小説家になろう、七不思議
色々なご意見があるでしょうが、冷静にご覧になってください。
最近、とあるエッセイの感想欄で熱い討論がなされていました。
私もその熱い想いを披露したく、常日頃思っていたことを語りたいと思い始めました。
これをエッセイと言って良いものかと悩みましたが、ヤッちゃいました。
小説家になろう様、出版社様、作者様、読者様。その全てを否定、冒涜するものではございません。
あくまで私個人の感想です。
ですので固有名詞等も控えさせて頂きます。
初めにそのことを念頭に置いて、ご賞味ください。
便乗させて頂く形ですが、皆様、お付き合い頂ければ幸いです。
さて、
私は常々、某掲示板なども拝見しております(面白いので見るだけ)。
それらと私独自の見解を含めた上で、書き綴りました。
今回提案させて頂きたい議題は全部で七つあります。
1.テンプレ飽和問題 ~僕もう、お腹いっぱいだよ~
2.文章力お粗末問題 ~投稿しちゃ駄目なの?~
3.活動報告と感想欄 ~作者の対応と読者の反応~
4.毒者(読者)問題 ~ある意味、彼らは神なのか?~
5.それって書籍化しちゃうの? ~売れればいいじゃん~
6.作者馴れ合い疑惑 ~そんなことないよね?~
7.評価システムに異議あり? ~隠れた良作ないのかな?~
私の全てが正しいという訳ではありませんが、
以下、これら七不思議について熱く語りたいと思います。
議題1.テンプレ飽和問題 ~僕もう、お腹いっぱいだよ~
テンプレがうざいという貴方。良く考えてみましょう。
この「小説家になろう」というサイトは素人でも気楽に投稿できる、というのが利点です。
それは文章が最低限読める範囲ならば投稿可能という低い水準で、誰でも自由に「書きたい」「読みたい」、ただそれだけの理念であるものだと解釈しておりました。
実際、利用規約にもそう書いてありますし。
もちろん、NGな性的描写やあからさまな誹謗中傷、禁止されている二次創作などの小説は投稿してはいけません。
ですが利用規約の範疇であれば、誰に何を制限されるものではないと思うのです。
それは感想欄然り、投稿小説の内容やジャンルも又然りです。
・VRMMOものが多くてうんざり
・転生ものや異世界トリップものはもういい
・主人公最強ものやチートものは飽きた
・ハーレムものは童貞臭がしすぎる
このような意見がありますが、
あくまで個人的に思う程度に抑えておくべきではないのでしょうか。
確かに多いです。
二番、三番煎じが当たり前の傾向があります。
内容同じじゃないの?
そう思っても不思議じゃないくらい違いが分からない人もいるでしょう。
しかし流行ものに乗るというのは、現代人ならではの必然的な感性だと思われます。
そこら辺は需要と供給のバランスではないでしょうか。
自分の好きなジャンルから書き始めるというのはモチベーションの向上にも繋がりますし、趣味の範疇ですのでそこまで求めるのはどうか、と。
もちろん、本気でプロを目指している方には、画期的なアイデアで新ジャンルを開拓してもらいたいものですが。
うんざりしているのは私も同じです。けれど流行など一時のもの。
嵐が過ぎ去るのを待つのも手かと存じます。
議題2.文章力お粗末問題 ~投稿しちゃ駄目なの?~
文章力が稚拙過ぎる。模倣品ばかりだ。起承転結がなっちゃいない。
そういうご意見があります。
模倣品ばっかり、それは同感です。ですが、
小説なんてチョロいぜ、と侮っていても、実際に書いてみると難しいものです。
気安く投稿できるのが、このサイトの利点(利用規約にもある)だと思いますし、
何より文章力というものは、その模倣から始まるのではないでしょうか。
誰でも最初はそんなものです。
――上手く書けるまで投稿するな
そのような制限は貴方が勝手に創り出した妄想です。利用規約上、何も問題はないのです。
それこそ越権行為も甚だしい、"稚拙"な問題です。
素人に個人の『当たり前』の文章力やスタイルを『当たり前』に求めるのは行き過ぎでしょう。
期待するのは勝手ですが、否定は良くないと思われます。
ワンパターンなストーリーや起承転結すらなっていない小説も確かにあります。
妄想を連ねているだけの自己満足小説もあるでしょう。
それのどこがいけないのでしょうか?
彼らは発展途上なのです。お金を貰って生活しているプロではないのです。
書きたいから書く。
読みたいものだけを読む。
作者も読者も選択は自由の筈です。
読むな、書くな、はお門違いではないのでしょうか。
私はそう思うのです。
議題3.活動報告と感想欄 ~作者の対応と読者の反応~
まず初めに、
辛口批評大いに結構!
