11.いざ、ブタ男狩り 6層〜9層
誤字脱字、読みにくい表現を加筆修正いたしました。
おはようございます。池上翔太 魔法高等学校ーさいたま校ー2年C組 深淵を知っちゃった気になっている者です。
今日は、ダンジョン探索です。6層ブタ男戦です。
朝、朝食は、暫くおにぎりです。暫く割愛します。
アライさん家も無視です。暫く割愛します。
超々冷え性シリーズ(ダンジョン産ボディースーツ)は、1日中着てます。
体の汚れも取ってくれる浄化機能とスーツ自体も自浄機能があり、クリーニングの必要がありません。
排泄も着たまま出来る安心安全設計です。使用方法はお食事中の方がいるため非公開です。
全て取説記憶です。
紋様でのアナウンスを聞いて思ったのですが、魔力濃度と魔力量は極まであると予測できますから昨日の夜から今まで以上に訓練をします。
魔力循環は、スーツまで含めて出来るようになりました。魔力を高速循環、もっと高速循環、もっともっと高速に・・・と頭の血管がブチ切れそうになるまで速度を上げて回します。
お年寄りのみんな、絶対真似しちゃいけないぞ
スーツが、相撲コスプレの力士着ぐるみみたいに膨れ上がります。
これを維持するだけで、今は1分が限界です。1時間は維持できるようにするのが目標です。
取説では、過剰魔力を受け続けると段々スーツ強度が上がると記憶しています。
つまり、スーツは能力が上がり、段々膨らみづらく成るという事です。
今後も循環能力と濃度を上げないと維持出来なくなります。無限に鍛えられそうです。
<いざ>
探索準備です。スーツの上から青ツナギを着用して完了です。
昨日、青銅剣を2本8万円買い足しました。リュックに入れます。
速攻ダンジョンに行きます。
<さてさて>
朝の8時です。今日は、「ショートカット」して6層からだ。
ショートカットメチャクチャ便利だね。
青色ツナギを脱ぐ。スーツには、もう一つ便利機能があって色を変えられる。
常に周りの景色と同色にするとカメレオン機能になる。つまり擬態だ。
間違っても透明にしてはいけない。理由は、・・・・・・企業機密だ。
6層以降は、50km以上の広さになる。オークの単体がほぼ主流で、武器は携行していない。
殴る、ベアハッグ、噛みつき攻撃をしてくる。
オークは、2mの大男で、力が強い、脂肪が分厚く耐久性が高い。
また、俊敏性が低い、目があまり良くない。
弱点は首だ。人間よりよっぽど太いが、他の部位に比べれば極端に脂肪が少ない。
この5日間は、スーツを慣らし総合力を飛躍的に伸ばすことが目的だ。スーツは、今後もっと助けになってくれる。スーツに振り回されていては、話にならない。
諸事情あり、中央付近を巡航速度で周回する。
第一ブタ男発見!
単体で武器なし、こちらを認識していない。
スーツのカメレオン機能は、ブタ男にとっては天敵だな。
そろーり、そろーりと音も立てずに後ろから近寄り、首を「スパン」、一瞬だ。
青銅剣を正確な軌道で振れたと思う。
感触だと力を使わず、スムーズに切れた。
それからも、対峙すればサイドステップで躱し、首を切る。
俊敏性は俺のほうが圧倒的に優位。相手が剣や棍棒を持っている方が倒しやすい。懐に入ると腕が使えない分隙だらけだからだ。
俺は、150cm、対して相手は2m、差50cm 剣の軌道を首に合わせる角度が、寸分の狂いも許されない。
今は、唯ひたすら正確により早く。正確に、正確に、・・・・・
「ふひゅーー」俺は、大きく息を吐いた。
今日は、70体を倒した。剣は折れていない。魔石は49万円となった。
疲れた、帰ってゆっくり寝よう。反省は今日はしない。
・
・
それから2日唯ひたすらブタ男を狩りまくった。正確に、速く。
3日間で162万円税込みの収入。
剣は一本折れた。
途中から、フェイント、逆袈裟切りなど、色々と試すうちにしくじってしまった。
肉体的疲労は無い。
