特に中学生を過ぎたあたりから女の子に関心を示すことはなくなった。
しかしある日、突然今日サッカー部に一年生の女子マネがはいってきた… 普段なら何も感じない自分ではあるがこのとき、不意に少し可愛いと思ってしまった… まぁ特に接触を図る程でもないけれど。こちらがすぐに目をきり、部員に支持をなるべく爽やかさを忘れないように出しているとき急に新マネの子が話しかけてきた。
「本日からメニューは私が決めて私が支持を行います」
最初は彼女が何を言っているのか理解ができなかった
もう1度言ってくれないかと今度も爽やかさを忘れないように問いかけるが彼女は
「だから私が指示を出すと言っているんです!先輩のメニューは効率が悪いように思えますし実績も私の方があるので」
小悪魔のような彼女はそう言い周りがシーンとしているのを無視して指示を出す。だが納得のいかない部員が抗議すると
「私は父が日本代表のコーチということもあり幼少期からサッカーを教わり教えてきたんです。それに私にかなう人なんてなかなかいませんからラッキーだと思った方がいいかもですよ?監督に許可貰いましたし」
と自分に溺愛してるかのような言い方で話を切った。
そんな感じでよく納得行かない雰囲気のまま部活が終始行われた。
部活が終わったあと自主練を最後まで残ってやった俺は水道で顔を洗い目の前の鏡にいる自分に向かって
「何でこんなことに、チッ」
と、言う その後ムシャクシャしながらも少し髪を直しキメてみる。なんか調子に乗ってきた俺はモデルの良くしているようなポーズまでとっている。
すると隣から誰かの笑い声がした。
「ッハハハッ 、まさか先輩って、、、、、ククッ・・・・・・ナルシスト何ですか?」
これが彼女とのプライベートでの初めての会話?だった