それで実力が向上するのであれば、万々歳ではないでしょうか。
そこは否定しません。
ですが、挑発するような行為や支離滅裂な発言などは、それ自体が幼稚に受け取られがちです。つまりはその時点で相手を理解する気持ちがなくなるということ。
それにキツイ言い草が加わると、喧嘩が勃発します。これでは本末転倒ではないでしょうか。
本当に言葉を伝えたいのであれば、真摯に接するべきかと思います。
特に、一部の感想欄では荒い語調が目立ちます。
他者を貶める感情的な言い分は、相手方も冷静に対応することができません。
つまりは煽りにしか見えなくなってしまう訳です。
本当に自分の言い分を聞いてもらいたければ、上から目線をやめて、丁寧な問い掛けが必要かと思います。
そして作者様も、貴重な内容は一意見として受け入れる度量が必要でしょう。
何故なら全部を鵜呑みにする必要はないのですから。
参考程度に押し留めておくのが無難かと思われます。肝心なのは重要な部分を見逃さず、レベルアップするための肥やしとすること。
そこなのではないでしょうか。
――こういう理屈が足りない。
これはファンタジーにありがちな感想です。間違ってはいません。
ですが無理強いは良くないでしょう。
だからファンタジーを選んだのです。細かい理屈で固めた作品ならば、現代もので十分でしょう。
知識に乏しいからこそ、"不思議"の一言で許される"ファンタジー"というカテゴリーにしたのです。
その点を留意して感想を書きましょう。
――説明や描写が不足している。
それは意図したものではありません。"抜けてしまった"のです。それは執筆レベルが上がることで解消するのです。
作者様も高すぎる要求と思わずに、なるほど、と貴重なご指摘をありがたく思いましょう。
一方、そのことで罵倒するような無知な輩が湧いてくることもあります。
そんなことは作者様が一番良く分かっているのです。だからこそ日々書いてそのレベルにまで達しようと努力しているのです。
書き方についての苦悩は作者様にしか分からない領域です。
高みから見物している気でいる貴方、
一度小説を書いてみることをオススメします。小説の難しさを思い知ることでしょう。
――作品の中のこの人が嫌い。
――そういう展開にするなんて、納得できない。
これはもうどうしようもないですね。ただの感情論です。
望むものとは違うルートを通ってしまったのです。
その作品は貴方の望むものではなかったということです。
無理に作品の道筋を変えようとすれば、作者様の構想が破綻します。いわゆる"エタる(永遠に完成しない)"、意欲を喪失する、挙句退会にまで追い込まれる。
そんな事態にまで発達します。
やりすぎではないでしょうか?
万人が納得するものなどありはしないのです。誰かがどこかで妥協しないと成り立たない。
だからこそ百パーセント満足する作品を夢見て、追い求めるのでしょう。
高望みは"毒"です。
途中まで読んで感想まで書くということは――
少なくとも、その作者様は貴方の望むものに似た感性を持っていたということです。
ということは、次回作が貴方にとっての"パーフェクト"だったのかもしれないのです。
貴方の行為がその機会を永遠に奪ってしまったのです。
それは貴方も望むところではないでしょう。
私は消えていく作品や退会していく作者様を見ると、悲しい気分になります。祭りの後のような気分ですね。
皆で楽しくやりたいではありませんか。
もちろん、道徳的、倫理的、宗教的に駄目でしょうという展開はあります。
そのご指摘はごもっともです。ネット上で公開しており、誰でも見れる以上、作者様も考慮が必要かと思われます。
作者様も、"読者"と"毒者"を見極める目を身に付けましょう。
どこの世界にも心の貧しい人間というのはいるものです。
趣味のつもりだったのにストレスが溜まった。だからやめる。
そういう人もいます。
読者様も自分の価値観を他人に押し付けないようにお願い致します。
あくまで主観の入らない第三者の目で、正しいご指摘を心がけましょう。
それと、"信者(儲)"と呼ばれる特定の作者様の愛読者の皆様。
行き過ぎた行為は控えましょう。
最近、某作者様のパクリに始まる騒動がありました。
作者様の対応もまずく、また信者のフォローも逆にその作者様の立場を悪くするというものでした。
その作者様をフォローする皆様。
アナタ達にも問いたい。
何故そこまでするのでしょうか?
その行為が本当に正しいと思っているのでしょうか?