比較対象がないので、はっきりわからないが剣の腕、スーツの操作は、飛躍的に伸びたと思う。
4日目、遂に特異点が現れる。
6層からは、色々な特別な事象があり、事象が起こるか否かは、神のみぞ知るなのだ。
一応、過去にあった事象は頭に入れている。
特にソロ探索者に不幸が起こり易いと言われている。
音もなく”すーっ”と岩が動き出す。眼の前に一口で飲み込める大口が迫る。
咄嗟に横っ飛びのままコロコロと転がり立ち上がる。
後ろのリュックを即座に下ろし、臨戦態勢に入る。
相手は、氷牙蛇。全長15m、鎌首を持ち上げると4mの高さになる大蛇だ。
ちょっと厄介な奴だ。
「今回は蛇か」
特異点の一つに11層以上の魔物が稀に出現する事がある。出現モンスターはガチャだ。
こいつも景色に擬態するカメレオン機能を持っている。
一瞬岩肌に違和感は感じたから、反応できた。間一髪である。
常在戦場。ここは、人など一瞬で消える世界。修羅の世界、一瞬も気を抜かない。
厄介なのが、鱗が全身にあり、青銅剣など全く刃が立たない。
人を一瞬で飲み込む大きな口、牙は、安いステンの防具でも貫通する。
逃げようとすると、氷魔法、アイスニードルが容赦なく襲ってくる。
弱点は・・・・覚えていない。
初心者では、睨まれただけで体が硬直、死を覚悟する。
文章を読む時、どうしても過激な部分に目がいってしまって肝心な部分は読んでいるのに頭に入っていない事が多々ある。人間の本能なのだが、仕方がないでは済まないのが探索者だ。
とにかく気後れだけは絶対しない。
剣を前に出し威嚇する。
「ほら、かかってこい。短足野郎は、モテないんだよ!」
頭の大きさ1.5m、口を開けると更に大きくなり、立ったまま飲み込まれそうだ。
頭に剣を刺しても折れるだけ、飲み込まれれば、溶解液で数秒後にはあの世行きだ。
であれば、狙う所は、、、
「シャアーーー」
大蛇は、鎌首を垂れ、勢いをつけて噛みつきに来る。
咄嗟にステップで横に避ける。
また避ける。
さっきより、避けるタイミングが分かってきた。
攻撃自体は単調だ。だが、逃げればアイスニードルを乱射される。
大蛇は、また、鎌首を垂れ、勢いをつけて噛みつきに来る。
ぎりぎで、横に避ける。そして俺の横には大蛇の頭。こちらをギロと睨みつける爬虫類特有の黄色い目だ。
「ガシュ、ガシュ」
剣で思い切り目を突き刺した。
大蛇がのたうち回る。”ばったんばったん”と尻尾が地面を穿つ。
「右目は潰したぞ、短足野郎」
大蛇は、素早く体勢を立て直し、鎌首を垂れ口を開く。
口から大量の氷を吐き出す。
地面に氷の針が、「ガっガっガっガっガっガっガっガっガっガっ」
回りは、土煙が舞う中、俺は飛び上がり、潰れた右目の中に剣を奥まで突き立てる。
脳までの距離を考え、腕まで押し込む。
脳まで刺さった剣は大きな大蛇を横たわせるには充分な一撃だった。
”ドシン”と音を立て横たわると霧になって消えていった。
結構大きな魔石だった。
幾らになるんだろう。目が$マークになるショウタだった。
勝因は、左目だけになった時、あいつは、遠距離で倒す選択をした。それは、左目を庇うためだ。
片目で距離感が狂うのに浅知恵だ。そして、右側が死角になることまで考えていない。
人間もそうだが、両目から片目になると脳は勝手に全体を片目の情報だけで判断する。片目になった直後は、脳に入る情報が、今まで180度(実際はもっと狭い)が、極端に狭くになっていることが認識しずらい。つまり死角側を庇え無いことに気づかない。
特に蛇は、目が横についているので視野がカバー出来る範囲が余計に狭くなっている。
人間よりも慌てている時狙いやすい。
じゃあ、目が弱点でなかったらと聞かれたら、立ち上がって鎌首を垂れた時、後頭部の鱗が捲れていたのでその隙間を狙う予定だった。もしそれでも駄目なら逃げ出そうと考えたのだ。待ち伏せする魔物は、追うのに自信が無いか追い続ける体力がないと予想していい 相手も死活問題だし、魔物は特に襲うことに貪欲で人間のように遊びで狩りはしないからだ。
