10.いざ、5層ゲートキーパー戦
誤字脱字、わかりにくい表現を加筆訂正しました。
おはようございます。池上翔太 魔法高等学校ーさいたま校ー2年C組 ハニートラップ未遂男です。
今日は、ダンジョン探索です。5層ゲートキーパー戦です。
朝、今日はおにぎり2個です。プロテインを飲みます。
昨日の夜、車両故障で電車が停まったのを見て、駅前のスーパーに行き、おにぎり各種30個買いました。生まれて初めての大人買いです。おにぎりを端から端まで全部買いました。
電車の事故、車両故障とかがあると閉店30分前におにぎりが半額になる情報をオバちゃんたちの会話から知っていました。会社から電車で帰るリーマン狙いが外れるためです。
私が買わなければ廃棄されます。WIN・WINです。
家に帰ってジプロックにいれて冷凍します。朝2個、昼2個で7日は持ちます。ラッキーです。
・・美味しいです。
今日はアライさんちは無視です。見ません聞きません言いません。
速攻ダンジョンに行きます。
<さてさて>
朝の8時です。今日は、ダンジョン1層から5層入口までダッシュで駆け下りる。
1時間半程度で着いた。9時半だ。また早くなったようだ。
今日は間違いなく今後を占う大一番だ。
実際に戦うのは10分くらいだろう。それ以上伸びれば勝率がどんどん下がる。
ゲートキーパー戦は、中に入いると扉が無くなり出られない。
途中棄権無しの命を賭けたサドンデス。
早いがおにぎりを食べプロティンで流し込む。
お腹に何か入っていないと落ち着かない。
10分間、地べたで胡座を組み、呼吸を整える。
疲れは無い。
「装備の点検だ」
ツナギよし
剣よし
予備剣よし(剣は折れ易い)
ブーツよし
安全ヘルメットよし
「全てよし!」
魔力纏全身「フンム!」
魔力纏青銅剣「フンム!」
よし行くぞ!
息を大きく吸って、勢い良く扉を開く。
左の❖の銀の紋様へ駆け出す。
中心から3体のホブゴブリンが下から湧き上がり姿を現す。まるで舞台に俳優が登場するように。
一体がこちらに突進してくる。得物は、大剣だ。
え?棍棒じゃない。一瞬 身が固くなる。今更関係ない。
一撃受ければ、どっちみち3体にフルボッコでゲームオーバー。大差ない。
一瞬で平常心に戻す。
銀の❖を左手で押す。
あ?魔力纏した魔力を壁が吸わない!。
ホブゴブが迫る。 でも焦らない。
咄嗟に魔力纏いした魔力を軟らくして押し出す。
文様が光だし、ホブゴブリンが2m手前で剣を下ろし停止した。
「よし、ここまでは、予定通り行けたな。」
これは、昨日の調査を鑑みると、俺以外の魔法使いは体の至る所から魔力が放出される。それを吸い取っていると判断したのだ。俺が紋様に魔法を吸われてもドロドロだから時間が稼げる。
もし、あまり吸われるようなら、手を離して戦う それでも負けない自負がある。
実際は、ほんの少し、チョロチョロと吸われる感覚しか無い。でも今までで一番放出している感覚はある。ほんの少しだけど。
さて、次は止まっているホブゴブリンに一撃を加え、金の❖にタッチする。一撃離脱、これが今回の戦略だ。
どのくらい俺の一撃が効くのかここでわかる。
未知の魔物に挑むのに慎重過ぎてもお釣りが来る。
同じ人間なら、身体能力は分かっているのでここまで慎重になるのは、愚の骨頂だろう。
だが魔物は、種類、個体によって千差万別。
動画を見て他人の判断に委ねるのではなく。
自分が納得する判断、手首への重圧、足への負担など体全体に感じさせる事が今後の自分の糧となる。
よし、次に移ろうと足場をぎゅっと踏みしめる。一撃離脱だ。
と、その時、予想外の事が起こる。
銀の紋章が「カッ!」と光った。頭に直接言葉が聞こえたような変な感覚。
「魔力品質 極上、魔力濃度 高、魔力量 大。適正者と判断します」
光が収まると、3m四方の眩い空間にいた。
「へ?」間抜けた顔にそりゃなるよ。私はだーれ、ここは何処?状態だもの。
眼の前には祭壇なのかただの机なのか台がある。
その上には、膝上まである黒に近い灰色のロング靴下が置かれていた。
素材は分からないが皮のようだ、よく伸びる。ただ、スポンジが付いたみたいにぷよぷよで超々厚手だ。言うなれば、超々冷え性の人が履いている分厚い靴下なのだ。
誰が履くのこれ?
