第3話
「えっと…、岡さんは何を言っているのかな?」
今川先生が問い質す。
「先生、知らないんですか。今はやりのゲーム星間戦争を!」
「ごめんなさい、知らないわ。」
家隆は、そういえば、今たしかに星間戦争というゲームが流行していたなぁと思い出していた。
ただ、このゲームは仮想空間において5人1組になって艦艇を操り戦うものである。
そう、5人1組である。
当然、家隆にはプレイ経験はない。
「星間戦争は本当に、今大流行しているんですけど、15歳以上でないとプレイできないんですよ。私、2月生まれだから、最近15歳になったばっかりで、中学の時はできなかったんです。だからみなさん、やりましょう。」
「えっと、岡さんは、なんでプレイできないのに知っているの?」
「プレイ動画を毎日見てます!」
「そ、そう。」
今川先生は岡さんの勢いに圧倒されている。
あと、俺がプレイできなかったのは、5人組ができなかったからじゃなくて、年齢制限があったからで、決してボッチではないから。
「家隆は4月生まれだから、岡さんのような悩みはないわね。」
幼馴染は容赦なく逃げ道を塞いだ。
名誉のために言っておくが友達はいたからな!
「と、ともかく、その話は後にして、次の人自己紹介お願いします。」
今川先生が促す。
「吉川春彦です。三角市第4中学から来ました。ずっと野球をしていたので、野球部に入ろうと思っています。3年間よろしくお願いします。」
「あ、あのね、吉川君。」
「はい、なんですか、先生。」
「野球部なんだけどね、廃部になったの、部員不足で。」
「へっ…、えっ…、はい?」
「だから、野球部はないの、諦めてちょうだい。」
「……うっす…。」
吉川君はそう小声で言うと静かに座った。
「じ、じゃあ、最後の人、お願いします。」
「後藤又也です。円町西中学から来ました。」
最後はまともそうなやつだな、よかったよかった。
「岡さん!」
「は、はい!」
「自分も星間戦争の大ファンです!ぜひ一緒にやりましょう!自分は通信手がいいです!いや、それ以外はお断りします!」
「わかりました。後藤君は通信手で決まりです。」
「ありがとうございます!」
まともさんさようなら。
そして、今川先生がんばれ、ファイト!




