俺の相棒!出てこいヒノキー!
説明しよう!
ヒノキーとは主人公が自問自答するときに頭の中に現れる主人公の親友の事でアル!!(嘘)
前回との合間
桃華ちゃんがトイレに行った隙に、桃華ちゃんへの称賛と自分への称賛、差があるのはどういう事だゴルァ!とサクラに問い詰められたのは内緒。
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さてそれでは改めて。
旅立ちの草原なう。ステータス画面を開いてスキル欄からオラクル【棒切れ】を選び、セットする。
これで、棒で切れる、筈である。
い、いや、ビビってるとかじゃねーし。ほ、ほんとに切れんのかなーって半信半疑なだけだしー。
あ、早く棒出せ?あ、はい。了解ッすサクラさん。うぃっす。
というわけでアイテム欄から『ひのきのスティック』を取り出す。
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アイテム
ひのきのスティック
攻撃力:1 耐久値:∞ 売値:0G
レア度:1 種別:棒
檜製の棒。ただの棒。始まりの街の林には檜が沢山生えており、街路樹の剪定時等に大量に手に入る。乾燥していて良く燃える。一応、武器として全ての職業で装備可能。
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これですわ。
サクラはニヤニヤして見てるし、桃華ちゃんは期待した眼差しを向けてくれている。どないせぇっちゅうんじゃ。〈攻撃力1〉って。ほとんど武器持ってる意味ないぜ。
へっ、涙がでらぁ…。まぁ、コマンド選ばないと涙は(ry
この攻撃力というのは武器を使った際にステータスの値にプラスされる数値の事だ。なので単純に数値が高い程に強い武器という事になる。そしてひのきのスティックは〈攻撃力1〉。〈攻撃力1〉の武器はひのきのスティック他には存在しないらしい。勿論、最初から持っている初期武器よりも低い。
…うん、そうだね、あってもなくてもほぼ変わらないね。
きっと武器として使うよりも、薪とかに使った方が役立つに違いない。その方がこいつも本望だろう。
また、〈耐久値∞〉という武器もまた他に無い。他の武器は耐久値が0になった時点で壊れてしまい、名称が『壊れた〇〇』になる。そうなると装備不可、鍛治職人等でなければ修復出来ず、そうなる前に砥石なりで手入れをする事で耐久値を回復させる。同じ武器でも耐久値の上限値は違うらしく、その上限が高い武器を所持する事も攻略するにあたり重要なファクターになりそうである。
つまるところ、このひのきのスティックは、手持ちの武器が壊れてしまい、どうしようもない時とかにしか使わない武器、もとい、それ以外だと使えない武器なのだ。
攻撃力はなくても、装備する上で要求されるステータスが存在せず、全ての職種で装備が出来るため、武器装備必須のスキルを使用する事が出来る。ただやはり、ちゃんとした武器使ったのと比べると雲泥の差になるのでイタチの最後っ屁って感じ。要するにヤケクソである。
ただ、そんな不遇の棒にも利用価値がある。
それというのもこのひのきのスティック、職人系における初期のレベル上げに多用されるのだ。
職人系のレベルは戦闘でも勿論上がるが、職人として道具を作成したり強化をする方が大きな経験値を得ることが出来る。強化は成功しても耐久値の上限が下がる他、もし失敗してしまうと大きく耐久値の上限が下がってしまうため注意が必要なのだが、このひのきのスティックは耐久値が存在しないも同然なので無問題。
また、失敗を恐れる必要がないばかりか強化の上限すらも今のところ確認されていない。
強化はある程度行うと強化用の素材が必要になり、その後強化し続けるとゆくゆくは強化の上限に達してしまうらしい。しかも成功率も目に見えて下がっていく。職人系のレベルの高さ等で成功率は上下するようだが、それでもレアな武器の強化を失敗すれば目も当てられない。
基本的な強化や武器の作成における成功率はレア度などによるらしいのだが、このスティックはレア度も低く、強化の成功率も高い。街中で誰でも入手出来るので、職人系のプレイヤーは初期のレベル上げに使うのである。他の武器と比べ、得られる経験値はかなり少なめらしいのだが、戦闘エリアに出る必要も、他の武器の様に失敗を恐れることは無い。ゲームでよくある「職人系が育ちにくい問題」を解決する為の職人用スターターアイテムなのではないか、というのがこの棒に対する皆の認識である。
ちなみに、簡単に手に入りすぎて、強化用素材が必要になるまで強化したら破棄して新しい棒を手に入れるのが主流である。
まぁこの棒、強化しても攻撃力がほんの少ーしだけ上がるだけだしね!他の武器を強化した時とでは差が凄いらしいね!公式が説明分に『ただの棒』って書いてあるだけはあるね!流石だね!
一応、強化の上限が無いのではという考察もあり、育てれば最強の武器になる可能性もある。
が、そんな事検証するのは極々々々々々一部の廃人だけである。それもこの棒を育てる為には、普段使い用の普通に強い武器を持っている必要があり、一体どっちがメインウェポンなのか分からない状態に…。
ま、総括するとだ。
悪足掻き時のお供、そして安心安全の職人用スターター経験値サンドバック
それがこのひのきのスティックなのだ。
つまり産廃。まさしく産業廃棄物。町で木を剪定した時に出るゴミであり、低レベルの職人が経験値サンドバックにした後のゴミであり、価値など無いに等しいただの棒なのである。
そんな棒切れで、俺は果たして満足に戦う事は出来るのであろうか…。
前途は激しく多難であるようだ…。しょんぼり。
完 全 に 説 明 回