あまりの予想外の展開にしばし呆然と辺りを見回すと。
靴下の後ろに小さな丸い光の球がふよふよ浮かんでいるのに気がついた。
その球がゆっくりこちらに優しく光りながら向かってくる。
何か、”安心して下さい 味方ですから”オーラが凄い。
悪い感じはしない。近づいてくるとぽかぽか暖かい。俺の顔面に向かって”すー”と近づく。
当然俺は、避ける。
”え?そこは受けるでしょ。”と思うやつは長生きしない。
得体のしれないものが来れば避けるは基本。
学校で、自分の鼻を指で摘みながら、”ぉ゙ぃ゙じぃ゙よ゙”と1週間前のコンビニ弁当食ベさせようとしてくる奴がいる。流石の俺も拒否する。その時の顔を背ける条件反射と同じだ。
また、”すー”っと頭に近づいてくる。また、”ひょい”と頭を避ける。
何回か繰り返していたら、業を煮やしたのか剛速球並みの速度で襲ってきた。
それでも今の俺は、プロボクサー以上の反射神経で避ける避ける。
何か楽しくなってきたな。
又も正面から大リーガー級の剛速球が来る。
そんなの平気の平ちゃんだ。(こういう事が慢心なのだ)
こいつ俺の額目掛けて、何回目だよ芸が無い。頭を横にずらそうとした時、ストンと大きく落ちた。
お化けフォークだ。
胸に命中。球が吸い込まれる。やられた。一球に笑うやつは一球に泣く。くーー。
でも嫌な感じは全くしない なぜだろ。
(最初から受ける気満々だったくせに。いつかダンジョンに怒られるよ)
胸から頭に”すーーー”と上がってくる。
そして、一瞬気絶したのか?頭がリセットされて再起動したような。
言うなれば、初めての旅館に泊まり、珍しく寝覚めが良い朝、ぱっと起きた時に目を開け天井を見た瞬間、”ここ何処?” あ、そうだ旅館だ の感覚だ。
前の靴下を見る。俺は知っている。
なぜかわからないが、すべての機能を知っているのだ。
まるで、靴下の説明書を頭にインストールしたかのように。
今履いているロングブーツと軍足を脱ぎ。超々冷え性靴下を履く。
「フンム」足から魔力を外に出す。
靴下が俺の足の形に変化し、膝当て付きのロングブーツになった。ファンタジーだ。
重さは全く感じない。足の皮膚に何かが浸透してきて神経に繋がる感覚がした。
気持ちわりーすげー気持ちわりー、何か触手が出てきて宇宙のエイリアンに体をのっとられるみたいな感覚かな。なんとなく。
だって、こんな経験初めてだもの。宇宙のエイリアン会ったこと無いけど想像するしか無いでしょ。
良く学校で変なこと言うヤツがいて、皆と一緒に「そんなことあるか」と馬鹿にした経験あるでしょ。だけど後になってから”そうかも”と思うことってあるじゃん。
<ちょっと熱くなったが、気を取り直して>
足の感覚が敏感になった。靴を履いているのに裸足で踏む感覚だ。痛みは感じないが分かる不思議な感覚。
このブーツ超快適で、汗は外に出すのに防水で温度は適温のスーパー設計だ。どっかの靴下の宣伝で見たな。それでいて蹴っても思いっきり踏んでも痛くない。表面を触ると金属のように超硬い でも足にフィットして柔軟に動く。
自動修復機能付きで、もし破れたとしても数十秒で修復する。但し魔力を消費する。
なぜか知っている。
ここまでが、てんこ盛りの基本性能だ 他にもあるけど割愛。
ここで、部屋がだんだん暗くなってくる。
この流れだと外に吐き出されるんだろう。
ブーツはそのまま使う。
普段なら、ぶっつけ本番の装備は、怖くて使えない。
使い勝手や性能を体に叩き込んで、その動きに納得させるのがセオリーだ。
だが、使うべきだと勝手に脳が理解している。
損はさせないと。
今やることは、変わらない。俺はそっとセールで買ったブーツをリュックにしまった。
だが、順番を変えよう。この紋章は、トラップではない。間違いなく有益なイベントだ。
金よりレインボーがいいに決まってる。2個までしか摂れないなんて言われたらやだからね。
臨機応変、朝令暮改、朝改暮変は当たり前だ。
剣を構える。魔力纏は忘れない。足を踏ん張り前傾姿勢に。
数秒後、場面がパッと変わる。
眼の前2mにホブゴブがいる。徐ろに大剣を上段に振り被ってきた。
俺は、目を一度瞬きする間、一歩を踏み出し剣を横に薙ぐ。
”スカッ”
え?スカって何?振り遅れてる?
