表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
17/21

17.いざ、勢いに乗って30層を

 おはようございます。池上翔太 魔法高等学校ー2年 上級冒険者風の男です。


 17日目ダンジョン21層から攻略です。50日滞在にしましたので、半分以上時間があります。

 20層まで1ヶ月と予想したのですが、まだ日にちがあるので、出来るだけ潜ります。

 朝飯は、適当です。


 ・・・・・時間大事です。


<いざ、続行>

 今、さいたま第5ダンジョン21層にいる。

 魔力回復補助は凄い。

 8時間寝たが、体から魔力が滾る。魔力バッテリーは、2割が溜まっている。

 魔力回復補助は、体内魔力が満タンになると、自動的にスーツに補充、次にバッテリーに補充される。

 バッテリーが満タンになると、盾、剣、鞘の順に自動的に補充されていく。

 但し、寝ている間は、必ず身につけている事が条件だ。

 もう、至れり尽くせりの吸った魔力は逃がしません設計だ。


 この階層からも出てくる魔物は、前回と同様ランダムだ。

 21層からは、50km四方に 有名なのが、各種大蛇、魔弾大蜥蜴、雷嵐大狼、大カマキリ、擬態大蜘蛛、雷王獅子、それ以外も数は少ないが多数出現する。当然特異点として、多種多様に出てくる。


 学校の授業で、一番命を落とすのは、擬態大蜘蛛だと教えてくれた。クモの巣の糸がほぼ透明で、一旦くっつくと中々とれない。そこに音もなく後ろから首に管を刺し、見えない大蜘蛛が体液を全て吸う。気づいた時には、声も出せずにミイラになる。忍者蜘蛛とも言われ恐れられている。

