7.いざ、探索者ショップへ
誤字脱字、読みづらい部分を加筆修正いたしました。
おはようございます。池上翔太 魔法高等学校ーさいたま校ー2年C組です。バブらない男です。
今日は、月曜日、学校の後、探索者ショップへ行きます。
朝、今日は和食です。ご飯は古々米で種類は不明、炊くと糊になりました。卵焼きに半額もやしの味噌汁です。
もやしも半額があるのは久しぶりです。なよなよして茶色いですが味噌汁に入れれば無敵です。
卵は、50名限定1パック120円を昨日の朝並んで買いました。ダンジョン遅刻しました。
お米は、去年30k袋買ったので、実際は古々々米です。その翌日お店は跡形もなく無くなっていました。世界は魔法より不思議です。
プロテイン シェイクシェイクを忘れません。
・・・・・・・・・美味しいです。
今日はアライさんの姿が見えません。ちょっと家を覗きます。
大きいヘビを皆で引っ張り合いしてます。
仲睦まじいですね。
<さてさて>
久々の学校である。
大した事件はなかった。今回のトピックスは3つです。
アメリカの探索者が32層に到達したそうです。日本は、今31層です。
31層は大きな蜂の大群で、1000万匹が一斉に襲ってくると言われています。
どうやって数えたのかが謎です。さすがダンジョン、日本語で迷宮と言うだけありますね。
釣り師と探索者は話半分と言われてますが、探索者はもっと割引セールしないと大変です。
1層攻略しただけで話題になるのはそれ程難しいからです。31からアメリカで6年かかってます。
近未来に探索サポートロボットが出来るそうです。
既に試作品が魔石を持ち帰りに成功しているまでは確認されているそうです。
ただ、大手メーカーは、全面否定しているんだそうですが、実際に目撃した人が何人もいるので極秘プロジェクトで国も関与しているのは疑う余地が無いそうです。”青い真ん丸ロボット”を見かけても絶対知らないフリをしないと国に軟禁され、生涯監視が付き、ゴミを捨てただけで警察に連行され、「お前がやったんだろう」とカツ丼を無理やり食わされます。この話は今後誰にも話してはいけませんと釘を差されました。国家権力、怖い話です。なぜそんな事を一介の学生に話しているかというと、サイタマのダンジョンで目撃された事案だからです。絶対、見ざる言わざる聞かざるです。目撃したら叫びたくなりそうです。
探索者協会ダンジョン・サイタマ支部では、今月のスライム狩り指名依頼が無いそうです。
今月下旬でこのままの魔石推移数が伸びると目標達成だそうです。そう言えば全国で赤字でやってたな。
なぜそんなつまらない話をするかと言うと指名依頼になってから全国で初めての快挙だからだそうです。
本部からも表彰されるそうです。
へー、へー、奇特な人もいたもんだ。へー、へー。
まさか10クラス魔石程度でこんな大騒ぎしなくてもいいじゃないですか。暇すぎます。
何か、きな臭いです。でも今更納品しないと急に減ったと調べられるかも。
まずいです、とってもまずいです。あと1ヶ月以上納品予定なのに困りました。
とりあえず、毎日の分を少しづつ減らして自然消滅しちゃいました作戦で行こうと思います。
大丈夫です。探索者協会なんて絶対チョロ吉君の集団です。脳みそが超合金でできてます。
どうか、どうかバレませんように。
ホームルーム終了後、いつものようにブービーが俺の魔法発現調査とダンジョンお誘いがあったが、耳にタコができたんで病院へ行くと断った。
カーストトップから屋上へのお誘いが来たが、一瞬、”パープルちゃんとピンクちゃんに踏まれたい”とどMな感情が過ったが、我慢して無視して学校を出た。
最早、訓練期間は終わったので彼らに付き合う義理はない。
<レッツ、ショッピング>
探索者御用達ショップは、さいたま市の駅前にある。今、右肩上がりの注目産業なのは間違いない。
入口には、両脇に西洋甲冑が置かれていて重厚感を出している。
子どもが甲冑のスネあたりにローキックをカマしている。悪ガキだ。名前ショウヘイだろ。
あ、お母さんが止めに入った。これはお説教30分コースだな。
「乱暴者は、探索者になっちゃうわよ。」
その諭し方は、凹みますorz。好き好んで探索者になる人は少ないんだよ。
<気を取り直して>