一歩踏み込んだだけで、2mを通り過ぎてる。このブーツはんぱねーぞ。
そのまま全速力で、❖レインボーのマークへ。
マークの前で急ブレーキで止る。普通は”ズズズズ、ズー”と滑って止まるのがカッコいいんだけど。
”ズズ”で止まる。
このブーツ凄い。踏み出す加速、ステップ時のグリップがあり得ないくらい向上してる。
だが、頭で理解してもやはり実践不足だ。
軽く意識しただけでこの能力。
❖レインボーの紋章にタッチして先ほどと同じように魔力を流す。さっきより数倍は持っていかれる。
レインボウの紋章が「カッ!」と光った。頭に直接言葉が聞こえた。
「魔力品質 極上、魔力濃度 高、魔力量 大。適正者と判断します」
「警告!金の第2門を踏破していません。入場許可取り消します」
光は消えていった。
順番があるなんて知らないよ。どっかに書いとけよ。矢印付けるとかさ。
などと悪態ついても始まらない。
中央にいた2体が動き出し、こちらに向かって突進してくる。
前傾姿勢になり、一気に踏み出す。
速攻で1体目の前で足を踏み出すと同時に剣を横薙ぎ。
「ザン」。
そのまま隣の一体に返す刃で薙ぐ。
「ザッ」
やはり踏み込んでない返し刃では、威力が落ちる。
そのまま、横ステップでホブゴブを躱し、❖金のマークへ。
ホブゴブは、ステップで躱された時、人間が瞬時に消えたように見え、姿を見失った。
❖金のマークまでの到達時間は、1秒だろうか2秒だろうか。
紋章にタッチして先ほどと同じように魔力を流す。
ホブゴブを観察する。
踏み込んで切った方は、腹が大きく切れている。後1撃だろう。返す刃の方は後2撃かな。
ちょっと、腕への負担、股関節への負担が大きいかも。もっと筋力アップしないとまずい。
暫くすると、また光る小部屋に入っていった。
肘を覆う長い手袋だ。色も黒に近い灰色をしている。ブーツと同じだ。
伸びる素材で、手袋全体は外側が分厚く、肘が特に分厚い。ブーツの材質に似ている。
またこれも、超々冷え性の人が着けるほど分厚い。
光の球がぷよぷよしていたので、額を押し付け、取説をゲットする。
ロング手袋をして魔力を「フンム」すると、外側が”ビキビキ”と硬くなった。
内側も固くなるが、関節部分は柔らかい。
これは、手甲だな。
着けてる感覚がない。
また、神経に何かが入ってくる。身の毛がよだつとはこのことかと理解する。
2回目だけど、慣れない。数熟すしか無いか。
この手甲も超快適で、汗は外に出すのに防水、温度は適温のブーツと同じ。それでいて思いっきり拳で床を殴っても痛くない。表面を触ると金属のように超硬い でも腕や手にフィットして手首や肘、指も柔軟に動く。
自動修復機能付きで、もし破れたとしても数十秒で修復する。但し魔力を消費する。ブーツと同じだ。
ここまでが、てんこ盛りの基本性能 他にもあるけど割愛。
ここで、部屋がだんだん暗くなってくる。
もうすぐ、外に吐き出される。
これも、ぶっつけ本番で装備する。
今やることは、変わらない。
剣を構える。魔力纏は忘れない。足を踏ん張り前傾姿勢に。
