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1.現代にダンジョンが

読みづらい部分の加筆訂正と誤字脱字を訂正致しました。

【西暦20XX年】突然、世界に洞窟が出現した。

 その数は、全世界で数千に達した。日本では百以上の洞窟が発見され、社会は大混乱となった。

 当然、事なかれ主義の日本は、諸外国の動向を見ながら遅れ馳せに自衛隊が内部探索を行った。

 洞窟内部にはラノベでお馴染みのスライムやゴブリンなどのモンスターが棲み着いており、人間を見るとほとんどのモンスターは凶暴化し襲ってきた。

 モンスターの種類は、各地方により少々異なるようで、秋田県ではナマハゲやカッパのようなモンスターがいたり、ヨーロッパでは、吸血鬼などおとぎ話や神話に出てくるものなども混じっている。

 日本では、RPGゲームのキャラクターが多かったりする。


 後にこの洞窟をダンジョンと呼ぶようになった。


 国は洞窟を閉鎖し、銃器でモンスターを制圧しようとした。

しかし、洞窟内に入ると銃、爆弾も全く使用できないことが判明した。

それでも、多大な犠牲を払いながら侵攻と撤退を繰り返すこととなった。

 そんな中、洞窟内に入った隊員のうち数%が体内に何かが動いている違和感を感じるようになる。

後にこれを魔力と呼び、モンスターへ対抗する唯一の手段であることが判明する。


 数年後、世界各国でダンジョン協会が設立され、お偉い学者様がさまざまな研究を行った。

知り得た内容を簡単にまとめると以下のようになる。

 ・日本は、世界の数%を占める世界有数のダンジョン大国であること。

 ・モンスターは、ダンジョンから地上に出ることが出来ないのでダンジョン暴走モンスターパレードは起こっていない。

 ・魔法が存在し、ダンジョンに最初に入ると数%の確率で魔法が使える人が魔力に覚醒。

 ・魔法は、ダンジョン内でしか使えない。魔力は地上でも認識できるが魔法は発動しない。

 学者の説では、魔力を魔法に変換するエーテル(学者が命名)がダンジョン内のみ存在しているためと定義している。また、これの影響でダンジョン内部では電子機器、電波、近代兵器が使えなくなったと説いている。

 ・魔法使いは、魔力を使いモンスターを倒すことができる。魔法使いでない人は弱い魔物にも対抗できない。

 ・モンスターを倒すと体は消え、魔石を残す。

 ・魔法を使うと魔力量は少しづつ増え、威力も上がる。身体能力も一般人に比べ地上でも最大数倍まで上昇する。(ただし、個人差が大きく絶対ではない)

 ざっとこんなところかな。


 はっきりいって、なぜダンジョンができたのか誰にもわかっていない。

 その混乱に乗じて世紀末宗教がたくさん誕生したのだが、例を上げると何とかダムスの予言が正しかったとか(年数の計算を間違っただけだそうだ なんのこっちゃ)、前世での悪行が・・・とか、壺買うと良いらしい。まあいろいろだ。


 それから10年後、世界で激震が走った。

 化石燃料の枯渇である。毎年のように「石油はうん十年後に枯渇するぞ!」と言われてきたが、ついに狼が出るぞと騒いでいたのが本当に狼が出てしまった感じだ。

 ただ、石油だけでなく、石炭、天然ガスなど全てが徐々に減っていき、今はほそぼそと採掘している。

 当然、世界のほとんどの産業は停止し、近代生活の礎である電気も暖房・冷房も停止するに至る状況は阿鼻叫喚の世界と言えるだろう。

 マスコミはこぞって「ダンジョンが化石燃料を吸い取っている」ふうに報道している。実際その因果関係は誰も証明できない。影響があった事は推測できるが、時期が一緒だと答えを急ぐににこじつけたくなる気持ちは分かる。だが科学的根拠もなく感情で騒ぐと人類に大きな盲点を作りかねない事は肝に銘じておきたい。


 皮肉なことに戦争は無くなった。当然と言えば当然なのだがエネルギーを大量消費する戦争などしている余裕はない。

 しかしここで救世主が現れた。ダンジョンで産出する魔石がエネルギーになることが分かったのだ。魔石自動車、魔石発電など化石燃料に変わるクリーンエネルギーの誕生である。

 化石燃料がなくなると実は困ってしまうのが道路である。道路のアスファルトは原油の搾りかすのようなものだ。道路は悪くなるし魔石は誰かが取ってこなければならない。タイヤも高価となる。

 これを機に自動車は軽量化され速度も50Km以上出ない仕様になり、道路の痛み軽減、魔石の消費軽減に繋がった。運搬は悪くなったが、当然交通事故死亡率が激減したのは朗報だろう。


 世界各国は、ダンジョン開発を積極的に推進した。

 魔法覚醒検査を義務付け、中学に入るとダンジョンで覚醒するかの検査が行われる。ダンジョン協会は魔法探知機を発明し、覚醒者が特定できるようになった。

 覚醒者は、中学卒業後強制的に国立魔法高等学校に入学させられる。高校は寮が完備。

 卒業後は毎月決まった数の魔石を納品する義務が生じる。定年は50歳と決められている。


 はっきり言って人権無視の奴隷と一緒の待遇だ。

 最も最悪なのは、ダンジョン探索は命がけなのだ。国の統計でダンジョン探索死亡率は47%と出ているがこの数字を見ても誰が好き好んでやる仕事だよと思うのは普通だと思う。

 はっきり言ってこの統計自体も信用出来ない。オンブズマンによるとこれはダンジョンから帰ってこない人のパーセンテージで負傷して再起不能になった人や帰ってきて出血多量や脳挫傷で死亡した人、学生は含まれていないそうだ。その他にも抜けだらけで実際には60%は探索で死亡または廃人になっているそうだ。

 はっきりいって魔法覚醒者に人権などないのだ。

 親だっていきなり自分の子が覚醒者だって言われたらおかしくなっちゃうよね。


 要は覚醒しない90%以上の人たちが幸せに暮らせるなら犠牲になれってことなんだろう。


 つまり、中学入学ガチャが行われ、現代のカースト下位者を決めるのである。


 そして、ダンジョンが出来て30年後この物語は始まるのだった。


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