そして僕らの物語は始まりを迎えない。
べべべべべつにロリコンじゃねーしー汗
せっかくスタートダッシュを決めたというのに、バグで動けず。んでもって、俺と同様のバグが他にも見つかったらしい。勿論、即座にメンテナンスタイムである。5時間程でメンテは終わったが、なんとも幸先の悪いスタートである。
開発者があんな感じならまぁしょうがないんじゃね?ってのがネットでの主な反応。もはや逆に勇者として祭り上げられている。今後も何かしてくれるのでは、と期待がかかっているようである。
流石にクビとかもあるんじゃないかなーとは思うんだけど。ネット民のエロい人によると実はあの人、開発陣の中でもかなり重要な立ち位置の人らしく、クビにはならないだろうとのこと。
人は見かけによらないとは言うが、いやはやなんとも、この世界の不思議である。
さてさて改めまして。それでは起動しまーす。
スイッチオーン!仮想の体にパイルダー!!
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へい、また会ったな、赤い太陽、青い空、白いおぱんつ。
視界の端にスカートが裏返ったまま装備してある杖にスカートが引っかかっている、おぱんつ丸出しの巨乳ロリ痴女が居るが気にしない。
ハンッ、仮想世界であるからな。中身もロリとは限らないのだよ。そんな紛い物に釣られる程落ちぶれてはいない。
そんなロリ痴女の臀部を前かがみ且つ至近距離でガン見するgmkzの姿も見える。まったく、なんと破廉恥な馬鹿者なのか。横目で睨みつける様に凝視する紳士達を見習うと良い。うむ、正しい紳士とはこうでなくてはな。我輩も日課の美女ウォッチングで培ったチラ見技術を遺憾無く発揮しながら考える。
と、その瞬間、ガン見していたgmkzのユーザーネームがピンクに変わった。かと思えば、次の瞬間ログアウトのエフェクトと共に消え去るgmkz。
…誰かがゴミ箱にドラッグしたのかな?
別名、それをGMコールという。つまり、通報されたらしい。セクハラでお店から出禁を喰らったようなもの。我輩も経験あるが、あれは虚しい気分になるものだ。セクハラをしたユーザーはピンクネームになるようだな。で、強制ログアウトで一定期間のログイン制限かな?
スタートダッシュでこの仕打ち。あぁはなりたくないものだ。チラ見していた紳士達も危険を察知して皆足早に去っていく。無駄に颯爽とした背中が素晴らしい。見事な紳士達である。我輩もサッと目を逸らし、関係無い風を装う。
ピュピュ~俺は関係ないし~見てないし~ピュ~。
口笛も完璧。見事なスニークっぷりに脱帽するぜ!
さぁ、このまま気付かれないままに、紳士はクールに去るぜっ!
完璧なスニーク。
一歩目を踏み出すべく持ち上げられる足。
ガシッと掴まれる腕。
振り返ると奴がいる。
そう、巨乳のロリ痴女だ。
ニコリと微笑まれる。
紳士たる者、優しげな微笑みで返す。
そして私はピンクネームになったのだった。
ちなみにセクハラの通報はユーザーの判断に任されています。
通報があってから運営の人が光の速さで確認、対処されます。処されます。