ショップに入ると防具のオンパレードだ。入口付近に剣など置いとくと危ないからね。
防具は、マネキンに着せて、ディスプレイされている。
ショルダーガード(肩パット)、ガントレット(甲手)、ブレストガード(胸当)、グリーブ(脛当)、スカート、ロングブーツなど
単品では、兜、盾もあるがこちらは適材適所で需要はある。
特に盾は、深層になればなるほど利用者が多い。
1セット50万から1000万もする。
この違いは、まず素材がステン5990〜6500と呼ばれる合金だ。製法は未公開。
100万以上の防具には、この合金に魔石の粉を刷り込み、いい魔石が組み込まれている。
自身で魔力を供給しなくともある程度の防御力がある。
ここで、ガントレットに武器強化の魔法を重ねて使い、身体強化して岩を殴ると岩が砕ける威力になる。
ブタ男の頭なんて水風船のように弾け飛ぶ。(数年練習が必要です。)
また、値段が上がれば上がるほど防御力が上がる。
1000万くらいになると中級冒険者の身体強化並みの防御力だ。1週間に一度魔石交換が必要だがこのクラス以上の防具がないと10層以上の探索は無理だと言われている。
後は重さだ。安いのは重。重いと機動力が阻害される。狩り効率や遠征の疲れに直結する。
上級冒険者は、この上のクラスを装備している。億だよ億、氷のセーラムンなんてメーカー特注試作の一品物だよ。金属バット何本買えるんだろ。
しかし、防具の質は、命の重さとも言われるくらい生存率が変わるのだから高いとか言ってられないよ。
この店には、探索用自動巻時計、魔石ライト各種、その他仮眠用のグッズが置かれている。5層以降潜るには、泊まりがけになる。1層から5層まで行くだけで半日から1日掛かる。帰りも同じなので2日近くは狩りできない。なので探索者は、1回の遠征で5日以上ダンジョンに潜る。10層を超えると遠征費も考え20日近く係るのだ。
それでもなぜ深く潜るのかと言うと、10層から極稀に宝箱やモンスタードロップが出てくる。
20層を超えると月単位の遠征だ。魔物も相当強くなる。大怪我をしても簡単には帰れない。
30層を超えるには、多大なる費用と時間、人員が必要になる。これは国家規模で行っているのだ。探索の深度次第で取れる魔石の大きさ、純度が高エネルギーになり、宝箱の質も段違いだ。
とんでもない物が出ると最早値段がつかない物がゴロゴロしているらしい。ほぼ非公開だからわかんないけど。公開されても国の文書はマジックで塗りつぶされてて本当海苔弁みたい。海苔弁って誰が命名したのかな。
<さてさて>
今の俺には、過ぎたるものだ。
今回は、剣を見に来たのだ。
まず、青銅剣一本5万円 青銅剣と言っているが、太古の青銅剣ではない。
青銅は大雑把には、銅75%以上に錫5%以上を加えて合金化し、添加物数%を入れたものです。ここに魔石の粉を特殊な方法で添加するのですが、製法などは全て非公開です。
初心者から中級下位までが使用しています。武器強化で魔力を流すと10分以上継続して使えます。
切れ味は小で、耐久性は小です。
中級からは、ステン剣を使います。これも魔石成分が混ざっています。
ステンの質にも影響します。値段は、20万から500万円します。中級でも幅が広すぎます。
切れ味は中で、耐久性は中です。
青銅剣と比較して切れ味は抜群です。耐久性も高いのですが、魔力持続性が中級中位くらいないと10分使えません。また使うのも難しく、魔力をたくさん使っても吸い込まれてしまい初級者だと10秒持たないです。結構な練習が必要です。
いつも魔物に゙出会い即ONし、一定の魔力を注ぎながら動いたり切ったら即OFFをするのはセンスが必要だ。
逆に言えば、この剣を使えるようになれるものが中級冒険者中位以上と言っても過言ではない。
習得には、1年から3年で、3年経って出来ないなら諦めたほうがいい。
なぜ切れ味、耐久が中かというと魔剣があるためだ。
宝箱から出てきた剣は、一瞬しか使えないが、とにかく切れる。
協会の研究者は日夜この魔剣レベルでありながら魔力を節約できる剣を研究している。
未だそこまでの剣はできていないが、上級冒険者は、その試作品を使ってデータ収集している。
魔剣が壁に飾ってある。レイピアだ。2億!