良かれと思ってしたことでも、作者様の足を引っ張る結果に繋がることもあるのです。
傷は浅いうちに、誠実に、工作などせずに、悪いことをしたなら正々堂々と謝罪する。
それが問題を収束させる一番の近道なのです。
現実世界、政治などでもそれが顕著に見られるでしょう。
浅はかな擁護など、正論の前では簡単に消し飛ぶのです。
節度を守ることが、大好きな作者様自身を守ることになる。
そう覚えておいて欲しいのです。
議題4.毒者(読者)問題 ~ある意味、彼らは神なのか?~
読者は神、ならば作者も神と言えるでしょう。
読者がいなければサイトは成り立たない。
なれど作者がいなくともサイトは成り立たないのではないでしょうか。
色々な作品の感想を見ていると批評も多く、「読んでやっている」という読者の傲慢が痛く映ります。
正当な指摘ならありがたいのですが、意見の押し付けに始まる誹謗中傷はやめて頂きたいものです。
未来有望な作者様を潰さないように心掛けて欲しい。そう願うばかりです。
匿名のネット社会ならではの弊害なのでしょうが、感心はできませんよね。
我々は無料で読ませて頂いているのです。ボランティアに近い作者様の労力を忘れてはいけません。
魔法のように、あっという間にできる訳ではないのです。
――なら投稿するな
前にも述べた通り、それこそ大きなお世話です。
そのような制限はないのです。
ひやかし目的の愉快犯、やたらと噛み付く情緒不安定な人種や、我が儘なお子様思考の人たちも多く見られます。
過剰に反応するほど火に油を注ぎ、彼らは優位に立っていると錯覚する。
それが無機質なネット世界におけるコミュニケーションの現実です。某掲示板が良い例でしょう。
作者様には挫けず、大人の対応を身に付ける努力をオススメしたいです。
まあ、中には「小説家になろう」様を影で見守る、守護神のようなお方がいることも事実です。
私は「読者」から文字って「退かせ屋」と呼んでおります。
感想欄や活動報告のエビデンス――証拠を取って、非常事態に備える。並大抵の作業ではありません。
彼らに救われる作者様もいることでしょう。
彼らの地道な作業が、後々、謂われのない誹謗中傷を退けてくれることもあるのです。
そんな人達がいることも忘れないでおきましょう。
議題5.それって書籍化しちゃうの? ~売れればいいじゃん~
最近、特にここ一年間程で、この「小説家になろう」様からの書籍化ラッシュが続いております。
またテンプレもの? というご意見もあるでしょう。
もちろん、その殆どが面白く、また引き込むような文章力を持った魅力溢れる作品ばかりです。
――ですが、
中には「ん? ん?」と首を傾げたくなるようなものも、あるかもしれません。
名前は挙げませんが、私もその一人です。
個人によって趣味嗜好が異なることも、その理由の一つでしょう。
納得のいかない文章力で出版されている現状に、異議を唱える人もいるでしょう。
もっと良作があるだろう。そんな思いも当然湧いてくるのは否定はしません。
では、何が売れるのでしょう。
需要が高く、また宣伝効果のある作品です。売れれば良しの社会ですから……。
つまりはなろう様においてランキング上位の作品がそれにピッタリ該当するのです。
――目の肥えた方々には売れないだろう。
それは出版社の責任です。どれくらい売れるかの目安がついて、商品として成り立っているのです。
なろう様自体に宣伝力がありますし、ね。
それならランキング上位が正義なのか?
そんなことはありません。
つまらなければ、買う人はいません。ランキングに載っているからといって、単純に「じゃあ売れる」という訳ではないのです。
その道のプロ達が話し合いにより精査しているのです。そして選ばれたものが出版される。
それが社会というものです。
――稚拙な文章力なのに。
ならそれに代わる魅力がその作品にあるということです。
そんなに甘いものではないでしょう。駄作は淘汰されていく筈です。
長い目で見守りましょう。
無名の作家が投稿して直ぐにランキングに上がるような作品もありきたりなものですし。
工作を疑ってしまうこともありますが。
テンプレは人気があるのです。
それでいいじゃないか、というのが私の結論です。
議題6.作者馴れ合い疑惑 ~そんなことないよね?~
これについては信憑性が薄いので、もしもそんなことがあったら、という仮定の話で進行していきます。
事実無根であればスルーしてもらって構いません。
先程述べたように、私も時折工作を疑ってしまうことがあります。
特に無名の作者様が投稿一週間もしないうちに、ランキング入りを果たす。
余程魅力的なあらすじでも無い限り、まずは見られること自体がない、というのが現実です。
――なのに何故?
と思う方もいらっしゃるでしょう。
学校の友達に触れ回ってでもいるのでしょうか。そんな被害妄想が浮かぶ人も少なくはないでしょう。
まずは見てもらうこと。
無名のうちはこれが重要です。名前が売れてくると、次回作の評価が投稿したてで一気に膨れ上がる、ということもありえます。
ですので、馴れ合いを駄目と否定する訳ではありません。
ですが、貴方はそれで良いのですか?