 対処方法は、必ずペア以上で行動することで防げる。糸が絡まったら火魔法で簡単に焼き尽くせる。但し蜘蛛本体を倒すのは難しい。殆ど姿を現さない。


 次に危険なのが、大カマキリで、とにかく前足の鎌の切れ味が凄いのと鎌を振るスピー度が早く、人間では捉えられない。基本は、遠距離魔法で倒すのがベストだ。


 もう一つ25層にある洞窟には、近づいてはならない場所がある。

 ここには、殺し屋コウモリの巣がある。

 何千匹もの大群が、一気に襲ってくる。コウモリと言っているが、フリスビーの円盤が刃になっているような物体が猛スピードで衝突する。

 何度も何度も無限ループのように襲ってくるそうだ。

 いまだかつて10m以上、中に入ったものはいない。 

 危険指定・進入禁止エリアだ。


 ここからは、上級冒険者の領域だ。

 さいたま第5ダンジョンでは、人気がないため、20層以上に探索に来るのは、全国から指名依頼を受けた上級探索者50名のチームが、6ヶ月毎に調査探索をするだけだ。

 つまり20層以降は、いつもは無人なのだ。最早気兼ねする材料はない。


 特に、ここからの魔物は数が多い。強度も高い。

 だが、デカゴリラとの戦闘で飛躍的にアップした能力の前では、俺の敵ではない。


 今回の主なテーマは、オーバーリミットを使い熟し能力アップ、それを利用して魔力濃度と魔力量アップだ。

 オーバーリミットは、出力を最小から最大まで自由に使える。継続時間もコンマ1秒から無限だ。

 とはいえ、魔力超バカ食い仕様なので、調整しないと簡単に魔力切れになる。

 今回は、この練習をしようと思ったが、今の能力で調整をしていったら縮小均衡になってしまう。

 これからの成長を考えたら、能力を伸ばしてから調整出来るようにするがベストと見るべきだろう。


 まず、魔法使いは、探索経験年数が増えると魔力量が少しづつ増えていく。

 一般では、使う→最大回復のセット回数がイコール魔力増大になることは分かっている。

 俺がなぜ魔力量も多かったのかは、中学時代から魔力濃度を上げていたからだと思う。

 つまり、より濃度の高い魔力を使えば、魔力量は大きく上がると推測できる。


 今回、入手したオーバーリミットは、高濃度の魔力を放出すればするほど威力が上がる。

 魔力回復補助は、急激に魔力が減るほど吸収力が上がり、かつ能力も向上する。

 それに、この補助機能は、寝るだけでなく、瞑想をしても回復が機能する。瞑想が深くなればなるほど短時間で能力を発揮する。


 結果、オーバーリミットを最大出力でぶっ放し、即深い瞑想を繰り返すと指数関数的に魔力と濃度は上がっていくわけだ。ぶっ壊れ機能と言ってもいい。


 いよいよ、狩りを行う。

 いつものように、壁を左回りにタッチしながら高速で回っていく。

 21層からモンスターは、多くなった。

 とにかくオーバーリミット全力でモンスターを一瞬に切り裂く。

 そこに即坐禅を組み、深く深くを意識して瞑想を行う。

 無防備になってしまうので、盾で囲う。

 盾、カイトシールドが2枚あるので、岩場を背にし、2mくらい大きくして立て掛ける。

 カイトシールドは、10層攻略時二枚出てきたが、いつもは重ねて使っていた。

 2つの縦は、への字にしてくっつける。

 ここで分かったのが、への字(90度)に合わせて魔力を流すと接合され、大きなシールドになる。

 壁を背にすると三角形の空間ができる。取説書いてなかったぞ。真面目に書け。


 魔物を倒す時使う魔力量は、いくら全開とはいえ、一瞬なので3割くらいだ。

 一度、全部使うまで実行してみたら、3回は出来たのでそんなもんだろう。無くなっても魔力バッテリーがあるので安全だ。

 瞑想は、魔力が滾る感覚(満タン)になるまで1時間かかった。ちょっと効率は良くないが能力アップしていると信じよう。


 17日目の結果は、21層を16時間狩り続けたが、1/10周が限界だった。

 瞑想時間は30分まで短縮できた。苦労する魔物がいない。


 18日目の結果は、21層を16時間狩り続け、4/10周した。

 お宝部屋、宝箱は無かった。

 瞑想時間は10分まで短縮できた。


 19日目の結果は、21層を16時間狩り続け、5/10周し1周となった。

 お宝部屋、宝箱は無かった。

 瞑想時間は5分まで短縮できた。


 20日目の結果は、22層を16時間狩り続けたが、8/10周が限界だった。

 お宝部屋、宝箱は無かった。

 瞑想時間は1分まで短縮できた。


 ほぼ、1層を1日以下で回れるようになったので

 25日迄で、25層を攻略した。瞑想時間は1分から下がらなくなった。

 そのかわり、オーバーリミットの瞬間最大数が50回になりそれ以上は増えなかった。

 それに変わり、威力、速度は大幅向上した。


 トピックスは、25層のコウモリの洞窟を攻略した。

 盾を接合して大盾をつくり、コウモリの突進を防ぎ進むと、500mほど先に宝箱があった。

 ポーションではなく、短剣だった。

 使わないので、マジックバックの肥やしになった。

 宝箱は、ガチャ要素が強い。

 18日目の結果は、21層を16時間狩り続け、4/10周した。

 お宝部屋、宝箱は無かった。ギミックは出ていないが、罠が仕込まれているケースは多い。

 開ける時は、宝箱の後ろ側から盾を前出して、蓋を開けるのがセオリーになっている。

 また、宝箱のリポップはランダムで1ヶ月後もあれば1年、それとも10年後なんて事もある。

 緑のポーションは、今まで同じ場所、同じ階層からは出ていない。


 26日からは26層〜29層の探索。

 オーバーリミットを使いながら魔弾、インパクトを中心に能力UPを行った。

 ・

 ・

 ・

 30日目。

 29層、前から氷牙大蛇、火吹大蛇などなど数十匹の大蛇が襲ってきた。

「おいおい、モンスターのデモ行進かい」

 ショウタは、ふっと息を気だるそうに吐きだした。


「悪く思うなよ」ほんじゃあ、オーバーリミット・スーパーグリップからの


「そういればっ!」  ”ばっふゅん”

