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ひのきのスティックはさいきょーのぶき(笑)!!  作者: ピンクのぽんちょマン
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僕らはこうして最初の一歩を踏み出した気がしていただけっぽい。ぽいぽい。

ああ^~こころがぽいぽいするんじゃ^~

ヌハハハハ!


あって良かった有給休暇!良い子は有給は大事な用事の時まで残しておくんだぞっ!

休みってホント素敵。休みがあれば何でも出来る!


まぁ、家でやっとけって書類渡されなけりゃもっと良かったね。



しかーし。今の私はいつもと一味違う。仕事は既に終わらせた。やれば出来る子、偉いぞ私。

有給で勝ち取った3連休で華麗なスタートダッシュを決めるんだ俺は。


そしてVR機を装着して全裸待機。wktkしてる。

上から見ても変態。下から見ても左右から見てもどこからどう見ても変態。ただの変態。


しかしこれが紳士の待機の正しい姿勢なんだってネットで読んだからね。エアコンつけてるし風邪の心配はなかろう。見られたら人として終了するが、よく考えたら一人暮らし独身男性にはそんなもん関係なかった。ちくせう。


さぁ、カウントダウンだ。

5、4、3…

ここでボタンを連打連打連打連打ぁ!!3秒前から連打の嵐!!

今の俺には在りし日の棚橋名人が乗り移っている!!

これぞ俺の必殺技!!『ディストラクsh【ゲームを開始しますか?】


アッハイ。


^^^^^^^^^^^^^^^^^^

 そんなこんなでゲームを起動。

目の前に広がるのは圧倒的な世界観を見せるアリファン世界。

照りつける太陽、空は青く澄み、雲が疎らに浮かんでいる。

町はガヤガヤと人々で賑わい、現実の世界と見紛うばかりだ。


すっげぇ…。


 単純な感想しか出てこないがとにかくすごい。そのクオリティーの高さからリハビリ治療への取り入れが検討されているという噂も、あながち嘘ではないのかもしれない。プレイヤーが出てくる場所っぽいデカイ門の前には俺の他にもアホ面をさらす奴が多々いるようだ。延期に延期を重ねた歳月は無駄ではなかった、とそういうことだな。


ある者は声をあげてテンションが高い。

あるものはもう行動を開始している。


そして俺はそんなプレイヤーの中

興奮と緊張を胸に

これから始まる素晴らしい冒険に向けて

最初の一歩目を踏み…踏み…ふ……


 踏 み だ せ ね ぇ 


わけわかめ。足元見ても普通に初期装備っぽい簡素なズボンと靴とあるだけ。ぐぬぬ。

思いっきし足を持ち上げようとしても持ち上がらない。なんぞこれ。バグ?


…いやいや他のプレイヤー歩いてるし。俺だけバグー。えー…何それぇ…。

って思ってたらなんか空が暗くなって…うおぅ。なんかデカイ魔王みたいのがいる。浮かんでる。すごいカッコイイ感じだけど、アレがラスボスなのかな?

主人公は町に攻め込んできた悪逆非道の魔王に怒り、打倒魔王の志を掲げて旅立つ…的な?


まぁ、俺、旅立てないんだけどねっ!!

初期位置から動けねぇわ畜生め。


『こんにちわプレイヤーの諸君。私は開発者の一人、佐藤(さとう)小太郎(こたろう)という者だ。』


おお!開発者の人だったか!開発者の挨拶があるとかなんか良いなそれ!


『突然だが、このゲームはこの瞬間からデスゲームになった!クリアすればゲームからの開放をやk』


…おお、消えた。デスゲーム?なにそれすごい。

周りの人たちはざわざわしてる。

早速メニューを開いてみる。ログアウトあるし。周囲からログアウトを試したプレイヤーが地面に現れた魔法陣のエフェクトと共に消えていく。なんだそれ。

あ、GM(ゲームマスター)コールある。


今のうちに運営に連絡して動けるようにしてもらおう。


ポチッとな。


運営さんヘーールプ!


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