表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/9

第六章 陰謀の全貌


 ミーアの協力でエリオは影の派閥の動きを追跡する。

 彼らはルネッタを『魔術事故』で失脚させ、王家の正統性を強調しようとしていた。


「……それなら、私が罠になるしかない」


 エリオは自らがルネッタを『攻撃する』と偽装し、影の派閥を誘い出す作戦を立てる。

 学園祭の夜、ルネッタに毒入りの紅茶を渡し、『悪役の最後の悪行』として舞台に立つ事にしたのだ。

 もちろんその紅茶は偽物。

 毒など入ってはいない。


 当日、影の派閥が本物の毒を混入しようとした瞬間、エリオはそれを暴露した。


「貴方達こそが、ルネッタを害そうとしていたのですね」


 会場は騒然。

 ヴィクター殿下も駆けつけ、真相が明るみになる。


「アンジェリカ・デーソル……君が何故それを暴く事が出来たんだ」


 ヴィクターが問いに、エリオは深呼吸してこう答えた。


「……私はアンジェリカ・デーソルではありません。私……いえ、僕はエリオ・ノクティア・デルソル。男です」


 衝撃の事実だったのか、会場が凍りつく。

 水を打ったように静かになると、エリオはウィッグを外して男の姿を晒した。


「王家が僕に命じたのは『悪役令嬢』を演じる事。でも僕は、正義を守るために戦いたい。ルネッタさんを守る為に──」


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