 掛け声は大事だ。歯を剥き出しで叫ぶと、ぱわー30%あっぷうー。


 轟音と共に、オーバーリミットでの瞬間衝撃波は、最早、眼の前の魔物数十匹を一瞬で魔石に変えてしまうレベルだ。

「これで、俺もセーラムンに並んだかな」

 いや、まだまだだ。セーラムンは、100体の魔物を一瞬だ。


 ショウタは、ぼっちだ。他の人のレベルを知らない。


 最早、ここでの狩りに意味はない。

 30層は、国家レベルで数百人で挑むと言っているが、これはガセネタと見た。

 ショウタは、見切った。

 こんなに早く攻略できるのに30年で30層なんておかしい。

 攻略は、ソロが基本だと勝手に思っていたが、いくらなんでもこの差は、考えられない。

 この前まで、底辺冒険者だった俺が数ヶ月でここまで来るなんて。

 これは、国家は何かを隠している。

 上級国民と上級冒険者しか知らない何か陰謀があるに違いない。

「間違いない!」


 何度も言う。ショウタは、ぼっちだ。他の人のレベルを知らない。

 他人は嘘つきが基本のショウタくんだ。


 31日目、30層ゲートキーパー戦をする。

 一般でのキーパーは、獄炎大蛇が出てくる。


 大きさは、体長20m、体高8m。

 攻略は、50人以上のパーティーで挑む。

 ・

 これは、きっとガセだな。だって出てくる魔物のレベルが違いすぎる。

 セーラムンなら絶対一人で倒せるはずだ。


 やっぱり、何も考えず、無心で挑むが吉だ。

 よし、気合を入れていざ出陣。


 ゲートキーパーの扉を開ける。


 右手に盾を持ち、剣は帯剣したままで速攻、❖銀の紋様にダッシュ!


 中心から大きな蛇が出てくる。龍?

 中国でお祝いの時に棒がついて振り回してる龍だ。西洋のドラゴンじゃない。

 右手にクリスタルの珠みたいのを持ってる。

 大きさは、20mくらいか、地面スレスレにふよふよ浮いている感じだ。イッツアファンタジー。

 鱗がぴかぴかしてるな。


 珠が光出してきた。嫌な予感がする。

 オーバーリミット・スーパーグリップでダッシュ!

 龍に目掛け、魔力弾を数発撃つ。魔力衝撃波も撃つ。

 手前で何かに弾かれ、龍まで届いていない。


 紋章に手をかける。魔力を流そうとする。

 紋章が光る前に一瞬に周りが光りに包まれた。真っ白で何も見えない。

 ”ぱーーーー”と音がして、何かが降り注ぐのを感じる。

「がーーーー」焼けるように足が痛い。盾から出ている部分だ。

 防いでいる盾が溶け始まっている。


 ❖銀の紋章が光リだし、中に入った。

「何だ、あれは。 痛てて」

 ブーツの部分が溶けて、足が見えている。足も少し焼けていて黒っぽくなっている。

 スーツは魔力を吸いながら急速に修復に入っていく。

 盾も急速に修復に入る。

 今まで、スーツがこんな簡単に破られたことはない。

 圧力は無かったが、何か光が襲ってきた感じだ。

「は、剣は」

 剣を見るが何ともない。

 しかし、後少し遅れたら足が無くなっていた。

 属性魔法では、傷など付けられなかった魔力纏が全く通用しないのか。


 部屋の中には、大きな毛布が置いてあった。

 とにかく、取説所得と。

 盾と一緒に毛布を被り魔力を流す。

 盾とスーツに染み込んでいく。

 あれは、極光消滅波だったんだ。

 取説には、消滅波について書かれていた。あらゆる物を消滅させる。但し例外有り。

 通常の防御方法はこちらも消滅波を放出しなければ防げない。

 ということは、あの龍自体が消滅波を出しているってことか。珠自体もあいつ自身てことだ。

 ただ、これで何とかなりそうだが、攻撃手段をどうするかだ。

 剣が消滅波の影響を受けなかった。でも今まで剣は消滅波なんて出していない。

 うーん、分からん。

 ただ、剣も毛布を吸収していた。例外があるのか?