数秒後、場面がパッと変わる。
レインボー寄りの真ん中近くにいる2体、先程、切りつけた1体に一撃、返す刃でもう一体。
「ザシュ、ボキッ」
そのまま、一気にレインボーの紋章まで移動した。
再び❖レインボーの紋章にタッチ、魔力を流す。
ホブゴブを観察する。
剣が折れた。この手甲が振るスピードを上げている。威力もけっこう上がっている。
結果、2振り目で折れた。
最早、青銅剣では、普通に切ると耐えられないようだ。弱い急所、やはり首を狙い負担を減らすか。
青銅剣は後一本しかない。手甲も試したい。
そうこう考えていると「ぱっ」紋章が光り、問題なく中に入れた。
3つの紋章は、全て取得可能だと分かった。
取得に順番は、銀、金、レインボーの順に攻略する必要がある。
今度は、なんだこれ、ツナギじゃねーか。黒っぽい灰色のツナギが出てきた。雰囲気は、スキーのジャンプする人のツナギに似ている。肩や腰、お尻、背中、胸、腹筋あたりが分厚い作りだ。
お、黒いベルトが胴回りに巻き付いてる。
とにかく光の球を額にくっ付け、取説を取り込む。
ブーツと手甲を脱ぐ。脱ぐには、魔力を体内に戻すと勝手に靴下と手袋に戻る。
青ツナギを脱ぎ、下着も全て脱ぎ去る。わお、真っ裸だ。だれも見てないよね。バックパックにしまう。
前チャック部分から着込む。実際にチャックはない。
そのまま、魔力を「フンム」すると前の開いた部分が勝手に閉じる。
首の部分までガードされている。
肩パット、胸補強、背中の補強、お尻やお腹に硬いボコボコが出来る。全体的に硬いが、可動部分は柔らかくなっている黒い革鎧のようだ。
体のラインに隙間なくフィットする。
ここに手甲とブーツを装備するとこのスーツと融合して一体化していく。
全身の神経が一斉につながっていく感覚、最早、なんと表現すればいいのか。
鳥肌の全身のイボイボがイボとイボがくっついて、もっと大きなイボイボになったイボがまたくっついて、イボボボボになった感覚と言えば分かるだろう。いつか慣れるんだろうか。
これ、すっごくヒーローものっぽいんだけど。
均整の取れた人が着たら、即ヒーロー認定貰えちゃうぐらいカッコいいんだけど。
きっと、この装備造った人もこういう人が着ること期待してんだろうな。
はっきり言う。チビデブが着ると、アニメに出てくるスグ死んじゃう悪役にしか見えないんですけど。
「覚えてろ、この次は必ず・・・・」でも次がない雑魚キャラ。
造った人ごめんなさい。orz
<さてさて>
とにかく立ち直り、今後の方針を考える。時間はあまり無い。
青銅剣折れたらもったいない。急所を狙う練習すれば未だ使える。
未だ買ったばかりのブーツはお蔵入りだし。
では、拳で語りますか。
段々光が暗くなる。
残り二体、中央近くの一体をターゲットにする。
クラウチングスタートで構える。
場面が一瞬で切り替わる。
よーい、ドン。
一瞬でターゲット到着、軽くお腹にパンチ「ドン!」
くの字になり、頭が眼の前に来る。
ちょっと強めに「必殺メガトンフーーック」
”バグっ!”