それに、ゲートキーパーのように逃げられないとなると緊張感が段違いだ。命は一個だし。だが、逃げられるのであれば少々無謀でも挑戦する価値がある。うまく行けば可能性を伸ばすいい機会になる。
スーツのお陰で防御力が高いのは大きい。
何かのアドバンテージが無ければ、少しでも敗ける要素があるのであれば撤退するチキンでないと長生き出来ない。
今日は生き残った感が強い。家に帰ろう。風呂に入ってリラックス、リラックス。
・
4日目、壁際を探索する。ここからがメインイベントだ。
壁際を片手でタッチしながら進む。
魔物が出れば撃退しながら、進む、進む、すすむ君。
唯ひたすら壁を左手で触りながら、忍耐、忍耐、忍、忍、にん、にん・・・・・。
・
それから2時間 にん、にん。
・
あ、「来た!!」
一瞬にして壁に吸い込まれる。
中は、20m四方くらい。オークがうじゃうじゃ20体はいる。
狭いからか、武器は持っていない。
「じゃあ、拳で語るしかあるまい」
オークは2mある。屈んでもらわないと拳では当たらない。
ちっ!と舌打ちしながら、四角い壁の角隅に陣取る。
これで、後ろ横は来れない。攻撃出来るのは、1体か2体だ。
両腕を前に出し、ボクシングのガード姿勢をとる。
相手のパンチを躱し、腹を殴って屈ませ、後頭部に手刀を入れ、首をへし折る。
「ボコッ、ザスッ」「ボコッ、ザスッ」「ボコッ、ザスッ」 まずは3体
手を出して掴んでくる奴は、前蹴り入れて吹っ飛ばす。
スーツの肩を掴むやつは、胸がガラ空きだ。心臓目掛けて強めにパンチを入れる。
「ボコっ!」
砂になって消えた!?。そうか首だけじゃなく攻撃力が高いなら心臓だってオークの急所、一撃で倒せんるんだ。
「ボコっ!」「ボコっ!」「ボコっ!」「ボコっ!」
・
”ガス” 「うっ」
・
・
「むふー、むふー、むふー、全部倒したぜ。ワイルドだぜ」
顔にパンチを5発食らった。やっぱり高校生のなまくらパンチとは比べものにならない。
顔はむき出しで魔力纏で強化しているだけだ。ちょっと”クラッ”ってきたな。
腹に前蹴り3発食らったのは、全く効かなかった。スーツのお陰だ。後ろが壁だから体勢を崩す心配もない。
やっぱ、ガチンコすてごろ上等ってやつだ。
負けない事は分かってはいたが、やっぱりきついな。
でも、やった感があるな。病みつきになりそう・・・。
なぜこれを探していたかというと。
調査した記事の中に6、7層には、壁にトラップ部屋があり、壁を触った一人だけが必ず吸い込まれる。その間は勝つか、負けて終わりかの勝負がつかないと出てこれないと書いてあった。これで、帰らぬ人になった数は、結構多い。
記事では3体と書いてあったが、20体出てきたぞ、普通なら帰れないだろ。
バトルがしたくてここに来たわけじゃない。
この奥に、色様々な❖のマークがあると記事に書いてあったのだ。
皆、魔力を吸われる罠だと思っているから誰も触らない。
ゲートキーパー戦で、頭に取説入れられた時、3個のアタッチメントを探せとだけ記憶されている。
とにかく、紋様に触れ、魔力を流す。
中に入ると、ロング手袋が置いてあった。デジャブ?
いやいや、同じものあっても使わないよ。腕二本しかないし。
しかし、薄いな、でも手の甲がちょっと太くなってる。
ひょっとして、冷え性でなく暑がりの人用とか夏用? いや、温度調節ついてるしな。
は、もしや、ひょっとして、アキバやイベントで写真撮って下さい用の超極薄神素材か。
スーツも出てきたら(妄想、妄想、妄想・・・)
まあ、チビデブ男にはいらないけど、一応光の球をインストール。
ひょっとして凄いお宝映像が・・・
・・・・゜(゜´Д`゜)゜・・・・あるわけねーだろ