 段々部屋が暗くなる。


「仕方ない。❖金部屋へ行こう」


 部屋が切り替わると、オーバーリミット・スーパーグリップを発動させ、金の部屋へダッシュ。

 周りが光で見えなくなる前に場所を確認する。

 光が周りを包んでいく。

 盾を龍に向けながら走る。

 盾の表面が、スターダストのようにキラキラ光りながら後ろに落ちていく。

 走りながら魔弾を数発打つが、やっぱり弾かれる。だが、少しバリアから光の粒が飛び散っている。


 ❖金の紋章にたどり着き、魔力を流す。

「魔力品質 極上3、魔力濃度 最高8、魔力量 特大9。適正者と判断します」 少しバリアが破れたような気がする。


 前には、ニット帽が置いてあった。

 何に使うんだよ。頭に被せると頭悪いから良くなるとか? 

 大きなお世話だ。


 取りあえず取説を読む。

 ニット帽に両手を入れて、中で両手を組んで拳を作る。

 魔力を「フンム」と流す。

 両方の手甲にニット帽が吸い込まれていく。


「これは、凄い。ふふふ待ってろよ」


 部屋が暗くなり元の部屋へ。

 俺は、両手を組み魔力を両拳に集める。

 拳から”キュイーーン”と音がする。

 まだまだ魔力を込める。

 ”キュイーーンキュイーーン、キュイン、キュイン、キュイン、キュイン、キュ、キュ、キュ、キュ”

 拳の前の空間が歪みだす。

 龍の珠も段々光りだし周りが光りに包まれる。

「もういいだろ」拳を龍の珠に向ける。

「ソニック・バズーカ!」

 歪んだ空間が、ぐるぐるとぐろを巻くようにどんどん加速しなが龍に向かっていく。

 途中、バリアに触れるが、”バーン”と音がしてバリアが飛び散り光の粉になった。

 龍から消滅波の光がぶつかり合う。一瞬拮抗するが、光を飲み込みながら珠に激突すると。

 ”バッカーン”と大きな音とともに珠は、珠を持つ腕と共に跡形もなく消えていた。

 オーバーリミット・スーパーグリップを発動させ、剣を抜き一気に龍に斬りかかる。

 龍は、大口を開け火を吹くが、お構い無しだ。

 左の盾で火のブレスを割って走る。

「おーーー」大上段から龍の頭をかち割った。

 龍は、砂となって消えていった。

 ソニックバズーカは凄い。

右手の衝撃波と左手の魔弾の複合技だ。魔力燃費もそんなに悪くない。

今回、消滅波防御能力が付加され、バズーカに消滅波の因子が混じっているんだと思う。だから効いたと予測できる。

ただ、段々加速するので軌道が簡単に読める。動かない的ならいいが、使い所は難しい。


 炎を受けている時、龍の腕が殆ど回復していた。超回復を強い魔物は持ってるのだろう。

 消滅波を受けている最中は魔力が消滅波になるためか、凄い勢いで吸われていく。

 人間は丈夫だが、あんな早く回復しない。

 長引くと分が相当悪い。やはり一撃必殺を心して鍛錬しないと。


 ❖レインボーの紋章にたどり着き、魔力を流す。

 前には、一本の長い靴下?細くて履けない。

 取説ロードする。

 剣の鞘に靴下を履かせると勝手に吸収しだした。

 鞘の表裏に青い線と白い線が入っている。


 これは、10層で剣と鞘が出てきたの”居合で山をも穿つ”の意味が分かった。

 白は消滅斬波のエネルギー量、青は、通常の魔斬波の量なんだ。

 魔斬波斬は、魔力を凝縮して貯める。消滅斬波は、魔斬波のエネルギーを10対1で変換して貯める事ができる。

 消滅斬波斬なんてくらったら山だって穴あくよ。

 こんな能力必要になる時あるんかい。


「先が怖いよー」

 でもこれから練習練習しないと。

 しかし、宝箱は、地獄仕様だ。奥に行くしかない。

 食料の補充が必要だ。取りあえず帰ろう。


作品がおもしろいと思いましたら”いいね”を押して下さいますようお願い致します。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