首の骨が折れて横向いてしまった。ゆっくり消えていく。
勢い余って、もんどり打って吹っ飛ぶなんて事はしません。一発目のブーツの件で学びました。
最初は少しづつ力を開放します。
もう一体が消えるホブゴブの中央から出てくるやいなや、大上段から切りかかってくる。
こいつ、仲間でスクリーンプレイしやがった。
手甲で、斜めに払う。ー まだ、強度が信用できない。斜めに払って直撃を避けた ー
大剣を払ったため、前かがみ状態。がら空きの脇にパンチを一発ぶち込む。そこに膝蹴りを1発2発3発ぶち込んだところで砂となって消えていった。
ここで、話が違う事に気づいた。
倒したモンスターの魔石が落ちていない。もっと後に落ちるのかな。
全部倒すと入ってきた扉が再度出現し、元の5層の扉の前に戻るはず。10分経っても扉が出現しない。
周りを見ると銀、金、レインボーの紋章が無くなっている。
よく覚えていないが、紋章に入って帰って来た時、紋様が消えていた気がする。
レインボーの紋様が無くなった位置にドアの大きさで青い四角い線ができている。
おそらく、戦闘が完了してから現れたと思われる。
これはどう見てもここから出ろって事だ。
他に何も無くなってしまったし。
青い扉の中央を右手で押してみると、すーっと手が中に入っていく。体を”おっかなびっくり”中に入れて行く。
「6層に移動します」と頭の中に聞こえた。
一瞬で切り替わり、薄暗い岩場に出てきた。後ろを見ると、岩の絶壁だった。
岩の絶壁の出てきたであろう位置に手を置いてみた。普通、これ本当に岩なの?と思うよね。
岩の前に❶と浮かんでいる。
とりあえず、手で押して見た。
魔力を吸う感じがしたので、「フム」と少々魔力を押し込むと手が岩に吸い込まれる。
また、中に入ると岩場に出てきた。
そこには、スライムがいたのだ。
もう一度後ろの岩を触ると、❻と出てくる。
また同じようにすると、さっきの場所に出てくる。
また、同じように❶に戻る。
「これ、ショートカットだ」
まだ、お昼だけど。今日は、ミラクルがいっぱい起こった。
とにかく家に帰って整理しよう。
青いツナギをバトルスーツ(革鎧?)の上から着て、急いで家に帰った。
<さあ整理>
まずは、ソロに出てくる銀、金、レインボーの紋様は、トラップでなく武器が出てくるお宝部屋だ。
ショートカットをするには、紋様を全てクリアしないと出てこない。
パーティーでは、紋様が出ない。
そう言えば、ソロの探索者が出口が出てくるのが10分もかかったと記述があったのを思い出した。
紋様のクリアには、討伐完了後に十分の時間制限があるのだろう。
仮説、ショートカットは、日本で学説はあったが、ラノベの読みすぎと笑われていた。
ショートカットが出来ることは、攻略に最も重要と言っても過言ではない。
30層へ行くだけで、何日もかけて、各階層のモンスターに合えば消耗する。
武器が手に入れば攻略が進む。
これって、ダンジョンを造った作製者の意図は、ソロを推奨している可能性が高い。
手に入れたスーツ、手甲、ブーツはどう見ても俺しか着れない。魔力纏で全身を覆う行為は、このスーツに力を与えるため。いや逆だ、このスーツは、体内魔力を使い、能力を飛躍的に上げる補助アーマーだ。
俺が魔力で出来る纏、硬化、形状記憶、軟化、魔力戻しなどを大幅に強化してくれるものだ。今この手甲で殴ったら岩など軽々砕くだろう。走る速さは、一般人には目で追えない。最早人間やめたレベルだ。
紋様を通る時、魔力品質、濃度、量を確認していた。これこそがダンジョン攻略に必要な鍛えなければならない要素で間違いない。
しかし、上級探索者ですら、銀の紋様に入れなかった。
俺しか入れないなんて、これだけ多くの人に魔力があるのにだ。絶対おかしい。
魔力回路のあみだくじでの魔法発現は、何を意味するのか。
ただ、問題なのが俺がいくら言ったって、高校も落ちこぼれの俺をだれも信じてくれる人がいないのだ。
ソロでゲートキーパーを倒してもソロつまり一人だから誰も見ることは出来ない。
魔石も出ない。
単なる仮説だし、結局俺がダンジョンを攻略しない限り証明なんてできない。
いつかこの謎を解明できる人が出来ることを祈ろう。
俺は、ダンジョン攻略なんて、欲しいものがあるだけで、それさえ叶えば本当はどうでもいいんだ。
面白かった。思った方は、どうか”いいね”をお願いします。