何本かあるんだろうけど何本あるか協会は言わないんだよな。なぜだろ。
実際には使えないから興味ないのかな。
<ではでは>
ウインドウショッピングは終わりだ。
「すみません、青銅剣3本下さいな」
「鞘はどうしますか?」
「え?鞘ついてないんですか」
「えーと、付いているんですけど。こちらの鞘に替える方が多いものですから」
こいつめ、商売上手だな。
「間に合ってます」
「後、これもお願いします」
お姉さんが商品を見ながら
「セール品ですからサイズが合わなくても返品できませんよ。」
「平気です。先程履いてみましたが大丈夫です」
俺は、安全靴に別れを告げることにした。足場が悪いと歩きにくいし、グキっとなると捻挫しそうなのだ。
草原の時は、草が足に当たる感覚が気持ち悪かった。
買ったのは、膝当て付きのロングブーツで、先に青銅板が付いて膝にも青銅板が付いている。
踏み抜き防止用とスパイクのアタッチメントも付属していて中々の品なのだが、新製品が出たので50%OFFのお買い得商品になっていた。16万が8万円だ。
青銅剣15万、探索ブーツ8万で23万円の学割20%で18万4千円だ。
超大金だ。生まれてからの最大支払額だ。カードを翳すのにちょっと震える。
投資、投資ビビっていたら魔物に殺されるぞ。
「ピロ〜ン」
カードだと重みがないな。
とりあえず帰ろっと。
<お試しは>
家に帰ってきた。ギャラリーは、いつものアライさんご一家。
とうもろこしを食べながらの観戦です。
青銅剣を鞘から抜いて雑草を切る。
「シュパーン!」
おおー、草刈りできた。
俺も今は魔力が出せるんだ。
剣を持って魔力を剣の柄から内側にちょぴっと流す。「フオム」
あまり入っていかないな。もうちょっと押し込むか「フオオム」
少しだけ入った感じ。
あれ?、剣から煙が、”ピキ、ピキ、ピキ、ピキ”
「あー、ヒビだらけに、4万円が、4万円が、4万円が」
ポトっと剣先が落ちた。
・
不良品じゃないよね。ね。
とりあえず落ち着こう。って落ち着けるかー4万円だぞ
もう一本なんて出来るか。
深呼吸、深呼吸「すーーう、はーー、すーーう、はーー」
よし、うーん、仕方ない。このままじゃ使えないし。もう一本は、魔力纏をしてみるか。
「フンム」
青銅剣の回りに魔力を纏わせる。
おおー、いい感じだ。ちょっと剣が吸ってる感じがする。
雑草を「スパーン」あまり変わらないな。
まあこれでいいか。
しかし、不良返品できないかな。でもどうやったんですかって聞かれるよな。
・・・・・・・
はああ、全身気が抜けた。
明日からダンジョン頑張るぞー、おー!
アライさんちの末っ子がミーヤキャットのように立っている。
かあいい。
いかんいかん。煩悩退散。
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