意味が分かりました。これは必要です。真面目ないい子にはご褒美があります。
がっかりしてないよ。・・・・本当だよ。
今付けている手甲の上から手袋をはめる。魔力をそのまま流すと拳に近い甲の部分が少し膨らんだ。
腕の部分は少し膨らんだか?肘のパット部分が丸から少しゴツゴツになった。
うーん、地味。見た目はあまり変わらない。
よし次、その後 総計200kmの壁を触りながらマラソンしたが、何も起こらなかった。
5日日、7層の壁を触りながらマラソン開始。
前から5体接近、せっかくだから相手する。
剣、槍持ち達が走り寄る。接敵10m、剣は構えない。
左腕の拳を前に出す。ボタンをONにする。
魔力を拳に込めながら、ぎゅっと拳を握る。「ドン」
魔力を拳に込めながら、ぎゅっと拳を握る。「ドン」
魔力を拳に込めながら、ぎゅっと拳を握る。「ドン」
3体の胴体が見えない圧力に吹き飛ぶ、「ちょっと力込め過ぎか」「鋭さもないな」
これは魔力弾。
固くした魔力をそのまま弾丸のように発射する技。今回の秘密兵器です。
握りをもっと薬指の拳に集中させて鋭く出せないかな、オーク程度なら一撃だけど、もっと、距離、正確性、スピード、威力を上げていかないと11層以降の魔物への有効打にできない。
兎にも角にも練習あるのみ。日々コツコツ鍛錬 鍛錬。
残り二体が2m先に来た。
槍を躱し、右手で腹に一撃 魔力衝撃。「バゴッン」今回もう一つの秘密兵器です。
腹に穴が空き、内臓が後ろに飛び散った。スプラッタだ。
これは拳のスピードをゆっくり当てれば、広範囲、早く当てれば狭くなる。
威力は、拳に込める魔力量だ。
剣持ちは、剣を左手甲の腕で受け、右手でマジックインパクト。内臓が後ろに飛び散る。
前日、壁から出てきたお宝は、この能力だった。
左拳 魔力弾は、飛び道具で飛距離は、能力次第。
右拳 魔力衝撃は、接触時の衝撃波。使うのは難しくない。
ON/OFFは、腕の内側にある白丸のマークの上に逆の腕の指で押しながら魔力を流すと白から緑になって使用できる。もう一度魔力を通せばOFFになる。
とにかく、壁を触りながらマラソン開始、
・
それから1時間 にん、にん。
・
あ、来た。壁に吸い込まれる。
中は、20m四方くらい。オーク8体か。
みんな剣持ってる。
ステゴロはしません。
左手砲構え!「フンム」”ブシュ”、「フンム」”ブシュ”、「フンム」”ブシュ”、「フンム」”ブシュ”、
結構うまくなった。きっちりオークの頭が吹っ飛んだ。威力、精度はOKだ。
後、4体。
右手インパクト 俊敏性を活かして、懐に潜り込み「ボムっ!」「ボムっ!」「ボムっ!」「ボムっ!」
最早、彼らに俺の姿は霞んで見えるんだろうな。全然、追ってこないし。
とにかく、紋様に触れ、魔力を流す。
中に入ると、ロング靴下が置いてあった。同じパターン?
光の球をインストール。
おお、意味がわかったのだが、使い道って、わからなくもないかもかな。
今付けているブーツの上から履く。魔力をそのまま流すとブーツの裏が全体的に厚くなった気がする。
ブーツの胴の部分が広がった。
うーん、地味。見た目はあまり変わらない。
よし次、その後 総計200kmの壁を触りながらマラソンしたが、何も起こらなかった。
200km走今では4時間で余裕で走破出来ます。人間辞めました。
6日目、8層の壁をまた、触りながらマラソン開始。
接敵すれば即殲滅を繰り返す。
とにかく、壁を触りながらマラソン開始、
・
それから2時間 にん、にん。
・
あ、来た。
壁に吸い込まれた。
中は、20m四方くらい。ハイオーク2体か。
みんな剣持ってる。
ステゴロはしません。
左手砲構え!「フンム」”ブシュ”、「フンム」”ブシュ”
ハイオークなど今や雑魚。きっちり頭がなくなった。威力、精度は絶好調。
とにかく、紋様に触れ、魔力を流す。
中に入ると、ヨットパーカーのフードだけ?