もちろん、そのようなことがあったとしても、ヤメロなどと強制は致しません。
まあ、自演行為などは断じて許せませんが。
埋もれている名作を世に出したい、と本当に思っている方もいるのでしょう。
その作者の作品が好きであれば、評価、お気に入り、レビューも存分に歓迎したいところです。
――ですが、
もし良いなどと思ってもおらず、別の利得目的――例えば"自分を評価して欲しい"などという理由だけで不当な評価が蔓延っていたとしたら、
それはこの「小説家になろう」サイトのみならず、作者様自身のためにならないと思いませんか?
間違った方向を間違ったまま"正解"と言うようなものです。
道を踏み外したまま、その先にあるのは落ちるしかない崖。
本当は評価されるレベルでない作品でも、不当な評価が入ることで「それが正しいんだ」と、他の方々を導いてしまうのです。
「小説家になろう」様の在り方も変わってしまうのです。
その結果、作者としての水準が下がれば、その評価した作者本人のためにもなりません。
もし不当な評価をしているのであれば、今からでも遅くはありません。
本当に面白いものだけに、評価を入れてみましょう。
これを機に考え直すことも視野に入れてもらえれば幸いです。
勝手ながら、私はそう思うのです。
議題7.評価システムに異議あり? ~隠れた良作ないのかな?~
ランキングの内容が似たようなのばかり。特にゲームシステムを変えただけのVRMMOものが多い。全部一緒に見える。なのに評価が大きい。
このようにランキングに不満を持っている方がいらっしゃるかと思います。
目の肥えた活字中毒者にしてみれば、現在のランキングに呆れて、あるいは冷めてしまう方もいるのでしょう。
そういう私もテンプレ好き寄りなのですが……。
それはさておき、
ランキングを中心になろう様を見ていると、ラノベ好きな読者層が多い傾向が見られます。
必然的に年齢層が低いのではないでしょうか。
彼らが求めているのはそのテンプレだということです。
市販の書籍とは別物なのです。
プロの書籍に慣れ親しんだ玄人指向の方々にとっては納得できないものなのでしょうが、何が好きかを選ぶのは読者様なのです。
かくいう私も俺TUEEE大好き人間です。だって好きなんだもん。
――VRMMOはもうやめてくれ、ハーレムなんてもう出すな!
そう思っている貴方、
探せば中には貴方にとっての良作も眠っているかもしれません。
面倒くさがらずに、頑張って発掘してみませんか? そしてそれを広めてみませんか?
あるいはそこから新たなランキングの波が起こるかもしれません。
ちなみに、私は小説投稿サイトではなろう様を中心に見ております。
検索機能が優秀だからです。
好きなタグやキーワードで探せる。ランキングも見やすい。
最高です。
全ての小説投稿サイトを知っている訳ではありませんが、なろう様は使い勝手が素晴らしいのです。
一ユーザーとして、今後ともより良いサイトになることを祈っております。
個人的には排他的検索(○○以外を検索、○○を含まないランキングなど)があったら便利だなと思っております。
技術的に容易でないのは心得ているつもりなのですが、つい期待してしまうのです。
好きなジャンルでも萎えるタグがあると、邪魔に思えることがあります(私基準です)。
余計なものが引っかかるとイライラしてしまうのです。発掘作業をしていると尚、ですね。
そういう時に「このジャンルは載せないで欲しい」という検索ができたら、便利ではありませんか?
今直ぐにではなくとも、いずれそのような時代が来たら嬉しいものです。
最後に、
インターネットが普及した今、電子書籍も出回るようになり、時代も変わりました。
――自分には小説を書く才能があるのか?
そんな不安に苛み、当たり障りのない人生を送っている方が殆どでしょう。
小説にチャレンジしたいけど、そんなことで人生をふいにできない。ちょっとした行動にも勇気が出ない。引きこもりがちな人もいるでしょう。紙媒体で送るのも手間です。
そんな中にもし才能豊かな人材がいたら?
そのように思う人はいませんでしょうか。
どうせ自分なんか小説家になんてなれないだろう。そんな方も多いのではないでしょうか。
安定しない収入では将来に展望が持てないですし。
そんな中、このような気軽に投稿できるサイトが沢山生まれ、一部ですが作家デビューの形も変化しました。
このサイトから隠れた天才作家様が、一躍有名になる日が来るのかもしれません。
そう、なろう様のような投稿サイトは"可能性"なのです。
未来有望な作家様方を潰さないように、読者様方にも配慮くださいますよう、お願い申し上げます。
それでは皆様のご活躍を期待しつつ、締めさせて頂きたいと思います。
長々と失礼致しました。
感想は受け付けておりますが、返信は控えさせて頂きます。