・
光の球をインストール。
・
おお、意味がわかった、使い道はわかる。
フードを被る。魔力をそのまま流すとアメリカの蜘蛛男の覆面だが、頭の形は、早い自転車乗ってる人のヘルメットの形だ。もはや怪しい人真っしぐら。
魔力を抜くと、スーツに吸い込まれた。出す時は、首筋に指で魔力を流す。
よし次、その後 総計200kmの壁を触りながらマラソンしたが、何も起こらなかった。
翌日7日目、9層を走破した。壁には何も起こらなかった。
9層になると、パーティーリーダーがハイオークになる。
頭も良く、パーティー戦の連携が勝負を分ける。
しかし、ソロでも俺の敵ではなかった。
前日も魔力弾で倒していたので何も問題なく踏破した。
しかし、ブーツの性能UPで、走力が上がりに上がった、グリップ力も上々。
だけど、足裏のカカトからマジックインパクトが出る使い道が難しい。
膝パットに手の平で魔力を与える。でON/OFF出来るのはいい。
前蹴りや横蹴りで足裏から衝撃波を出して倒すのは、相当練習しないとなんとも言えない。カンフーの達人かよ。チビデブ短足が、アチャーとか言って出来るわけねーだろが。
あと、地面に衝撃波を出して、ジャンプするってぇーのは、ハードル高過ぎませんか。
着地失敗したら怖いんですけど。人間大砲だろ。一応練習はするけどさ、期待薄かな。
とりあえず着地は、スーツ膨らませてから練習するけどさ、海のギャングの王様になりたい人みたいに簡単に膨らまないからね、今は10分ぐらいかけて、必死に膨らませるのがやっとなんだから、気を抜いた瞬間に縮んじゃうし。
とにかく翌日(8日目)から9層を攻略する。
今までより攻撃の幅が大きく増え、防御面でもボディースーツにかすり傷すら付けられないだろう。
腕の手甲でオークの剣を受けた時、ポッキリ折れてたぞ 魔力流せる剣だろうにもったいない。
こうなると、10層ゲートキーパー対策に乗り出す時期だな。
10層パーティー戦は、ハイオーク4体、(剣ハイオーク3体、ハイオークマジシャン)。
ソロで挑戦した人はいない。
5層から考えると、ジェネラルクラス4体と見るべきだろう。
今、大剣を持ったブタ将軍に勝てるかと言うと単体ならいくらでも勝ちパターンは描ける。しかし4体となると話は大きく変わってくる。
まず、あの大剣にスーツが耐えられるのか、今の俊敏性が通用するのか、魔弾、魔力衝撃は有効なのか。
❖部屋まで行けるのか、フィールドは50m四方ある。
現状、一番訓練できるのは、9層しか無い。
とにかくここで1週間みっちり鍛えよう。氷牙蛇には勝てたんだ。ジェネラルは、同クラスのはず。
通常は、14層以上で出現する魔物だ。
体の大きさは、3m、膂力だけでも脅威の存在。皮膚は硬く、ステン剣でも中級中位でないと刃が通らないと言っていた。剣の質によるけど、中級下位では高額な剣は持っていない。
今の俺が戦うには、魔弾、魔力インパクト、それと今回のお宝部屋から何が出るかだ。
よし、魔弾、魔力インパクトの能力上げ
中心に行っていこう。
青銅剣じゃ無理だもんな。
8日目、今日から朝7時から、夜9時まで自分の体をしごきにしごこう。
唯ひたすら、オークを狩る。
一撃必殺を目指し、急所に正確に魔弾、魔力障壁を打ちまくった。
剣も使い瞬殺する軌道を体に染み付かせる。ジェネラルが剣を使うなら、自分もその刹那にいないと反応が遅れるからだ。
ただ狩る。正確に、速く、狩る。狩る。・・・
・
いつの間にか、数メートル先にいるオークが爆散した。
新必殺技開眼、その名はスイング魔弾。弾丸の前を尖らせず、強烈な左腰ひねりから、振り抜くように左フックスイングを繰り出し、相手の体の位置を狙って数メートル手前から発射する。タイミングが難しく、最終日にうまく出来るようになった。ちょっと余裕がないと決められないのが難点だ。
威力がとんでもなく、相手が爆散する。国際生物兵器禁止条約で、即禁止にされそうな殺傷力だ。
新技II、瞬間魔力障壁。
魔力インパクトの応用技で、右手でストレートパンチを撃ち抜くちょっと前で後ろに力いっぱい引くとインパクト衝撃が相手に触れてもいないのに発射される。
駆け込んでくれば吹っ飛ばす。範囲を広げれば数体同時に。魔法を撃ってくれば、吹き飛ばす。
魔法を撃ってきた時、同じ大きさで発動するとカウンターになり、相手の魔法使いが自分の魔法で自滅する。カウンターは、とっても難しい。
なんか、もう剣いらないんじゃないか。
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13日目に俺は、無表情になった。
俺は、ブッチャーではない。
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最早、ハイオークとオークの区別がつかない。単なるブタさんだ。
・
潮時だろう。これ以上は精神が持たない。
魔弾は、50m程度から走りながら、相手も動く中でも80%以上命中出来るようになった。
普通の魔弾の場合、魔力充填と発射で2,3秒かかっていたのが、0.5秒になった。
まだ、ブービーには敗けるな。
発射時の魔力密度も上がり、威力は段違いだ。丸い球イメージから尖った弾丸にしたことからスピードも格段に上がった。銃弾より早い。ライフル銃にはちょっと今はと言った感じだ。
魔力衝撃(魔力インパクト)も発射時の魔力密度の上限も上がり、角度、大きさも自由自在だ。
チャージ(魔力充填)もほぼ瞬間でできる。
新必殺技も獲得した。
いよいよ、ゲートキーパー戦だ。
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